中国語教員養成センターからのニュース
2012年度西日本地区中国語教員養成講座がスタート
2012/4/16
関西外国語大学が単独で開催する第3期目の中国語教員養成講座となる「2012年度西日本地区中国語教員養成講座」が、4月15日(日)、関西外国語大学中宮学舎においてスタートしまた。中国駐大阪総領事館の袁自煌教育室長、馬贇領事(教育担当)、関西外国語大学孔子学院の靳衛衛院長、中国方孔子学院の別紅桜院長らが出席し開講式を行い、本年度第1回目の講座には西日本地区の十数か所の大学、小・中・高等学校や中国語教室から50名近くの先生方が参加されました。
開講式ではまず、靳衛衛院長が前年度の講座シリーズについて簡単に振り返って紹介した後、今年度の講座の具体的な内容・計画を説明、袁自煌大阪総領事館教育室長からは開講のお祝いと本講座の発展を願うお言葉を頂きました。
開講式後、午前の部の講座では、袁自煌教育室長が「中国教育の過去、現状と未来」をテーマに、まずは幅広い観点から新中国成立以前の教育について検証したのち、大きな成果と評価を得ている中国の現在教育事情を、さらに「国家中長期教育改革と発展計画要綱(2010ー2020年)」と関連付けた中国教育の未来についてご講演されました。内容は豊富で趣深く、受講者にはたいへん有益なものでした。
午後の部ではアメリカ人教育研究者のStephen Ramquist氏が「欧米の学習者から見た中国語教育」をテーマに講義されました。正真正銘の中国通である同氏は、言語、歴史、文化すべてにおいて理解が深く、講義は自身の学習の経験から中国語教育に独特の視点を提示した内容でした。簡単なゲームで受講者の積極性を促し、熱気にあふれ、リラックスした雰囲気の中で講義が進みました。学習者の立場に立った中国語教育の手法を中心に、また教育現場で身に付けた技術をユーモアにあふれる内容で紹介され、受講者は大いに楽しみながら対外中国語教授法を学びました。
関西外国語大学主催による西日本地区中国語教員養成講座は年間全8回、16講座40時間、毎回午前の講座では日本人に対する中国語教育の難点と教育方法について、午後は中国語教育研究講座で構成します。2回目以降の講座でも第一線でご活躍され、また著名な先生方に講義していただきます。6回以上の受講者には関西外国語大学孔子学院より修了証を授与いたします。
なお、今年度の第2回目の講座は5月13日です。多くの方々のご参加をお待ちします。