中国文化活動センターからのニュース
2013年度第3回中国文化紹介フェアを開催-中国工芸品鑑賞と制作体験
2013/7/31
関西外国語大学孔子学院中国文化活動センターは、夏の風にそよぐ木々、その緑の濃さがまぶしい7月27日(土)に関西外国語大学学研都市キャンパスにおいて全国から集まった高校生とその家族、約460人を対象に2013年度第3回中国文化紹介フェアを開催しました。今回の文化紹介フェアは中国語教員インターンシップ生(北京語言大学から派遣)の呉婷さんが担当し、孔子学院の教職員やスタッフ、中国人留学生らが精美な中国結や切り紙、灯篭などを会場内に心を込めて飾りつけました。そして、会場の教室の前方には美しく精巧に作られた数々の工芸品が参加者の目に飛び込むように、関羽の顔をかたどった土人形や清朝の衣装をまとった可愛らしい絹人形、縁起物の龍と鳳をモチーフにした漆器、京劇の面を描いた屏風、影絵劇で使う皮で作られた人形などを飾りました。
参加者の皆さんには、まず中国の民間工芸品の中でも、切り紙や凧、中国結を詳しく紹介しました。花鳥の図案の切り紙や孫悟空の模様の凧、魚の形の中国結など、中国工芸品の美の世界と中国文化を間近に感じていただくことができました。凧の紹介では日本の凧と中国の凧を見分けてもらうなど、クイズを取り入れることで参加者の皆さんの興味がいっそう高まったようです。このほか、土人形や灯篭などの工芸品の紹介では、実物と写真を組み合わせるなどの工夫を加え鑑賞していただき、面白みや真実味を増すことができました。
そして、最も盛り上がったのは文化紹介フェアの最後に設けられた簡単な中国結の制作体験です。呉婷さんが作り方を分かりやすく説明し、孔子学院の教職員や中国人留学生らも手伝いながら、参加者の皆さんは縁起物の「吉祥結」にチャレンジしました。「中国結はとても難しいけれど、とても面白かった!」「これからも機会を見つけて中国の工芸品を作ってみたい。」といった声が聞かれ、自分で一生懸命作った「吉祥結」を手に取って、とても満足そうでした。「吉祥結」は仲睦まじい、平和友好の象徴で、五色の糸は日中両国民の友情を想起させます。精緻に作られた中国結はこの友情の証にもなったようです。