中国文化活動センターからのニュース
中国文化講座「中国扇面画鑑賞及び制作体験」を実施
2019/6/12
関西外国語大学孔子学院中国文化活動センターは6月1日(土)と6月8日(土)の2週にわたり、中宮キャンパス・ICCで中国文化講座「中国扇面画鑑賞及び制作体験」を開催しました。講座は「団扇画」と「折扇画」の2つのジャンルに分けて行い、中国画と伝統的な扇面芸術が見事に結びつく講座になるよう工夫しました。
一回目の講座では、「荷花(蓮の花)」が持つ中国伝統文化における魅力について説明しました。蓮の花から実、根に至るまで、蓮には中国古代人の美生活へのあこがれが表現されています。参加者の皆さんは、講師の説明を聞きながら一歩一歩丁寧にそれぞれの団扇画の制作にチャレンジ。目の前に美しく、上品な彩の蓮の団扇画が姿を現れてくると、とても喜んでおられました。
二回目の講座では、「扇」の歴史について紹介し、皆さんには中国古代人が扇面に絵を描いたり、字を記したりすることで見る人を楽しませ、見る人はその美を享受していた“扇面画の伝統美学”を学んでいただきました。その後、講師が以前の文化講座で学習した蘭竹画の技法を取り上げ、扇の上に蘭を描く技法について説明しました。蘭の花のそばにはひらひらと舞う蝶も描き加えると、扇はたちまち活気にあふれ、一面一面新鮮でとても創意ある扇になりました。参加者の皆さんは、講師のアドバイスを実践しながらスムーズに作品を完成させ、とても満足げな表情を浮かべておられました。
今回の講座では、参加者の皆さんに中国扇面画の文化を理解していただき、更に実際に団扇画と折扇画の制作を体験してもらいました。皆さんの中国伝統文化に対する興味が一層深まるよう期待しています。