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世界が認めるハイレベルなホスピタリティ教育。
フィンランドで知識と国際感覚を磨き、
夢へ大きく前進!

世界が認めるハイレベルなホスピタリティ教育。フィンランドで知識と国際感覚を磨き、夢へ大きく前進!

夢や目標を持つ
多様な価値観と向き合う
新たな価値を創る

みなさん、こんにちは。Take Action!編集部です。HMPプログラムを通して、ホスピタリティマネジメントに興味を持ち、フィンランドで世界中の学生とともにホスピタリティの学びを深めている大霜輝さん(外国語学部英米語学科/神戸市立葺合高校)にお話を聞きました。そんな大霜さんの留学生活と今後の目標について、お話してもらいました。

英語を使って働きたい。ホテル業界をめざし、関西外大へ

—関西外大に入学を決めた理由を教えてください。

高校の頃から、将来は英語を使って仕事をしたいと考えていました。関西外大には、サービス・ホスピタリティ業界のリーダー育成プログラム(Hospitality Management Program=HMP)があると知り、これを受講しようと入学を決めたんです。ホテルなど、ホスピタリティ業界では英語を使う仕事が多く、憧れがありました。

私は兵庫県淡路市の出身ですが、幼い頃、母が地元のリゾートホテルに勤めていたのも影響していると思います。英語を使って、フロントの仕事をしていました。中学2年のとき、私も職場体験で同じホテルに行かせてもらい、そこからこの業界に憧れを持つようになりました。

また、実家はホストファミリーとして、外国人留学生のホームステイをよく受け入れていました。当時は全く英語を話せませんでしたが、アメリカやイギリスからの留学生を相手に、必死に英語で関わろうとした記憶があります。この経験も、英語で仕事がしたいという思いにつながっています。

HMPで、実社会に直結した知識が身に付いた

—関西外大のHMPでは、どんなことを学びましたか?

HMPでは2学期にわたって、マーケティングや会計学、組織行動論などの科目をすべて英語で受講し、国内ホテルでのインターンシップも経験できました。そして今、留学を通して、サービス・ホスピタリティ分野の専門科目をさらに深く学んでいます。

このプログラムでは、ホテル等で働くのに必要な知識やスキルを学びますが、表に立ってサービスを提供する人というより、将来ホスピタリティ業界のリーダーとなる人材を育てる授業だったのが印象的でした。

HMPの仲間には、ホテルや客室乗務員をめざす、意欲的で上昇志向の強い学生が多かったです。内向的な私は「乗り遅れちゃだめだ」と、必死でついていきました。授業はすべて英語なので、最初の頃はすごく大変でしたね。授業後によく先生に質問しに行きました。友だちに助けてもらったり、一緒に課題に取り組んだり、仲間に支えてもらうことが多かったです。

—具体的に、どの授業が印象に残っていますか?

勉強していて特に楽しかったのは、HMPで受講したマーケティングの授業です。マーケティングの基礎を学び、プレゼンテーションに向けてみんなで準備しました。企業がどのように集客をし、どうやってお金を儲けようとするのか。社会で働くうえで「知っておくと役立つ知識」を学べたのが、とても良かったです。

会計の授業も興味深かったです。企業の決算書である財務諸表について学びました。この知識も、将来どの企業に勤めても、自分でビジネスを始めるとしても、必ず役立つと思います。HMPの授業はどれも、実社会に直結した学びが得られ、すごく実践的で有意義でした。

ホテルの現場で学んだ、コミュニケーションの大切さ

—国内ホテルでインターンシップも経験したのですね?

大阪・心斎橋にあるホテル「W大阪」でインターンシップをしました。私は「リビングルーム」と呼ばれるラウンジで働き、お客様にアフタヌーンティーやドリンクを提供したり、済んだ食事の皿やグラスを下げたり、テーブルセッティングも行いました。時々、有名なミュージシャンによる音楽イベントが開催され、その場の指示で臨機応変に働く日もありました。海外からのお客様が多かったので、英語を使って積極的に対応するよう心がけました。

—実際に働いてみて、どんなことを学びましたか?

いろいろ勉強になりましたが、一番大事なのは「コミュニケーション力」だなと感じました。ホテルには、さまざまな部門や仕事があります。ハウスキーピングの方もいれば、フロント、コンシェルジュ、ベルスタッフ、レストランの方もいます。私が働いていたラウンジの中にも、ウェイターやバーテンダー、キッチンの方など、いろんなスタッフがいました。私は飲食に関わる仕事が初めてだったので、ミスをすることもありましたが、たとえインターンシップであっても、一人ひとりの責任は大きいです。一人がミスをすると、それをカバーする人が必要で、報告もしないといけない。お客様にも迷惑がかかってしまう。そんな事態を防ぐために、いろんな人とコミュニケーションを取り、周りをよく見て、いま自分は何をするべきかを理解する。そんなマルチタスク能力が必要だと学びました。

社員の方々はみな、お客様の前に立ったら自信を持って胸を張り、誇りを持って仕事をされていました。かっこいいな、あんなふうになりたい、と思いました。どの方も仕事に厳しく、叱られることもありましたが、たまに「いい判断だったな」と褒めていただくと、本当にうれしかったです。

世界中の学生とともに、ホスピタリティの知識を深める

—留学先にフィンランドを選んだ理由を教えてください。

私はいま、リベラルアーツ留学で、フィンランドの首都ヘルシンキにあるハーガヘリア応用科学大学で学んでいます。HMPプログラムの留学は、アメリカ、カナダ、香港、フィンランドにあるホスピタリティ分野の学びに力を入れている大学が主な留学先となり、私はフィンランドを希望しました。ホスピタリティを学ぶうえで、十分な環境が整った大学が多いと聞いていたからです。

また、フィンランドには控えめでシャイな人が多く、日本と国民性が似ているのでは、と思ったのも理由の一つです。実際に留学を始めて、まだ数カ月ですが、フィンランド人の学生と友だちになりました。すごく親切で優しいです。私は他の学生に比べて、まだ英語力が劣っていると感じていますが、それに気づいてくれて、「困っていること、ない?」「一緒に勉強する?」「ちょっと遊びに行こう」と、いつも気にかけてくれます。こちらが頼りやすい空気を作ってくれるのが、とてもありがたいです。

—ハーガヘリア応用科学大学では、どんな勉強をしていますか?

いまは5つの科目を履修しています。EUやフィンランドの法律を勉強したり、「エクスペリエンス・エコノミー」という学術分野を学んだり。ホスピタリティやツーリズムに関する授業や、フィンランド語の授業も取っています。

例えば、「Working within the Experience Economy」という授業では、先述の「エクスペリエンス・エコノミー」について学びましたが、これは、お客様のエクスペリエンス(経験や体験)を重視し、それを経済価値として提供するビジネスのあり方を指します。授業では、まずホスピタリティ業界の構造を勉強し、そのうえでお客様の視点に立ったサービスの仕組みを考えていきました。

授業の一環で、ヘルシンキの中心部にあるホテル「U14」を見学したことも、非常に勉強になりました。SDGs(持続可能な開発目標)が注目される中、そのホテルではサステナビリティを念頭に置いたサービスが徹底されていたんです。例えば、フィンランドは水道水がとてもおいしいので、プラスチックのごみを減らすために、客室にはペットボトルの水を置かず、水道水を飲むことを推奨していました。客室のベッドや枕、ブランケットなどもすべて国内メーカーの製品で揃えてあり、隅々まで考えられているサービスから多くを学びました。

—実践的な学びが多いのですね。授業スタイルについても教えてください。

講義もありますが、グループワークがとても多いです。クラスには、フィンランド人の学生以外に、スペインやフランス、イギリスなどヨーロッパの学生や、フィリピン、ベトナム、韓国、中国など、アジアからの学生もいて、いろんな意見を聞けるのが、すごく刺激になります。

授業中に先生から、「今から30分間で、近くの人とプレゼンテーションを考えて発表しなさい」と言われることも。最初は全然できませんでしたが、繰り返すうちに少しずつ慣れていきました。さまざまな国籍の学生がいる教室では、私が日本人の代表です。自分の意見は言わないといけない。そんな思いで積極的に授業に参加しています。

ただ、こちらの授業は一コマが非常に長く、休憩をはさんで3時間近く続きます。私はHMPで、オールイングリッシュの授業を受けていたため、英語で学ぶ環境には十分慣れています。とはいえ、3時間全部を聞き取るのは容易ではなく、毎回授業を録音して帰宅後に聞き直し、何時間もかけて復習しています。

日本人としての自覚を胸に、将来は世界でも仕事がしたい

—留学を通じて、成長や価値観の変化はありましたか?

いろんな国の学生から、「日本人と友だちになったのは初めて」とよく言われます。彼らと過ごす中で、日本人としてのアイデンティティを再認識するようになりました。自分が世界の中の日本人であることに、責任を持たないといけないと感じ始めています。また、ホスピタリティ業界で働くうえでも、多様な文化に精通していれば、さまざまな国の人に最良のサービスができるんじゃないかと思います。いま、友だちとの異文化交流を通して学べている新しい知識は、将来にも役立つのではと思っています。

—最後に、これからの目標について教えてください。

まずは、フィンランド留学の残りの期間を、一日一日、大切に過ごしていきたいです。ハーガヘリア応用科学大学で勉強していることをできる限り吸収し、ホテル業界で働くうえで十分なホスピタリティの知識を身につけたいと思っています。その後の目標は、ホテル業界も含め、英語を使う職場を探し、そこで働くこと。将来は、日本以外の国でも仕事ができたら理想的ですね。

コンセプトムービー|私が見つけた、語学のその先

※記事の内容は取材時点(2024年2月)のものであり、最新の情報とは異なる場合があります。