中国文化活動センターからのニュース

 

春節交歓会「一起过大年(一緒に年越し)」を開催

2013/2/14

 

 

関西外国語大学孔子学院は2月9日(旧暦の大晦日)に春節交歓会「一起过大年(一緒に年越し)」を開催しました。日中の学生や孔子学院の教職員60名近くが一堂に集まり、熱気にあふれた忘れられない時間を共に過ごしました。

交歓会に参加した学生はとても積極的で、その多くが早くから会場を訪れていました。全員で春聯(旧正月に対句になっためでたい文句を赤色の紙に書きつけ、出入り口の両側に一句ずつ張りつけるもの)や福の字の飾り、灯篭や中国結び、国旗や凧など中国色豊かな飾りつけをしました。会場は鮮やかに彩られ、祝日の雰囲気に満ち満ちていました。

大晦日のお楽しみといえばもちろん「食」と「遊び」。まずは「食」ですが、今年は餃子を食べただけでなく火鍋も用意されました。中国人留学生は食事を楽しむ一方、日本人学生に中国の習慣について説明しました。「中国では年越しに家族で集まって一緒に餃子を食べるのが伝統です。今では火鍋を食べるのも一種の習慣になりつつあります。餃子は団らんの象徴で、真っ赤な火鍋は新しい一年が栄えあるものになるようにとの意味があります。」と話していました。学生たちは年越しをテーマに話に花を咲かせて、食べながら話しながらの交歓会は大いに盛り上がりました。

「遊び」では3つのイベントが用意されました。賞品ありのクイズ大会、書道体験、“春晩(春節聯歓晩会:中国中央電視台が放送する年越しカウントダウンイベント番組)”観賞です。クイズはどれもすべて日本人学生が一生懸命用意したもので、歴史や風俗、文化、国際交流など様々なジャンルから知識を問うもの、楽しめるものが出題されました。書道体験では日中両国の文化交流の歴史が見事に紹介されました。参加者の多くが書道の経験があったため、日中双方の書道の共通点を容易に見つけ出し、自分が完成させた作品を笑顔で眺めていました。“春晩”観賞は中国人留学生にとっては単にテレビ番組を見るというだけではなく、望郷の念を誘うものとなりました。日本人学生にとっては中国語や中国文化に触れることができ、また中国の“春晩”と日本の“紅白歌合戦”に共通する文化背景も知ることが出来ました。

 そして、年を越した最初の朝食は中国らしさに満ちたものとなりました。油でいためたバオズ(包子)、湯圓(もち米の粉でつくる団子)、かぼちゃのお粥などが並び、まるで中国の食卓のようでした。

 今回の活動は日本人学生が企画や事前の準備、当日のグループ分けから実施まで全てを行いましたが、中国の雰囲気たっぷりのものとなりました。日本人学生にとって中国さながらの年越しを体験し、より中国文化を理解することができました。

 
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