中国語教員養成センターからのニュース

 

詳細な分析、丁寧な教導―「第7回西日本地区漢語教師培訓講座」を実施

2010/11/29

 

 

11月28日、西日本の各地から20数名の漢語教師たちが関西外国語大学孔子学院に集まり、四天王寺大学・胡士雲教授、大阪大学・劉蘭民教授の講演に聞き入りました。

胡士雲教授のテーマは「漢語標点符号」でした。17種類に及ぶ標号・点号の使用方法は厳格で複雑ですが、その標点の中には、あまり使われないもの、混同が起こりやすいもの、特殊な使い方をするもの、があります。胡先生はそれらをひとつひとつ分析し、明らかにしていきました。真正面からの解説ばかりではなく、大量の誤用・混用例を提示して正誤を対照するなど、いわば裏側からの説明もなされ、とても分りやすいものでした。

劉蘭民教授はベテランの対外漢語教学の専門家ですが、「教学法概要」というタイトルでご講演いただきました。先生は3分の1の時間を使って教学理論と流派の紹介を行い、残りの時間を実例の分析に充てました。最も代表的な精読課程を例に採り、同じ例文に対する異なった教授法を挙げ、細かく比較検討を加えて、それぞれの良い点・悪い点を考察しました。その上で長所を生かし短所を補って、最善の方法を導き出されました。特に教学プロセスにおける4種類の配列方式に対する分析は、非常に適切で説得力のあるものでした。

今回の講座は、参加者たちの興味関心を大いに引いたようでした。お二人の講師による詳細で明快なお話は、まさに一を聞いて三を得る如し、学んだ事は必ず実際に役立てられるでしょう。

 
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