【就活体験記】1年間スペインに留学。4年次春に帰国し、就職内定を勝ち取るまでのお話

こんにちは、学生広報スタッフの森本茉莉花(スペイン語学科4年)です!


関西外大の特色のひとつに、国際交流が盛んで、留学に強い!ということがありますが、私も3年次の秋学期から約1年間の交換留学に参加しました。

帰国したのは4年次の5月で、その場合、就職活動との両立は可能だったのか?ということが気になる方もいると思います。


この記事では、留学を終えた後、就活浪人せずに半年かけて就職内定をいただくまでの私の「就活体験」についての話を紹介します。

学生プロフィール

  • 森本 茉莉花さん
  • 外国語学部 スペイン語学科4年
  • 大阪府立池田高等学校出身
  • 就職内定先:商社(事務職)
森本さん
森本さん

中学校で習い始めたときから英語が得意で、その時からスペイン語にも興味を持ち、大学在学中にスペインに留学しました。顔出しNGですみません。

留学を経て4年次の5月に帰国した人の就活体験記

最初に、私が体験した留学について簡単に紹介しておきます。

  • 留学先大学:ネブリハ大学(スペイン・マドリード)
  • 留学区分:イベロアメリカリベラルアーツ留学(2024年度以降、「スペイン語圏語学留学」に名称変更予定)
  • 留学期間:2022年9月~2023年5月
  • 留学奨学金:フルスカラシップ

語学習得を目的とした留学ではなく、現地の学部生と同じクラスで、スペイン語で専門分野を学ぶのがイベロアメリカリベラルアーツ留学(2024年度以降、「スペイン語圏語学留学」に名称変更予定)です。


また、私は現地大学での授業料+住居費+食費が免除または支給される「フルスカラシップ」という留学奨学金を受給し留学しました。

手厚い留学奨学金制度があるのも関西外大の魅力のひとつで、詳細については以下の記事をご参照ください。

留学奨学金|関西外大
外国語が話せるようになる。その夢の向こうにはさらなる可能性が広がっています。語学の、その先へ。これからのプロフェッショナルを目指して。
森本さん
森本さん

事前に留学準備教育を外大で受けたおかげもあり、現地での会話や授業では大きな支障はありませんでした。ただ、日本の授業での雰囲気や課題の難易度に違いはあり、その点に関しては慣れるまで苦戦しました。


また入国後に現地での身分証明書を作らないといけないこともあり、最初の数か月は苦しいことも多くありました。さらに私は現地で体調を崩すこともあったので精神面でも体調面でも鍛えられたような気がします(ここで培ったマインドや行動力は、就活でも活かされました)。

ただ、楽しいことの方が圧倒的に多く、

  • 現地でできた友人たちとの交流
  • 予定のない日でもできるだけ外に出て街並みを楽しむ
  • 連休を利用してのスペイン国内やヨーロッパへの旅行
  • ホストファミリーとの日々の生活

本当に、毎日がきらきらと輝いていました。

スペイン留学の帰国直後から就活をスタート

▲ スペイン留学中の授業前に撮った写真

楽しかったスペイン留学の時間はあっという間に過ぎ去りました。

「このままスペインにいたい」「就活という現実なんかに目を向けたくない」という気持ちも多少芽生えつつ、2学期間の留学生活を終え、4年次の5月に日本に帰国しました。


そこから就職活動をスタートさせたわけですが、就職活動は3年次の秋くらいから始めるのが一般的で、遅くとも年明けには準備をする学生がほとんどです。

森本さん
森本さん

留学のため、しかたがなかったとはいえ、同級生たちに比べるとかなり遅いスタートとなりました。

そこから具体的に、どのように就活を展開したのか、ここから詳しくご紹介していきます!

帰国後すぐ6月から企業合同説明会や企業説明会に参加

▲ キャリアセンターが入っている関西外大の7号館。作業スペースも多数あり、多くの就活生が活用している

帰国後の6月から企業合同説明会や企業説明会に参加し、その活動が8月まで続きました。

  • 鉄道
  • ホテル
  • 英会話教室
  • 通販
  • 航空
  • 物流
  • 旅行
  • エンターテインメント
  • イベント

など、さまざまな業界の説明会に参加しましたが、自分のやりたいことや考えに合わないと感じるところが多く、納得できない日々が続きます。

森本さん
森本さん

このときに気づいたのは、自分の興味のある業界や企業に絞ると、それが自分の視野を狭めてしまう可能性があるということ。

もちろん興味のある業界・業種は見てほしいのですが、実は自分の性格や特徴とマッチするのはまだ見ていない業界や企業だったりすることもあるので、「CAになる!」などよっぽど明確な目標がない限りは、幅広い業界の説明会に参加するのがおすすめです。

キャリアセンターのサポートのもとエントリーシートを仕上げる

説明会に参加していた同じ時期に、並行して履歴書やエントリーシートで書ける部分を仕上げました。

自己分析や他己分析から「自分を知る」ことが大切で、その作業を通じて、

  1. 今までの人生でがんばったこと
  2. 困難があった時にどんな工夫をして乗り越えたか
  3. これらを踏まえて、自分の特徴と、その特徴に付随するエピソードをセットで考える

といったことを確認します。


上記の①~③のポイントを私の留学の場合に当てはめると、以下のようになります。

  1. 留学
  2. 予習復習を習慣化し、授業内の発言を念頭に勉強に取り組む。また助けて欲しいことややりたいことがあったら、まず周りの人たちに相談
  3. 留学を通して行動力、計画力、チャレンジ精神を身につけた


他己分析に関しては、家族、友人、先輩、後輩に自分の性格や、してもらって嬉しかったことを聞くのが有効です。

そこから自分がどういったことで喜びを感じるのかに気づいたり、周りの観点から自分の特徴を知ることができたりします。

森本さん
森本さん

加えて利用したのがキャリアセンターの面談です。

まずは自分なりにガクチカ(学生時代に力を入れたこと)と自己PRとして仕上げ、その後面談にてキャリアセンターのカウンセラーの方に添削してもらいました。

とりあえず面接を受けてみる

そして、夏休み。

エントリーしたいと思う企業(イベント業界)をようやく1社見つけましたが、説明会に参加しても自分が応募したいと他に思える企業がなかなか見つからないことを、就職が内定していた高校の友人に相談しました。


友人のアドバイスは、

  • 「とりあえず面接を受けてみれば?」
  • 「同業他社とかその企業の取引先の企業を見てみるのはどう?」

というものでした。

森本さん
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その時の私に足りなかったのは場数でした。説明会には行っていたものの、実際に採用担当の人と一対一で、お互いの相性が良いかを知る機会を作りに行くことはしていませんでした。


そして9月から11月は、気になる企業(イベント、商社、製造業、物流、教育)があれば説明会に参加し、その後の面接も受けるようになりました。

就職活動で大変だったこと、工夫したこと

9月以降、面接を積極的に受けるようになりましたが、大学の秋学期がスタートするのも9月です。

私はこの時点で卒業に必要な単位は修得済みだったので、学業面で問題はありませんでしたが、「最後の学校生活も楽しみたい!」と思っていたので、就活以外でも忙しい日々を送っていました。


理由は、

  • 授業(必要単位に関係なく、興味のある科目を履修)
  • アルバイト(大学の図書館)
  • クラブ活動(関西外大JAZZ研究会BEATs)

で、授業とアルバイトで多いときで週4回大学に行っていたほか、10月末の学園祭の準備などで部活動にもそれなりに時間を割いていました。

森本さん
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大学生活と就活の両立で大変だったのが、さまざまな人との連絡で、平日はかなりの頻度でメールや電話のやり取りが発生していました。


授業担当の先生に就活による欠席連絡、エントリー先の企業の採用担当の方と面接の日程調整、キャリアセンターの方に就活状況の相談、就職エージェントの方への就活の相談など、やりとりは多岐にわたりました。


混乱しそうになることもありましたが、改善策として以下のことを工夫しました。

  • メールの目的別に定型文を作成
  • 電話応答の仕方
  • 敬語の使い方

これらを実践した後に、気になるポイントをメモしたり、次回以降に実際に使ってみたりするなかで、さまざまな方々とのコミュニケーションを効率的に行えるようになりました。


また面接で工夫したこととして、オンライン面接と対面での面接でそれぞれ気をつけることを、そのつど確認していました。

具体的には、

オンライン面接では

画面での自分の写り方や明るさ、音声の聞こえ方、企業から指定されたURLにアクセスした後にどのように企業側と繋がるかを事前に確認。対面よりも大きく反応しないと上手くコミュニケーションが取れないので、常にカメラ目線で笑顔やうなずきを多くしていました。ちなみに、笑顔を作るために自分の好きな趣味の物をパソコンの近くに置くのが効果的でした(私は好きなアーティストの写真を置いていました)。

対面での面接では

鏡でスーツや髪型などの見た目に問題がないか、受付に電話があるか(あれば必ず電話で到着したことを担当の社員の方に連絡する)、面接をする部屋に入退出する際の所作などを確認。面接中に名刺をいただくことや、こちらから書類をお渡しすることもあるので、その際の受け取り方や渡し方も確認しました。対面の面接での一連の流れを説明した動画が上がっていることもあるので、見てみると良いです。

それぞれの面接で気をつけることはありますが、どちらの面接でも言いたいことを丸暗記せず頭の中で言いたい順序を考えながら、笑顔でハキハキと話すことが大切だと思います。



そして11月初旬頃、最終面接まで進んだ複数の企業から無事に内定をいただくことができました。

最終面接や内定をもらう段階までは複数の企業との連絡やスケジュール管理が大変になると思いますが、自己管理できる程度の企業数にエントリーするのがおすすめです(多くし過ぎて管理が難しくなるのは避ける)。

森本さん
森本さん

そして12月初旬。複数内定をいただいた企業から選ぶのに悩んだ結果、自分の性格に合い、社員の皆さんの雰囲気も良いと感じた企業(商社)の内定を承諾し、私の就活が終わりました。

これから就活を始める人へのアドバイス

私からのアドバイスは、焦る必要はいけど自分から行動に移すことで物事が進んでいくということです。

6月から8月の悩んでいた時期に就活を来年(25卒)に繰り越すことも考えましたが、自分と同じような状況の人がいるはずだし、まだ募集中の企業の中にも自分に合った会社があると思っていました。


早く内定をもらうことを最優先するのではなく、

  • いつまでに何ができていたいかを考え
  • 自分のペースを保ち
  • 就職先ややりたい事を見つける

という考えで就活に取り組みました。

森本さん
森本さん

また、いろいろなコミュニティにいる人や世代の違う人と話すことは、就活だけではなく、これからの生活でも役立つと思います。さまざまな人の話を聞いて知識を増やすだけでなく、コミュニケーション力アップにもなるはずです。

さいごに

▲ スペイン留学中、日帰りでマドリードの郊外に友人とお出かけし、ジェラートを楽しんだときの写真です。

「3年次以降に長期の留学にいっても就職活動に支障はないのか」

「就職内定を勝ち取り、4年間で卒業できるのか」

留学を志望している学生の方で、上記のような疑問や不安をもった人もいるかもしれませんが、この記事では、まさにそうした状況にあった私の就職活動の具体的な取り組みについてご紹介しました。

森本さんの就職活動のポイント

  • スタートが遅いので、企業説明会などと並行して自己分析に取り組み、エントリーシートを仕上げる
  • 場なれするために意識的に面接の数をこなす
  • 他人と自分を比較しない
  • 焦る必要はないけど自発的に行動する
  • 学生生活を最後まで楽しむ!


最後の「学生生活を最後まで楽しむ!」について、少し触れておくと…

私は最終面接まで行った際には、必ず「社会人になるまでに習得しておくべき知識や技能はありますか」と聞きましたが、全ての企業が「特にないが、学生生活を最後までやりきって楽しんで欲しい」と回答されました。

このように言われる前から私はそのつもりで生活していましたが、何より大学4年は多くの人にとって最後の学生生活の年で時間にゆとりがありますし、「働き始めると友だちを作る機会よりは、一緒に働く人・取引をする相手という関係性を築くことが多くなる」と面接で聞きました。


単位数が足りているので、授業を受けずに自分のやりたいことをするのも1つの手ですが、

  • 友だちと学校で授業を受けたり
  • 学食を食べてお話ししたり
  • 学校行事を楽しんだり

といったことは、大学生活の中では当たり前のことですが、卒業をするとなかなか味わうことのできない時間になると私は思います。

森本さん
森本さん

こうした大学での一時が就活中の息抜きになりましたし、同時に面接で話すネタにもなりました。

これから就活を始める方や現在就活をしている方、最後まで楽しむことを忘れずに、やりたいことに向かって全力で進んでください。応援しています!

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