中国語教員養成センターからのニュース

 

2014年度西日本地区中国語教員養成講座を実施

2014/7/7

 

 

関西外国語大学孔子学院は、7月5日(土)と6日(日)の両日にわたって、関西外国語大学インターナショナル・コミュニケーション・センターで、今年で5回目になる西日本地区中国語教員養成講座を実施しました。西日本各地はもちろん、東京などの大学や語学学校で中国語教育に携わる60人余りの方々が参加し、講座終了後には修了証書が手渡されました。2日間の教員養成講座では5つの特別講座を実施し、大阪大学の杉村博文教授や大阪産業大学の張黎教授など、学内外の著名な専門家に担当していただきました。また講座の内容を踏まえて3つの“中国語教育討論会”も行いました。

5回目となる今回の講座では、専門家による特別講座に加え、(1)授業風景を録画したビデオを使った討論会、(2)日本人を対象とする発音教育の討論会、(3)日本人を対象とする文法教育の討論会を行い、過去の中国語教員養成講座の経験と実績を踏まえ“講座”と“討論会”を結合させ、より合理的な日程と形式で実施しました。

参加者の皆さんは討論会で積極的に発言し、参加者間の交流にも良い効果がありました。中国語文法や日中翻訳の研究などの研究と教育を結合させると同時に、対外中国語教育の教授法の紹介、授業ビデオを使った討論会、日本人対象の中国語教育をテーマとした討論会を設けることで中国語基礎研究に関する参加者の要望に応えることができました。また、実際の授業で必要となる具体的で実践的な教授法に関することについても満足のいく理解が得られたようでした。このように今回の講座は、学術研究と教育(教授法の習得)の2面を重視し、伝統的な結合主義の文法研究において独自の見解や主張で広く認識されている中国語の意合文法研究と中国語教育の現状に関する講座、日中の翻訳がメインになってきた授業においてリスニングやオーラルを主とする授業に関する講座など、それは百家争鳴、多くの優れたものを広く集めた“教員養成講座”として全体を構成しました。参加者の皆さんは、様々な内容や形式で実施する本講座に参加することで日本国内の中国語研究や中国語教育について総体的により深く理解し、それぞれの長所を取り入れ、短所を補うことができ、自分自身の研究と教育の成長・発展に活かすことができたようです。まさに「海纳百川,有容乃大(海は百川を納め、容の大なる有り)」と言えるでしょう。

本学孔子学院が今後も引き続き企画実施する「中国語教員養成講座」が、参加者が互いに交流したり、学んだりする“プラットホーム”としての役割を果たし、西日本地区だけでなく日本全国の中国語教員が一つの大きな家族として集う場となることで、日本における中国語教育の充実・促進の一翼を担うことを願っています。

 
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