国際交流イベントを通じて御殿山キャンパス・グローバルタウン、英語国際学部を盛り上げるGIPの活動とは!?

こんにちは、英語国際学部英語国際学科 4年の髙木裕允です!

いきなりですが、皆さん、「関西外国語大学」と聞いて、どういったことをイメージするでしょうか?


一般的によく挙がるのが、

  • 英語
  • 留学
  • 国際交流

といったキーワードですが、実際に毎年数多くの外国人留学生が関西外大にやってきています(2023年度実績で約900人を受け入れ)。


キャンパス内に当たり前のように外国人留学生がいて、気軽に国際交流ができるのが関西外大の魅力の一つとなっており、学内での国際交流を推進するイベントやプログラム、団体なども多数あります。

そうした活動の一つとして2023年に誕生したのがGIP(Global Innovation Program)です。

髙木くん
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本学の職員の方に声をかけていただき、GIPの立ち上げメンバーとして2023年6月から活動に加わり、これまで同プログラムの企画・運営に携わってきました。


この記事では、これまでのGIPの活動の振り返りと、そこで培われたスキルなどについて詳しくご紹介します!

学生プロフィール

学生プロフィール

髙木 裕允さん(英語国際学部 英語国際学科 4年)
大阪府立八尾高等学校出身

最初に簡単なプロフィールを紹介します。

高校2年生の夏休みに、中国・上海に約1週間滞在したことが、関西外大に進学するきっかけになりました。


上海は地元・大阪府八尾市の友好都市で、青少年や代表者の派遣・受入を行っており、地域の人に薦められて応募したところ、代表者として同市を訪問することに。

現地では、上海と姉妹都市・友好都市を締結している世界中の都市から高校生が集まっており、国際交流を楽しむことができました。

髙木くん
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その体験が楽しかったのと、僕自身英語は全然話せなかったんですけど、別の地域から参加していた日本の高校生をはじめ、母語が英語ではないフランスや中国の方も英語を流暢に話しているのを見て、「英語のスキルを身につけたら自分の世界が大きく広がる!」と身をもって感じました。

御殿山キャンパス・グローバルコモンズを盛り上げる国際交流イベント

▲ GIPのメンバーと一緒に、オープンキャンパスで活動をPR。

改めまして、ここからGIPの活動について紹介します。

GIPの目的は、英語国際学部がある御殿山キャンパス・グローバルタウンの国際交流を盛り上げること

御殿山キャンパス・グローバルタウン

2018年4月、「世界の縮図」をコンセプトに誕生した御殿山キャンパス・グローバルタウン。ヨーロッパの街を想起させる外観のみならず、留学生と外大生が「学・食・住」をともにすることで可能となる新しい学びの形を実現させたキャンパスです。

髙木くん
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御殿山キャンパスは中宮キャンパスから徒歩で約15分ほどの場所にあり、僕が所属している英語国際学部の学生が主に学んでいます。


ミーティングで議題に上がったのが、

  • キャンパス内にあるCAFÉ COMMONSが有効活用されていない
  • 御殿山キャンパスにはグローバルコモンズ「結」があり、留学生がたくさんいているのに交流イベントが少ない

といったことでした。


グローバルコモンズ「結」は、関西外大の学生と外国人留学生が共同生活を送る教育機関(国際寮)です。詳細については以下の記事をご参照ください。


中宮キャンパスには国際交流センター(3号館)があり、1階のラウンジでは外国人留学生との交流も盛んです。

キャンパス内で日常的に国際交流ができるのが関西外大の魅力の1つで、そうした場を御殿山キャンパス・グローバルタウンにもつくりたい!と考えたときに、僕たちが目を付けたのがCAFÉ COMMONSでした。

▲ CAFÉ COMMONSの1階。同施設にはカフェやパン屋さんなどが併設されている。
髙木くん
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気軽に参加できる国際交流イベントをこの場所で定期的に開催し、それを3年、4年と続けていくうちに、そうした交流が一般的なものになることをめざしてイベントを企画・運営していこうと考えました。


イベントは2023年9月26日にスタートし、以降、毎週火曜日の17時からCAFÉ COMMONS で開催。

以下で、2023年度に行われたGIPのイベントをいくつか紹介します!

日本について知ってQ!

記念すべきGIP第1回目のイベント。

日本人学生約150人と、留学生約50人の約200人が参加しました。


「日本について知ってQ!」は、日本に関する「〇×クイズ」に挑戦するというものです。

集まった約200人の学生たちが所せましと「〇」「✖」エリアを行き来し、CAFÉ COMMONS内は学生たちの熱気に包まれ、大いに盛り上がりました。

髙木くん
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クイズの後は、映画やアニメ、スポーツ、音楽、旅、食など、関心のあるテーマごとにグループに分かれ、外大生と留学生が語り合いました。上の写真はそのときのものです!

Language Table(ランゲージテーブル)

さまざまな言語に触れ、学び、交流を深めることが「Language Table」の目的です。

それぞれの母語を話す留学生が中心となり、「世界中のいろいろな言語に触れて、まずは挨拶ぐらいできるようになりましょう」とスタート。

11のテーブルが設けられ、

  • スペイン語
  • オランダ語
  • アラビア語
  • 中国語
  • 朝鮮語/韓国語
  • ドイツ語
  • スウェーデン語
  • イタリア語
  • フランス語
  • 英語
  • 日本語

の11言語での交流が行われました(母語話者がいない場合もあるので、言語の数はイベントによって変わります)。

髙木くん
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基本的には英語でのコミュニケーションとなり、英語をツールとして他言語を学ぶことは、すごく有意義で楽しかったです。


心がけたのは、全世界から日本に来た留学生と外大生が気軽に交流できるプログラム。こうしたイベントが実現できるのも、さまざまな国から留学生を受け入れている関西外大ならではですね。

Chinese for Beginners

中国語の入門講座「Chinese for Beginners」。

この日のイベントでは、

  • 中国語を学ぶ英語国際学部の学生
  • 日本語以外に、もう一言語学びたい留学生
  • 先生役を務める中国人留学生

の約50人が参加しました。


4~5名ずつのグループに分かれ、先生役の中国人留学生が中国語での自己紹介をレクチャー。

一通りの表現を学び、練習した後、テーブルごとに代表者が選ばれて習得の成果を発表しました。

髙木くん
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英語国際学部の中国語の先生に審査員として参加していただき、優秀者には表彰を行いました。

Championship

SIMON SAYSでまずは場の雰囲気を和やかに

さまざまなアクティビティの体験を通じて交流を深めるイベント「Championship」。

具体的には、以下のようなゲームやアクティビティに取り組みました。

  • SIMON SAYS
  • THINKING
  • ジェスチャーゲーム
  • ドローイングゲーム

SIMON SAYS(サイモンセイズ)とは

英語圏の人にはよく知られている子供の遊び。サイモン役を一人決め、全員はこのサイモンの命令に従って手を上げる、足を触るなどの行動をするが、その命令は必ず「Simon says…」(サイモンの命令…)で始まる。もしこの言葉で始まらない命令に従った場合は失格である。

出典:weblio辞書


下の画像は「TIHNKING」をやっている一場面です。

▲「TIHNKING」に取り組んでいる一場面

出題者が出す「お題」に関するヒントを伝え、回答者役の学生がそれを答えるというゲームで、ジェスチャーゲームとの違いは、身振り手振りを交えずに、言葉だけで対象となる「答え」を導き出すというところ。

「ドローイングゲーム」は、お題に対してチームの代表者が絵を描き、それが何を表しているのかを当てるゲームで、いずれも大いに盛り上がりました。

髙木くん
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楽しみながら英語でコミュニケーションを取ることができ、友だちの輪も広がり、いい交流の場になったと思います。

中国結び

▲ 中国結びの作り方を指導する劉巍講師。

「中国結び」は中国大陸及び台湾で考案・発展した、紐を用いた伝統工芸のこと。

イベントでは、英語国際学部で中国語会話を担当している劉巍先生が作り方を指導してくださいました。


また2023年12月、御殿山キャンパス・グローバルタウンで開催されたオープンキャンパスにGIPのブースを出展した際に「中国結び」のコーナーを開設。

参加した高校生が体験し、GIPスタッフのサポートのもと、異文化交流の一端に触れてもらうことができました。

▲ オープンキャンパスにGIPのブースを出展。高校生たちが「中国結び」に挑戦しました!
髙木くん
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劉巍先生によると、中国ではお正月に、幸運が来るようにと窓や車などに飾り付けるそうです。

外大生も留学生もなかなかうまく形成できずに悪戦苦闘していましたが、イベントの際は先生の丁寧な指導もあり、最終的には皆さんきれいに作ることができました。

Anime Night(アニメナイト)

日本のアニメ映画の名作を英語版で鑑賞するイベントです。

第1回の「Anime Night」で鑑賞したのは、スタジオジブリの名作で、世界でも大きな反響を呼んだ『もののけ姫』(宮崎駿監督)


当日は約60名の学生が参加し、初めて同作を観た留学生の一人が「このような映画が人類の希望を再認識させてくれると思いました」と語ってくれたように、概ね好評でした。

髙木くん
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外大生にとっては英語で作品を観ることになるので、リスニングのスキルアップにもつながったようです。

GIPの今後の展開について

これまでに紹介したイベントにも、

  • 関西弁話さへん?
  • Quiz World Wide
  • 話しチャイナ!

などのイベントを開催。


現在、次年度以降の企画も進められていて、

  • 評判のよかったLanguage Tableのイベントの拡充
  • 外大生と留学生が活発に交流できる新たなイベントの創出

を軸に、さまざまなイベントを展開していく予定です。

髙木くん
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留学生別科の授業は2月から始まるので、新たに来日した外国人留学生向けのイベントを2月から毎週開催しています。

新学期が始まる4月以降は、オリエンテーションや授業終わりに職員や先生の方々からGIPを告知いただき、火曜17時にCAFÉ COMMONSに足を向けてもらうルーティンを確立できればと考えています。


イベントのブラッシュアップはもちろんですが、「キャンパス内で気軽に国際交流を楽しめる」という基本的なコンセプトはそのままなので、最初は日本語ベースでのコミュニケーションでもOK。

とにかく、留学生と交流する機会を増やし、各自の意識やモチベーションを高めてもらうのが目的となっています。

髙木くん
髙木くん

慣れきたら積極的に英語でアウトプットし、海外の友だちをたくさん作ってもらいたいですね。


2025年度には英語国際学部にアジア共創学科が新設される予定で、東南アジアの学生も関西外大に来ると聞いています。僕は卒業しますが、GIPを引き継ぐ後輩たちには、今まで以上に「世界各国の学生と交流ができる場」を提供していってもらいたいです!

GIPの企画・運営を通じて身についたスキル

学内でイベントを企画・運営する体験を通じて、本当にいろいろなチカラが育まれました。


学生たちで企画したものを先生方とのミーティングでプレゼンするなかで、

  • コミュニケーション能力
  • 発信力
  • 折衝する力

などが鍛えられたほか、イベントを成功させるには自分が興味のあるものだけではなく、参加者が興味をもって楽しんでもらえるものにする必要があることに気づきました。

髙木くん
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学生たちで練り上げた企画に対して職員の方が問題点や改善点などを指摘くださり、イベントを実現するには具体的にどういったことに留意して進めればいいのかなど、実務的な視点から企画を考えられるようになりました。


イベント当日は、運営側として司会進行なども手がけるので、その意味でもコミュニケーションスキルは各段に上がりました。

工夫したポイントは、その場の話が盛り上がるように、毎回たくさんの話題を用意すること。

また、世界各国から関西外大に来ている留学生や、何ヶ国語も話せる学生と出会うことで、「自分の語学力は、まだまだだ」と自覚するとともに、いい刺激を受け、もっとがんばらないといけないと思うようにもなりました。

髙木くん
髙木くん

今後も、英語と中国語の勉強にチカラを入れるとともに、国際的な視野を持って社会人として成長していければと思います!

さいごに

▲ 3年次の春休みにマルタに留学。ヨーロッパにも旅行し、写真はベルギーの首都ブリュッセルの中心地にあるグラン・プラスという広場です。写真は現地の人に頼んで撮影してもらいました!

昨年(2023)、高校2年生のときに訪れた上海で知り合ったイギリス人の友だちと日本で再会しました。

当時は英語がぜんぜん喋れませんでしたが、今回は問題なくコミュニケーションが取ることができ、イギリス人の友だちからも「英語上手になったね!」とほめてもらえました。

髙木くん
髙木くん

上海での国際交流がきっかけで、大学では「英語力を身につけよう」と決意しましたが、関西外大での4年間の成果として、その目標を達成できたと感じることができ、改めて自信も付きました。


実際に語学試験として、英検準一級、漢語水平考試(HSK)5級(6級が一番難易度が高い級数)を取得。

日々の英語国際学科での学びや教職課程、留学、そしてGIPの企画・運営と、充実した4年間を過ごすことができました。


また、周りも魅力的な人が多く、

  • パイロットをめざす
  • 在学中から起業
  • アメリカに長期留学
  • 海外の大学院に進学

などを実践している友だちから、交流を通じていつも多くの刺激を受けています。

熱心に指導してくださった先生方も含め、本当に周りの人たちに恵まれました。

髙木くん
髙木くん

実は某国公立大学が第一志望で、関西外大は滑り止めでした。最初はがっかりしていましたが、すぐにすばらしい学習環境、仲間がいることに気づき、4年間を過ごした今では関西外大に来たことを誇りに思っています。


高校生の皆さんも、自分の選んだ道に自信を持って、全力で取り組んでみてください。大学生活はすごく楽しいですよ!


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