中国文化活動センターからのニュース

 

中国文化講座-広東語と標準語を開催

2015/5/26

 

 

5月23日(土)に関西外国語大学インターナショナル・コミュニケーション・センター(ICC)で「広東語と標準語」をテーマに中国文化講座を開催しました。広東語は極めて特徴的な中国の方言の一つで、実際に広東語を聞いてみて、中国文化に興味を持つ市民の皆さんの広東語に対する関心は、大いに高まりました。

最初に広東語の起源と発展、使用されているエリアと特徴、使用人数などの概略について説明しました。広東語の話者数は1億人以上、シナ・チベット語族のシナ語派の声調言語の一つで9つの声調と6つの音の高低を備えていること、続いて「舌尖上的粤语(舌の上の広東語)」というビデオの標準語版と広東語版を上映し、わかりやすい映像と字幕で参加者の皆さんに広東語がどのように広まったのか、そして、その独特な広東語文化について理解してもらいました。広東語の発祥は中国北方の「中原」と呼ばれる地域で使われていた「雅言(古代中国の標準語)」ですが、参加者の皆さんは、歴史の中で絶え間ない変化と融合を続けることで、独自の言語体系を有するまでになったことにも大変興味を持っていました。

また、講座では、参加者の皆さんに語音、語意、文法の3つの面から広東語と標準語の違いについても紹介しました。その中で特に皆さんの関心を引いたのは広東語の発音でした。興味津々な様子で挑戦した発音練習では、短い時間にも関わらず広東語の基本的な発音をマスターする参加者の方もいました。講座が一番盛り上がったのは、広東語での日常の挨拶練習でした。「こんにちは」「おはようございます」「こんばんは」といった言葉のひとつひとつが、まるで広東語の本場“香港風”。親しげで優美な音が教室を満たし、参加者の皆さんは広東語に対する興味をより強くしていたようです。

次回(5月30日)の中国文化講座も引き続き「広東語と標準語」をテーマに行います。日常生活で使われる広東語を中心に、会話などにも挑戦していただきます。どうぞご期待ください。

 
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