中国文化活動センターからのニュース

 

今年度第1回目の「日本人家庭訪問交流プログラム」を実施

2018/7/2

 

 

7月1日(日)、孔子学院のボランティア教員と中国人留学生ら6名は、枚方市日中友好協会幹事の藤井清二・陽子さん夫妻宅を訪問し、今年度1回目の「日本人家庭訪問交流プログラム」の活動を行いました。藤井さんご夫妻はご友人の方も招待してくださって今回の訪問を歓迎してくださいました。

藤井さんご夫妻は中国・蘇州大学で2年間日本語教育に携われたことがあり、蘇州での生活、仕事はお二人にとって忘れがたい人生の大切な経験となっています。お宅に着くとすぐに藤井さんの奥様が連れて行ってくださったのは、藤井さんのお宅にある、「中国コーナー」でした。中国の美人画や京劇のくまどりが描かれた屏風、京劇の泥人形、土笛、蘇州大学から贈られた記念の盾などが紫檀色の棚に飾られていました。奥様は飾られているひとつひとつの物のエピソードを紹介してくださり、蘇州での暮らし、そしてお仕事がとても充実していたものだったことが良く分かりました。

ボランティア教員たちは、藤井さんご夫妻のために「蘇州の風土、人情と『蘇州评弹』(語り物。大衆演芸の一つ)」に関する文化交流のテーマを用意し、まずは蘇州の美しい風景・観光地や美味しい食べ物、無形文化遺産などについて紹介。そして蘇州の特色文化である「蘇州评弹」については特に詳しく説明しました。写真や映像を使った説明は、藤井さんご夫妻に美しい蘇州での生活の記憶をよみがえらせました。ご夫妻はいきいきと、私たちみんなに蘇州での生活や旅行の思い出話をしてくださいました。一方でボランティア教員が紹介した内容の中にはご夫婦が経験されたことのないこともあり、残念がられる一面も。ボランティア教員は関西外国語大学孔子学院で中国語を学び、是非またかつて住まれていた蘇州の地を訪れる機会を作ってほしいと伝えました。

この日、ボランティア教員は中国の食材も持参。藤井さんご夫妻とそのご友人と一緒に中国の伝統的な料理、水餃子作りを楽しみました。また、ちょうど中国では端午節が過ぎたころだったこともあり、餃子の他に粽も食べていただきました。香りがよく、もちもちとした食感の粽はとても好評でした。藤井さんご夫妻とご友人はさまざまな種類のお寿司やサラダなど盛りだくさんの日本料理を準備してくださり、とても楽しい“日中食文化交流”の時間を過ごしました。

中国と日本の特色豊かな食事の時間の後は、孔子学院の教員が中国茶芸を披露。花茶や鉄観音茶などを飲んでいただきました。藤井さんの奥様も孔子学院のボランティア教員や中国人留学生に日本の玉露の新茶をふるまってくださり、お茶を飲みながら、中国と日本のお茶文化の関係について話しました。皆さんの笑い声で満ち溢れ、とても楽しい時間を過ごしました。藤井さんご夫妻には感謝の気持ちで一杯です。

 
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