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留学中に踏み出した一歩が
国際物流という仕事で生きている

留学中に踏み出した一歩が国際物流という仕事で生きている

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こんにちは、Take Action!編集部です。この記事では2021年に関西外大を卒業し、株式会社近鉄エクスプレスに勤務している村田さんをご紹介します。子どもの頃から英語に慣れ親しんできた村田さんにとって、英語を学ぶことも英語で仕事をするということもごく自然な選択だったようです。しかし、そんな村田さんも、インディアナ大学への留学中に経験した出来事が人生の大きな転機となりました。留学がどんな転機を与えたのか。いま、どんな仕事をしているのか。お話を伺いました。

グローバルな時代に存在感を増す国際物流

関西外大を卒業後、近鉄エクスプレスという国際物流を手がけている会社に入社しました。近鉄エクスプレスという会社はグローバルビジネスを根底から支える物流の会社として高く評価され支持されています。私たちが運んでいるのは電子部品や半導体、自動車部品、医療機器や医薬品など、人々の暮らしに欠かせないものばかりです。
みなさんが日々使っているスマートフォンにしても、一つの国の部品でできているわけではありません。コストや生産力を判断しながら、メーカーは部品の生産国や生産量を刻々と変化させています。モノづくりは世界の潮流をしっかりと読まなければいけないビジネスになっているのです。ビジネスがグローバルになり、国境を越えて行われるようになった現在、国際物流はすべてのビジネスに必要不可欠な役割を果たし、その存在感を確実に増しています。

フォワーダーという仕事が世界をつなぐ

近鉄エクスプレスで、私はフォワーダーという仕事をしています。フォワーダーは国際物流のプロです。国境を越えてモノを運ぶためには、その物流に関わる国の情勢や文化をしっかり把握しておかなくてはなりません。つまり、国境を越え、世界を俯瞰する視点を持つ必要があるのです。そのうえで、私たちは世界中のお客様の荷物を速く安全に確実に運ぶための提案を行なっています。つまり、フォワーダーが世界をつないでいると言っても過言ではありません。たとえば、海外に荷物を運びたいという場合にも、ニーズの多様化によって重視するポイントが案件ごとに異なります。スピードを重視する場合もあれば、コストを重視する場合もあります。その判断は刻々と変わりますが、お客様が「近鉄エクスプレスに頼めば確実だ」と感じる成果を残さなければなりません。

私は依頼を受けて、その荷物を空路で運ぶのか、海路で運ぶのかを考え、空路なら複数ある航空会社のなかからどこが最適なのかを選択していきます。もちろん、その選択は何を運ぶのかによっても変化します。たとえば、スピードを重視してコストを度外視するという場合もあれば、コストを最低限にして運ぶこともあります。そして、ときにはスピードとコストのバランスを見ながら、こちらから最適なプランを提案しなければならないこともあります。

フォワーダーという仕事の面白さがどこにあるのかと言えば、正解が一つではないところです。そのときに優先されることを第一に考えて、常に最適を探していく。そのためには依頼主であるお客様との詳細なやり取りも必要不可欠です。また、航空会社や船舶会社との綿密なやり取りも欠かせません。これらを私自身が総合的に判断し、最適な答えを導き出していくことが、フォワーダーの面白さでありダイナミズムだと考えています。

日本にいながら留学しているような関西外大の学び

私と英語との出会いは子どもの頃の英会話教室でした。そこで英語に慣れ親しんだことで、英語に対する抵抗がなくなり「将来は海外で働きたい」と思うようになりました。進学時に関西外大を選んだのは、留学制度がしっかりと整っていたからです。海外で働くには読み書きよりも、自分から話す機会を作る必要があると考えていました。入学してみると思っていた通り、グローバルな素養を育むうえで適した環境でした。英語力を高めるという学びとともに、Super IESプログラムで培った英語で専門分野を学ぶという経験がとても有意義でした。それはまるで日本にいながら、留学をしているかのような経験でした。

留学生活で得た自分の思いを伝える大切さ

関西外大には留学準備の環境も整っているため、実際に留学したときにも現地の環境にスムーズに溶け込めたのだと思います。私はアメリカのペンシルベニア州にあるインディアナ大学に留学しました。規模が大きく世界中から留学生が集まっていました。最初はその規模の大きさに圧倒されましたが、関西外大での学びで心の準備ができていたため、すぐに現地での生活に溶け込むことができました。

留学中には多くのことを学びました。渡米前から興味があったホスピタリティや宗教学、世界政治など幅広い分野を現地の学生とともに学ぶことができました。また、世界中から留学生が集まる環境のなかで海外の人たちとのコミュニケーションの取り方を知ることができました。最初、私はルームメートとのやり取りに少し困っていました。留学当初は、みんなそれぞれに緊張しているので、ついつい同じ国の人たちで集まってしまいがちです。でも、そうしていると留学している意味がありません。そこで、ルームメートに積極的に話しかけ、さまざまな国の留学生とコミュニケーションするように心がけました。そんな中で、きちんと自分の意見を伝えることの大切さを知りました。

日本にいると、友人の輪のなかで違う意見を声に出すのは少し勇気が必要です。しかし、海外では逆にしっかりと自分の意見を言ったほうが打ち解けることができ、本当の友人になれるのだということを知りました。それは、自分を信じて話してくれたという気持ちが通じるからだと思います。国際物流のフォワーダーになって、そんなコミュニケーションの大切さをより強く感じるようになりました。

世界はつながっている。私がつないでいく

留学は私にとってとても大きな転機となりました。ルームメートとの出来事で、勇気を出して発言することの意味を身を持って知ることができました。そして、留学中の冬休み、仲良くなったルームメートと二人で、アメリカをもっと深く知りたくて旅に出ることにしました。これも、留学という大切な期間の大きな学びになりました。アメリカの東海岸を中心に旅をしたことは、メディアでは得られないよりリアルな印象を得ることができました。留学生としての視点から見たからこそ、新鮮な驚きを持ち、リアルなアメリカをもっと深く理解できたのだと感じます。このとき私は、いたるところで日本の車や商品を見かけることになりました。そして、こうしたモノを運ぶという仕事があるのだということを意識しました。

物流によって世界がつながっているということを知り、そんな国際物流の仕事で、自分の力で世界をつないでみたいと思ったことが、いまの会社を選んだきっかけです。もちろん、そこにいるだけでは私自身の成長はありません。自分が発した一言で、状況が変化した留学先での体験を思い出しながら、私は今日も納得いくまで相手の話を聞き、自分の意見はきちんと言葉にするということを実践しています。

近い将来、私は海外での勤務を望んでいます。いまはそのために国際物流というビジネスをしっかりと把握し、フォワーダーという仕事の可能性を広げようと考えています。私の仕事に同じ仕事の繰り返しはありません。同じように見えても、必ずどこかに違いがある。そんな一つひとつの違いをしっかりと自分の成長につなげていきたいと思っています。関西外大や留学先で感じた、自分自身の成長がまだまだ続いているという感覚にワクワクしています。

MOVIE|いつかキミが世界と日本をつなぐ|村田さん編

※この記事の内容は取材時点(2024年3月)のものであり、最新の情報とは異なる場合があります。