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「語学+α」その専門性を
オランダで磨いたからいまがある。

「語学+α」その専門性をオランダで磨いたからいまがある。

自らチャンスを作り出す
多様な価値観と向き合う
諦めず最後までやり切る
近藤 優さん

楽天というと、ネットショッピングやプロ野球のイメージが大きいかもしれませんが、今いる部署の主な業務はマーケティングリサーチ。マーケティングのスキルはオランダの大学で実践的に学びました。小学生の頃、海外に関心を持つきっかけとなったインターネットの世界を、いまは自由に泳いでいます。

<<Profile>>
楽天グループ株式会社 勤務英語キャリア学部 英語キャリア学科 2015年卒小学生の頃インターネットを介して海外に興味を持つ。関西外大に入学後、語学力に加え専門性が必要と感じ、オランダでマーケティングを学ぶ。そのスキルを生かしていまの職場へ。

ビッグデータとアンケート調査から、ユーザーの“意識”にアプローチ。

 楽天市場や楽天トラベル、楽天銀行など、楽天グループ内では数多くのサービスを展開しており、その各サービスのマーケティングリサーチを担当しています。10人のスタッフを統括するマネジャーとして、グループ全体の市場調査をマネジメントし、リサーチ結果から競合分析や自社のブランディングなどにつながる施策を提案。ユーザーの購入履歴をはじめとするビッグデータの解析とアンケート調査を組み合わせ、表面的な行動データの分析はもちろん、購入・申し込みにいたった背景を「ユーザーの意識」の部分から探ります。

 私は新潟出身で、地元は田んぼばかりの環境でした。小中学生時代は、特にこれといった夢もなく、大学進学もどうするか悩んでいたほどです。そんななか、趣味でやっていたBMXというスポーツを通じて、外国の人たちと関わる機会がありました。そこから海外に興味を持ち、活用したのがインターネットです。 

 田舎育ちの子どもにとって、インターネットは日常の枠を越えるための、唯一と言っていい手段でした。パソコン一つで、地球の裏側に住んでいる人ともコミュニケーションをとれることにワクワク。それまで外国人との接点といえば、学校のALTの先生ぐらいでしたが、次第に「将来は英語を使う仕事がしたい」という気持ちが膨らんでいきました。

実践的な学びを求めてロッテルダム応用科学大学へ。

 大学入学後は、クラスメートの夢の大きさやモチベーションの高さに驚き、「英語ができるだけでは仕事にならない。英語は活躍の場を広げるためのツールでしかない」と早々に気付かされました。そして、専門留学をめざすにあたり、まずは留学の目的を明確にしたいと考えるようになりました。「語学+α」として、自分は何を身に付けたいのか。たどりついた答えは「マーケティング」です。日頃から、日本の企業はマーケティングが弱いと感じていました。製造業を見ても、技術先行の会社が多く、売る力に長けた海外勢に押されている。マーケティングを学べば幅広く仕事に応用できると考えました。

 そして留学した先は、オランダのロッテルダム応用科学大学です。下調べの結果、座学より実践的な授業が多く、さらに海外の企業でインターンシップも経験できることが魅力でした。 留学期間中、前半の半年間は、各国からの学生とチームを組んで「日本酒プロジェクト」に取り組みました。滋賀県の酒造メーカーの協力を得て、日本酒をヨーロッパで広めるためのマーケティングリサーチと参入プランの提案を行うというものです。自分はメンバーでただ一人の日本人、間違ったことは言えないという緊張感もあり、当初はなかなか議論に加われませんでした。吹っ切れたきっかけは、あるメンバーの一言です。「コストを抑えるために、海外で日本酒を作ったら?」。この発言に、米どころ新潟出身の自分としては黙っていられませんでした。「日本で作らなければ、日本酒じゃない」。日本酒がいかに繊細で、日本の気候のもとでしか作れないか。気が付けば、メンバーの前で熱弁をふるっていました。以降は気負わず発言できるようになり、別のグループワークではリーダーを任されるまでになりました。

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専門留学について詳しく知る!

英語キャリア学部 英語キャリア学科では、3年次の専門留学(1年間)がカリキュラムに含まれています(原則全員が対象)。1・2年次に学修した専門分野を、海外協定大学で、現地の学生とともに「英語で」発展的に学びます。

NYで楽天に出会い、ビデオ通話で面接。

 留学の後半は、オランダのベンチャー企業でインターンシップ。日本酒プロジェクトとは逆に、ヨーロッパ企業が日本市場に進出するためのマーケティングリサーチや、参入プランの立案を行いました。このときは4年次で、日本にいる同級生は就職活動中。でも帰国はせず、インターンシップ先から4日間だけ休暇をもらってニューヨークに飛びました。留学生などを対象とした、キャリアフォーラムという就職イベントに参加するためです。そこに出展していた楽天の面接を受け、オランダからビデオ通話で役員の方と最終面接を行い、内定をいただきました。

 就職活動で企業を選ぶキーワードにしていたのは、それまでの歩みを振り返っての「インターネット×グローバル」。さらに、自分でものごとを判断して行動できる「裁量権」が大きいことです。これは、いい意味でユニークな人が多く、それぞれが何かに挑戦していた関西外大の環境に影響されたと感じています。もっとさかのぼって考えれば、一番は両親に影響されたのかもしれません。私の両親は事業を手がけており、いつも楽しそうに働いていました。

 その姿を見て、仕事は自分で創り出したいと思っていました。まさに理想とする職場で働いているいま、毎日がとても充実しています。これからは自分が、世の中に何かしら影響を与える仕事を積み重ねていきたい。そしていずれは、新潟に帰って事業を起こし、地元に恩返しをするのもいいかな、と思っています。自分には、マーケティングやIT技術という+αがあるから。

※本記事は「大学案内2023」を元に再構成したものです。資料請求はこちら
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