中国語教員養成センターからのニュース

 

2011年度第2回関西地区中国語教員養成講座を実施

2011/5/16

 

 

関西外国語大学中宮キャンパスで5月15日(日)に行われた関西外国語大学孔子学院主催の2011年度第2回関西地区中国語教員養成講座に関西各地から50人近くの教員や大学院生が参加しました。新境地を開く2講座に耳を傾け、必要性と実用性、参与性を重視するという養成講座の理念を十分に体現しました。

午前の講座テーマは≪初級中国語文法・語彙の教学項目(一)≫で、関西外国語大学の吉田泰謙准教授が担当しました。これは当養成講座が今年度新たに開設したシリーズ講座(対日中国語の言語項目知識と教学講座の一部で、内容は名詞・代詞・数詞・量詞・動詞等を含む。)です。講座では、まず受講者をグループに分けて討論させ、教学の難点を提起してもらった後、受講者に対して解決のための手段と方法を啓発しました。最後に受講者の意見を基本にしながら、最も相応しい解決方法を提起し受講者に意見を求めました。吉田准教授は、講座担当者にとってより重要なことは知識を広めることよりも、受講者の啓発であると考え、悟りでもって自分自身で解決方法を見つけさせました。

また、講座では独創性のある言語教学を受講生に提起されました。例えば教師と学生がずっと頭を痛めている疑問代詞の認知的アプローチについては、まず名詞を用いて挙げた例を反復し、再度疑問代詞を用いて具体的な名詞に入れ替えることを示し、そこから疑問代詞の認知的テンスの表義特徴である効果的な教学方法を理解させるよう指導しました。

午後の講座テーマは≪対外中国語ことば教学≫で、北京大学の施正宇教授が担当しました。講座は最も感性的な漢字と中国語語彙の例から始まり、受講者がこれらの例と対外中国語教学を結びつけられるよう導き、その中から指導性のある原則をまとめ、最後にはこれらの原則を具体的な教案の中に体現しました。施正宇教授は講座の中で、例えば単語の教学については文字教学の理論・漢字語義場理論、3つのワードタンク(即知・既知・欲知ワードタンク)およびそれらに関係のある理論を示され、受講者は面目を一新しました。施正宇教授が提起された、漢字をもって教材編集の要とする構想も非常に現実的な意義を持っていました。得難く貴重だったのは、教授がマクロの面のみから自身の独自理論を唱えられたのではなく、ミクロの面からも受講者が参考にできる具体的な教学計画と前例をも把握されていたことです。教授は受講者が自分にあった新たな教学の道を歩き始めるよう激励しました。

今回の講座では良い結果を得て受講者全員に反映でき、彼らに知識を学ばせ、道理を悟らせ、実践可能な教学方法を見つけさせることができました。この3点は、まさに関西外国語大学孔子学院が実施する“中国語教員養成講座”の初志です。

次回の教員養成講座は、6月19日(日)に実施します。参加についてのお問い合わせは、電話:072-858-0043<事務局直通>または080-3850-2945<鄭天剛>まで。多くの方々の参加をお待ちしています。

 
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