中国文化活動センターからのニュース

 

短期大学生の中国語・中国文化紹介特別集中講座を開催

2015/11/14

 

 

関西外国語大学孔子学院中国文化活動センターは、11月11日(水)、関西外国語大学中宮キャンパスの谷本記念講堂で同大学短期大学生約1000名を対象に「中国語・中国文化の魅力」をテーマに特別講座を開催しました。担当したのは、中国文化活動センター長・相原里美准教授と周小臣准教授です。

講座の第1部では先ず中国の国情について理解を深めるために、中国の人口、地理、世界遺産など基本的な情報について解説しつつ、クイズ形式で「中国の国土の面積は?」「中国にはどれだけの民族がいるでしょうか?」などと出題していきました。なかなか答えることができなかった参加学生たちですが、担当講師から出されたヒントで正解にたどりつくと、静かだった会場は大きく盛り上がり、あちらこちらで笑顔が見られました。

第2部は中国語と日本語の比較です。漢字の文化や中国語の中の外来語などについて取り上げました。漢字は日本と中国それぞれの文化の共通要素ですが、「学長」「経理」「高等学校」といった言葉は、中国語と日本語で意味が異なる同形異義語です。中国語の意味が紹介されるたびに学生の間からは驚きの声が上がり、文化を伝える存在としての漢字の奥深さに感じ入っていたようです。また、初めて中国語に触れる学生も多く、同じ音で異なる声調の「麻媽媽罵馬」という文章に実際に声を出して挑戦し、中国語の基本である4つの声調と軽声を体験しました。

講座の第3部では中国の少数民族を紹介しました。各民族の特色が現れている衣装や装飾品。漢服、チャイナドレス、ウイグル族・モンゴル族・苗族の民族衣装などです。そして中国は多民族国家ですが、ひとつの“家庭”として共存と調和を特長としていることへの理解を深めました。

このように多彩な内容の講座は、参加学生の中国・中国語への興味と理解をますます深めたようです。またこの講座の賞品として用意されたパンダのぬいぐるみをゲットしようと、講座に参加した学生たちは講師の出題に対して飛び上がるように手を上げ、われ先にと解答しようとしていました。パンダは中国文化を紹介するための“日中友好の使者”として大いに“活躍”してくれました!

講座の最後には、参加者全員で中国語の歌にチャレンジしました。「アナと雪の女王」のテーマ曲の中国語版「随他吧」です。学生たちは習ったばかりの中国語を使って、気分も高らかに声を合わせて歌唱しました。まだまだ中国・中国語に馴染みの少ない学生たちですが、今回の特別講座を通して中国文化に対する興味・関心が芽生えたように思います。近年の中国経済の発展や実力の高まりとともに、対外協力や多様な交流の機会は更に増えていきます。そして中国語の使用範囲はますます広がりつつあります。中国語を学習し、中国文化を理解したいと考える人も一段と増加していくものと確信しています。

 
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