中国語教員養成センターからのニュース

 

2012年度第4回西日本地区中国語教員養成講座を実施

2012/7/9

 

 

7月8日(日)、2012年度第4回目の中国語教員養成講座を関西外国語大学中宮学舎で実施しました。年間8回の16講座、毎回午前の部は主として日本人学習者に対する中国語教育の難点や教授方法の実践的講義、午後の部は中国語教育に関する学術的な研究講座・講演を行っています。今回の講座には、本教員養成講座の評判を聞かれて遠路から多くの新規受講者の方々も参加され、開催者として嬉しく思います。

 今回の講座は、午前は本学国際言語学部の吉田泰謙准教授が「日本人への初級中国語文法、語彙教授法の難点」をテーマに、まず、何編かの研究論文をもとに外国人への中国語教授法研究の今後について講義し、中国語の中のある文法現象についての認識を深めたのち、これをたたき台として日本人学生への文法語彙教授について受講者同士が討論しました。討論内容と意見の発表を行うことによって、多くの独特な優れた見解を見出すことができました。

 午後は金沢大学からお越しいただいた、中国語研究で著名な大滝幸子教授が「中国語の形容詞と日本語の形容詞」をテーマに講演されました。大滝教授は中国語と日本語の形容詞を対比、分析したのち、差異をまとめられ、言語データベースから収集した資料を分析し、常用形容詞または形容詞句の原文中での使用状況、構文構造、語意の特徴、使用頻度などから更に訳文中の相対する成分の使用状況の対比分析まで内容を進められ、受講者は中国語形容詞と日本語形容詞の使用状況を総体的、客観的、直観的に認識することができました。公演の最後には日本人学生への作文指導法にも言及されました。

 なお、関西外国語大学孔子学院では講座終了後、毎回、アンケートで講座の感想をお聞きしていますが、これらをもとに一層受講者のみなさんにご満足いただける講座内容にして参ります。

 今年度第5回目の中国語教員養成講座は9月23日に開催します。多くの方のご参加をお待ちします。

 
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