中国語教員養成センターからのニュース

 

2011年度関西地区中国語教員養成講座がスタート―中国語教員大家族

2011/4/19

 

 

関西外国語大学孔子学院は、4月17日(日)に2011年度関西地区中国語教員養成講座の開講式を鄭天剛教授(中国語教員養成センター長)の司会で関西外国語大学中宮キャンパスにおいて盛大に執り行いました。開講式には関西各地から50人の受講者らが出席し、午前と午後に行われた2講座にも熱心に耳を傾けました。

本年度の養成講座は昨年度とは異なり、関西外国語大学孔子学院が独自に主催することになりました。関西地区の中国語教員組織を1つの大家族とし、皆が互いに助け、学び合い、共に能力を向上させ、それによって関西地区全体の中国語教育レベルを高めることを本講座開催の目的・理念としています。養成講座の特徴の一つとして、全8回16講座を行うだけでなく、資料の収集・配布、相互の助け合い・教え合い、特定テーマについての討論など、様々な機能が一体となった公共サイトも新規に開設し、講座参加者がこれらを利用して有益な関係を共有できるようにしました。

関西外国語大学孔子学院靳衛衛院長は、開講式のあいさつの中で「今年度の養成講座は形式と内容の上でも、かつての講座とは大きな違いがある。特に内容において重視しているのは、参加者の中国語教育実践に必要とされる実用性と操作性である。そのため、2種類の講座内容を用意した。1つは日本人向けの中国語発音に関する知識と教育の講座で、中国語教育に潜む難点や問題を専門的に解決する。もう1つは日本人向け中国語教育研究の講座で、中国語教育におけるある特定の問題点についての解決を図る。どちらの講座においても、教育に対するサービスの直接的な提供と参加者の参与性を強く提起していく。」と述べました。

開幕式後に行われた2講座は、かつて中国語学習者であった自分自身の立場を原点として、中国語教育の教授法を研究されている相原里美准教授と戸毛敏美教授(共に関西外国語大学)が担当しました。

相原先生の講座テーマ(午前の部)は≪初級中国語においての発声教育≫で、講座の中で2度の討論の場を設け、参加者たち自身に問題提起をさせてさらにその問題解決を試みさせたことで、彼らの積極性を強く引き出し、会場の雰囲気は非常に盛り上がりました。また、先生が提起した声調教育の順序整理、有気音と無気音の教授法は、共に独特で有効的なものでした。

戸毛先生のテーマ(午後の部)は≪学生を楽しませる中での中国語教育法≫で、先生は日本語と中国語の発音・語彙・文法面での相違点の比較を重視し、これらの比較は、無駄なく有効に学生に中国語を理解させることができ、彼らの中国語に対する深い関心も啓発し、その中で楽しみも得られるというものでした。

次回の教員養成講座は、5月15日(日)に実施します。参加についてのお問合せは、電話:072-858-0043<事務局直通>または080-3850-2945<鄭天剛>まで。多くの方々の参加をお待ちしています。

 
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