現代中国研究センターからのニュース
北京大学中文系教授郭鋭博士が講演
2014/6/21
6月18日(水)午後、中国孔子学院本部創立10周年と関西外国語大学孔子学院創立5周年を祝して、中国・北京大学中文系教授の郭鋭博士を本学孔子学院にお招きし、講演会を開催しました。
郭鋭博士の主な研究分野は、統語論・意味論を中心とした現代中国語文法論で、すでに数多くの論文や著書を発表されています。またこれまでに中国国家社会科学七五重点研究プロジェクト、国家社会科学計画基金プロジェクト、国家重点基礎研究発展計画プロジェクト、教育部重点研究基地重大研究プロジェクトなどにも携わるなど、様々な領域で幅広くご活躍されている著名な研究者です。
関西外国語大学孔子学院中国語試験センターの中村俊弘教授が司会を担当し、「連続性量詞と離散性量詞--“毎隔+数量詞”における二つの意味的特徴」と題して行われた郭鋭博士の講演では、「毎隔+数量詞」表現において、二通りの意味的理解が可能な場合があることを多くの例文で示したうえで、その要因が「量詞」のタイプの違いによるものであると指摘、「連続性」的特徴を示す量詞の場合は、「毎隔n量」は「毎n量」と理解され、「離散性」的特徴を示す量詞の場合は「毎(n+1)量」と理解されると分析するなど、大変緻密な研究方法で「毎隔+数量詞」表現における意味的特徴を明らかにしていました。講演後の質疑応答も活発に行われ、参加者のみなさんは中国語文法研究に対する視野を広げて大いに啓発されたようです。