中国文化活動センターからのニュース

 

中国文化講座-広東民間小吃を開催

2015/6/9

 

 

6月6日(土)に関西外国語大学インターナショナル・コミュニケーション・センター(ICC)で「広東民間小吃(広東庶民のおやつ)」をテーマに中国文化講座を開催し、多くの市民の皆さんが参加しました。

講座の冒頭では中国の四大料理のひとつである広東料理について紹介しました。広東料理では「五滋六味」と呼ばれる5つの旨みと6つの味を重んじ、使用する材料も豊富なだけではなく、軽食やおやつにおける“鮮(新鮮さとそれ特有の香り)”も一見普通ですが、実は奥深い領域に達しています。

広東の文化の特徴である「早茶」は広東の様々なおやつを集めたものです。担当した講師が美味しそうな写真やビデオを使って紹介しました。参加者の皆さんは、広東の人々の「饮一盅香茶,叹两件点心(一杯の茶を飲み、二つの点心を食す)」という、ゆるやかな暮らしぶりに触れ、「広東小吃」への理解を深めていました。

さらに今回の講座では、「双皮奶(牛乳プリン)」や「反沙芋头(里芋の飴煮)」など何種類かの「広東小吃」の作り方も紹介しました。使用する材料はいずれも日本国内で簡単に手に入るものとあって、参加された多くの方が伝統的な広東のレシピを試してみたいと話していました。笑顔が絶えない講座の最後には、参加者全員でボランティア教員らが心を込めて作った「龟苓膏(亀ゼリー)」と「反沙芋头」、「反沙地瓜」を試食しました。「龟苓膏」は伝統的に薬用として食されており、身体の火照りをおさえて美容美顔に効果があるとされています。「反沙芋头」と「反沙地瓜」は中国南部潮汕地域の有名な砂糖菓子で、「金柱」「銀柱」と称されています。参加者の皆さんは試食をしながら互いに感想を話し、ほろ苦い「龟苓膏」と甘い「芋头」が織りなす“独特な味覚の体験”を楽しんでいました。

次回(6月13日)の中国文化講座は「広東民間音楽」をテーマに行います。どうぞご期待ください。

 
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