中国文化活動センターからのニュース
2015年度第3回中国文化紹介フェアを開催-中国京劇芸術講座
2015/7/27
関西外国語大学孔子学院中国文化活動センターは、7月25日(土)、関西外国語大学学研都市キャンパスで全国から集まった高校生とその家族、約400人を対象に2015年度第3回中国文化紹介フェアを開催しました。
講座は全8回、1回20分で行われました。今回のテーマは「中国の京劇」です。中国の伝統的な演劇のひとつである京劇は、現在に至るまで200有余年の歴史を有する中国文化の精髄とも言うべき存在です。京劇の登場人物は「生」「旦」「浄」「末」「丑」という5つの役割に分けられます。また、京劇の題材は「貴妃酔酒」「覇王別姫」など日本人にも馴染みのある有名な作品や歴史上の出来事をもとにしています。
京劇の大きな特色である「脸谱(くま取り)」は漢民族の文化的特徴を有する特別な化粧の方法で、日本の歌舞伎に似ています。「脸谱(くま取り)」は色ごとにそれぞれ意味を持っていて、赤は忠義・実直さ・気骨を表し、黒は厳粛で、軽々しく笑ったりせず、力強く勇ましい様子を象徴し、白はずる賢く、疑り深い人物に用いられます。会場には優美な歌声とリズミカルな楽器の音色が響きわたり、生き生きとした解説を聞きながら、参加者の皆さんは京劇に関する理解を深めると同時に中国文化の魅力を体験していました。
また、参加者の皆さんには簡単な京劇のお面の制作を体験していただきました。集中して絵筆を握り、しっかりと手の中に収められたお面に向かって細心の注意を払いながらくま取りにチャレンジ。完成した作品は創造性あふれるものばかりで、どれも個性的でした。保護者の一人の方が描いた作品は歌舞伎の要素をとりいれた作品で、周囲からは称賛の声があがっていました。参加していただいた皆さんには、自分の作品を持って帰っていただきました。この日の体験が楽しい思い出となり、中国語学習への意欲や中国理解につながることを期待しています。