中国語教員養成センターからのニュース
2011年度第7回関西地区中国語教員養成講座を実施
2011/11/14
11月13日(日)、中国語学習者の中国語によるコミュニケーション能力の育成をテーマに実施した第7回関西地区中国語教員養成講座には、関西各地から30名余りの中国語教員らが参加し、熱心に講座内容に耳を傾けました。
午前の部は、鄧雲凌関西外国語大学孔子学院中国側院長が「会話授業における多文化交流」をテーマに講座を担当しました。中国語教育では問題を指摘する能力と質問に答える能力を培うことに重点を置くべきだと強調。授業前に討論・単語学習・本文学習・重要句の応用練習・本文の復唱など、重点ポイントの授業計画を練ることと、各ポイントの中でいかにこれら2つの能力を養うか具体的な方法について説明した。食事の情景を例に挙げ、この場合は日中両国二種類の飲食文化の比較を通じ、多文化交流能力を培う事が会話授業の重要な役割であると提起しました。鄧院長はこれらの教授方法との結びつきから、中国で使用されている優れた中国語教材の「長城漢語」も紹介しました。
午後の部は、「新HSKの紹介」をテーマに相原里美准教授(中国文化センター長)と叢琳中国語教育センター長が担当。生き生きとした多くの実用例を用いて、新HSKの形式・構造・級による違いや出題傾向などを紹介し、旧HSKとの比較も行いました。また、いかにして日常の中国語教育で新HSKの合格率を挙げられるかを紹介する一方、HSKが中国語教育に対する再認識を促すと提起し、中国語教育においてはコミュニケーションを強調し実用性を重視することを積極的に行うべきだと述べました。受講生は教員養成講座で学んだ全ての方法を活用し、中国語学習者が楽しく学べるようにするとともに、授業内容を実用性のあるものにするための工夫改善に一層取り組むよう激励しました。