イタリアの映画業界で働いた後、ロンドンの大学へ。関西外大では授業で学んだ芸者の世界に惹かれる

御殿山キャンパス・グローバルタウン内 にある生活空間「GLOBAL COMMONS 結 -YUI- 」。

この「結」で生活を送る外国人留学生のお部屋を紹介するコンテンツで、第7回はイタリア出身のタノ・ダモーレさんにご登場いただきました!

Tanoさん
Tanoさん

日本に来てからいくつかの都市を訪問しましたが、一番のお気に入りは京都。

なんと表現したらいいかわかりませんが、京都には独特の雰囲気があり、言葉には表せない魅力があると思います。

留学生プロフィール

留学生プロフィール

  • Tano D’ Amor(タノ・ダモーレ)さん
  • 出身国:イタリア出身
  • 所属大学:London Metropolitan University(ロンドン・メトロポリタン大学 )
  • 学年:3年生

イタリアの大学を卒業後、映画業界で10年間働き、その後、現在在籍しているロンドン・メトロポリタン大学に改めて入学をし直す。


きっかけはCOVID‑19(新型コロナウイルス感染症)で、仕事のスケジュールに余裕ができ、これを機に学び直しをしようとイタリアからロンドンに渡った。

Tanoさん
Tanoさん

在籍しているロンドン・メトロポリタン大学では、犯罪学と国際安全保障を専攻しています。

お部屋紹介 in「 結 -YUI- 」

10年間、映画業界にいたタノさん。

当然、映画は大好きで、特にクエンティン・タランティーノ監督がお気に入り。


タランティーノ監督は日本の時代劇などに多大な影響を受けており、『キル・ビル』などの作品を観て、サムライをはじめとする日本文化に興味をもったという。

Tanoさん
Tanoさん

アジアへの留学を考えていましたが、中でも以前から関心のあった日本にやってきました。


日本は世界で最高の国の一つだと思いますが、人の優しさ、公平さ、敬意の表し方などに触れ、日々その思いを強くしています。

関西外大の授業を通じて、芸者に興味を持つ!?

関西外大では、日本語のクラスのほかに、

  • International negotiation(国際交渉)
  • Tyrants, Dictators and Strongmen(暴君、独裁者、有力者)
  • The secret world of Geisha(芸者の秘密の世界)

といった科目を受講している。



中でもタノさんが興味を惹かれたのが「芸者の秘密の世界」で、授業とは別に観光で京都へ舞妓さんに会いに行ったりもした。

※芸妓(芸者)になる前の修業期間が「舞妓」呼ばれる

芸者は十代前半でその世界に入る。

タノさんいわく、「自分の人生を犠牲して芸を磨ている姿」に感銘を受けたという。

Tanoさん
Tanoさん

実際に舞妓さんに会って、とても感動しました。


ちなみに、「The secret world of Geisha」の授業では、芸者以外にもさまざまな日本の伝統文化について学び、より一層日本についての関心が深まりました。内容は難しいですが、好きなことだから頑張れる感じです!

水泳部に所属。マーシャルアーツの経験も

タノさんは取材・撮影中もすごく活発に行動する感じだったので、「何かスポーツとかされてるんですか?」と聞くと「スイミングが好きで、現在関西外大の水泳部にも所属している」とのこと。

日本ではまだ海に行っていないけど琵琶湖は訪れたそうで、その際はボートに乗ってバスフィッシュングを楽しんだ。


また、イタリアにいたときにはマーシャルアーツ(武芸)もやっていたという。

それを聞いて、「ちょっとデモンストレーション的なのできます?」とリクエストし、撮影したのが上の写真。

Tanoさん
Tanoさん

久しぶりに動いたんで、しんどかったです(笑)。

やっぱりサッカーが好き

ちょうど取材をしたのがサッカーワールドカップ2022が行われていたときだったので、今回はイタリア代表が予選敗退していたから、どうかな?と思いつつ「試合観てる?」と聞くと、

「あんまり観てない。だって、イタリアは出てないから」とのこと。


でも、「昨日の日本の試合には感動した!」とタノさん。

前日に日本代表がドイツを打ち破るというジャイアントキリングを起こしており、「めちゃ良かった!」と興奮気味に話す。同じヨーロッパのドイツを応援してたんじゃないの?って聞いてみると、

Tanoさん
Tanoさん

逆に距離が近いと、仲が悪いわけじゃないけど反発し合う感じがあって、日本と韓国も野球とかサッカーでライバル関係みたいな感じになるのとおんなじ感じですかね。



ちなみに、好きな選手はトッティ

イタリア史上最も偉大なサッカー選手の一人だ。

Tanoさん
Tanoさん

すばらしい選手です。着用しているユニフォームは、いまだにトッティです!(上の写真参照)

「結」での生活について

「結」では5階に住み、窓や共有スペースのベランダからの景色が好きだというタノさん。

Tanoさん
Tanoさん

5階からの眺めはきれいで、最高ですね。


御殿山キャンパス自体も美しく、とくに建物の屋根がきれいでお気に入りです。


それ以外で、「結」の中のお気に入り場所を聞くと、キッチン!と返ってきた。

イタリアンといえば代表的な料理のひとつがパスタ。

タノさんも得意料理はパスタで、よく作っているとのこと。

Tanoさん
Tanoさん

「結」はキッチンもきれいで、快適です。


同じフロアの仲間といっしょに料理できたりするのも楽しくていいですね!

さいごに

▲ 「結ツアー」で名古屋に行ったときの写真。

イタリアでは、提示されたルールになぜ従わなければならないのか、WHY?の部分を非常に重要視する。

その答えが明確でなかったり、自分に納得のいくものでなかったりした場合、人々はルールに従わず、自由に行動する。

Tanoさん
Tanoさん

ただ、日本の場合はいつも規律正しく、みんなが整然と生活を送っています。その公平さ、品格に対して、いつもリスペクトしています。



なお、冒頭でご紹介したように、タノさんは社会人を経験した後イタリアからロンドンに渡り、そして日本にある関西外大にやってきました。

「結」にはさまざまな国・地域からやってきた外国人留学と外大生が共同生活を送っていますが、タノさんのような社会人経験者や年長者の留学生も少なからず在籍しています。

そうした多種多様な人々との交流を通じて、より大きな視野やグローバルマインドを育みます。

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