関西外大生と海外からの留学生が共同生活を送る教育施設「GLOBAL COMMONS 結 -YUI-」。
そこで留学生や入居者のサポートを行うのがRA(レジデント・アシスタント)です。
そんなRAとして活動する谷口 智紀さんのインタビューをお届けします!
※記事の内容は取材時のものになります。
学生プロフィール

学生プロフィール
谷口 智紀さん(英語キャリア学部 英語キャリア学科小学校教員コース2年)
京都府立園部高校出身
小学校の先生に憧れるきっかけは、自身が小学校6年生のときの担任の先生の存在。
生徒一人ひとりと向き合い、すごく熱心に指導してくれた先生で、その恩師に中学校の卒業式の日に挨拶に伺った。

そのときに先生から「来年からタイに行って子供たちを教える」という話を聞いて、小学校の先生をやりながら海外で働くことができるんだと興味を持ちました。
もともと英語も好きで、高校のときに、
- オーストラリアへの2週間の留学
- アメリカへの2カ月間の交換留学
を体験し、現地での生活や高校での授業がとにかく楽しく、より一層英語が好きになる。
高校時代、「大好きな英語が勉強できて、小学校教員の免許も取れる」大学を探していた谷口くんにとって、関西外大の英語キャリア学科 小学校教員コースは理想的な学習環境だと感じ、同学科を志望した。
RAのSNSセクションを担当

英語キャリア学科小学校教員コースの学びの内容に魅力を感じた谷口くんだが、進学の決め手となったのは
「結」の存在だった。

教職課程は取得単位が多く、教育実習などもあるので長期留学は無理かなと思っていましたが、日本にいながら外国人留学生と日常的に交流ができる「結」のことを知り、ここしかない!と興味を持ち、進学を決めました。
「結」には1年次から入居し、2年次になった今年(2022)からRAとして活動している。
担当しているのは、Instagramを中心に「結」の活動について情報発信し、広報活動に取り組むSNSセクションだ。
InstagramとYouTubeを投稿
主に活用しているのが、
- Instagram(月に2~3度更新)
- YouTube(月に1回更新)
この2つで、インスタグラムはイベントごとに告知・報告の情報をアップする。
YouTubeに関しては、SNSセクションのメンバーで企画を立て、必要に応じて撮影や演出、出演を行い、定期的にコンテンツを発信している。
独学で取り組み始めた動画制作が楽しい
▲「結」の公式YouTubeチャンネル。RAを中心とした学生が主体となって企画・制作が進められる。
――SNS担当をやってみた感想は?

撮影が大変だなって思うときもありますが、広報活動全般は楽しいですね。SNSセクションに入って初めて動画編集をしたんですけど、その作業が特に面白く感じました。
――動画編集は、どなたかに教わったりしたんですか?

独学です。フリーの動画編集ソフトで、とりあえずやってみようと見様見真似で始めて、やりながら少しずつスキルアップしていっている感じです。

――動画制作時に工夫しているポイントなどがあれば教えてください。

動画が完成したらセクション内のメンバーはもちろん、他のRAさんにも見てもらうようにしています。チェックしてもらった感想や意見を取り入れながらブラッシュアップし、最終的に「結」の事務局を担当されている職員さんに確認してもらっています。
――事務局などとのやりとりを通じて気づいた点や勉強になったことなどはありますか。

SNSなどに挿入する文章表現で、「今年」と記載していたところをWEB媒体は翌年以降も残っていくので、見た人がいつなのかがパッと見てわかるように「2022年」と表記すると指摘されたときは、なるほどと思いました。
あとは動画制作に関しては、他のRAさんの意見を聞いて気づかされることもよくあります。
――具体的な事例を教えてください。

例えば、動画を構成する各パートを編集でつなぐときに、画面が切り替わってすぐに登場人物が話し始めていて唐突感があるといった指摘を受け、修正したことがあります。
動画編集に限らず、大人の方とのメールのやり取りやInstagramの更新など、周りの人からいろいろとアドバイスをもらいながら、実作業を通じてスキルアップを図っています。
今後、取り組んでみたい企画について
「結」の公式Instagramで投稿しているpostに「濃YUI生活」というハッシュタグがある。
「結での充実した生活を紹介する」という意味が込められているが、こちらのハッシュタグに紐づいた写真や動画を今後もどんどん発信していきたいという谷口くん。

「#濃YUI生活」の認知度が高まるよう、コンテンツを通じて積極的に情報発信していければと思います。
YouTubeでは「レジデントの一日に密着」するコンテンツを拡充していきたいと考えている。

実は上の動画で取材を受けているのは1年次の僕なんですけど、今度は送り手側として、「結」で生活を送るレジデントのみんなを紹介していければと考えています。
また、2022年秋学期から海外からの留学生の受け入れが本格的に再開し、「結」にも多くの留学生がやってくる。
そうした留学生たちの「特技紹介」などもショートムービーなどで紹介できればと現在企画を進めている。

施設紹介とともに、在学生や留学生の「声」をはじめ、学生から発信される情報は高校生も関心が高いと思うので、留学生たちにも協力してもらって企画を実現したいですね。
RAと結についての質問

――「結」の魅力について。

5人兄弟で家族の人数も多かったので、たぶん一人暮らしの静かな生活は耐えられなかったと思います。その意味では、個室を出ると誰か話し相手がいるっていうのは、本当にありがたいですね。
昨年(2021)はコロナ禍でオンラインでの授業が多かったので、そういう状況下では特に心強く、仲間がすぐ近くにいて、にぎやかで楽しいところも「結」の魅力です。
――RAとしていつも心がけていることは?

RAはその名称どおり、あくまでアシスタントなので、上から指示をするといった感じではなく、他のレジデントたちと同じ立場、目線で対応することを心がけています。
――「結」のお気に入りの場所は。

各ユニットに設けられているラウンジです。特に男子棟は常時誰かがラウンジにいる感じで、一緒にしゃべったり、ゲームをしたり、課題をしたりと本当にいろんな時間を共に過ごしています。

――RAをやっていて、成長したことは?

RAとしてレジデントと同じ目線で接することを心がけているといいましたが、今まで以上に相手のことを思いやる視点を持てるようになったと思います。
また、これまでは同年代か年下の子と関わることが多かったのですが、先輩や事務局の方、管理人さんなど目上の方とやりとりをする機会が増え、幅広い意味でのコミュニケーション能力も身につきました。
――RAをやっていて、やりがいを感じる瞬間は?

イベントなどのときはSNSセクションのスタッフも運営を手伝うんですけど、参加者した人たちから「めっちゃイベント楽しかった」という声を直に聞いたときですね。
あとは自分が編集した動画が完成し、実際にインターネット上にUPされたときもめちゃくちゃうれしかったです。
――最後に、「結」への入居を考えている人に一言お願いします。

日本国内の大学施設で、これだけ留学生と交流できる場所はないと思うし、普通の一人暮らしでは決して経験できない生活を送れるので、迷っている人には一歩踏み出してぜひ挑戦してほしいです!
さいごに

教職課程と長期留学の両立は難しいと考えていた谷口さんにとって、国内で海外留学と同等の国際交流ができる「結」は何より魅力的に感じた。
一方で、入学時よりコロナ禍が続き、留学生の受け入れが限定的なものとなっていた。
そして、2022年秋学期、本格的に留学生の受け入れが再開され、約560人の外国人留学生が関西外大にやってくる。

3年次からは教育実習の準備などで忙しくなるので、2年次の今のタイミングで留学生が来てくれるのは本当にうれしいです。
「結」での交流はもちろん、中宮キャンパスでいっしょにランチを食べたり、留学生のみなさんとキャンパスライフをいっしょに過ごせるのを今から楽しみにしています。また、その楽しい様子をSNS発信していければと思います