中国文化活動センターからのニュース
2015年度第5回中国文化紹介フェアを開催-中国工芸品鑑賞と制作体験
2015/8/25
関西外国語大学孔子学院中国文化活動センターは、8月22日(土)、関西外国語大学学研都市キャンパスで全国から集まった高校生とその家族、約800人を対象に2015年度第5回中国文化紹介フェアを開催しました。
中国文化紹介フェアの講座は全7回、1回20分で行われました。今回のテーマは「中国の工芸品」です。中国の工芸品は労働に明け暮れる人々が生活と美を愛する心を満たす必要から創造された芸術です。天然の材料を主とし、伝統的な手法で制作される作品は力強さと美しさを兼ね備えた質朴さが特徴です。そこには人々の心の内に存在する真摯な思いや善良さ、情熱が表現されています。
講座では中国の伝統的な工芸品として知られている泥人形や編み物、凧や獅子頭、皮影や切り紙などを紹介しました。その中でも泥人形、編み物、切り紙は中国で悠久の歴史を有しており、中華文化の貴重な宝ともいうべき存在です。会場に展示された中国結や皮影、切り紙の実物や写真集は、多くの参加者の目を引いていました。今回の中国文化紹介フェアでは切り紙の制作体験を通じて、高校生とその家族らに直接的に中国の伝統文化に触れてもらいました。現在の中国では伝統的な切り紙と家具やファッションが結合して、新たに注目されていることも紹介、会場内は新年や結婚式の時などに壁に貼り付ける「福」や“双喜”の文字、窓に貼り付ける飾りなどでおめでたい雰囲気でいっぱいになりました。
参加者の皆さんは縁起物の「福」や“双喜”の文字以外にも可愛らしいパンダ、干支のヒツジ、美しい蝶など自分のお気に入りを見つけて簡単な切り紙にも挑戦! 小さく折りたたんで模様を描き、はさみで切っていきます。切り紙を広げたその瞬間、驚きと満足気な表情があふれていました。参加していただいた皆さんには、自分の作品を持って帰っていただきました。この日の体験が楽しい思い出となり、中国語学習への意欲向上や中国文化への関心・理解につながることを期待しています。