中国文化活動センターからのニュース

 

今年第1回目の「日本人家庭訪問交流プログラム」を実施

2019/8/17

 

 

8月11日(日)、関西外国語大学孔子学院の教員6名は、京都府最東端に位置する南山城村にお住いの平山学さんのお宅を訪問し、「日本人家庭訪問プログラム」の交流活動を行いました。今回は、枚方市日中友好協会の山中会長、奥野理事長、榊原副会長も活動に参加されました。

南山城村は京都と奈良の県境に位置し、山々に囲まれた村で、絵画のような美しい風景が広がっています。平山さんご家族は、孔子学院の教員6名を手厚くもてなしてくださいました。平山さんは枚方市日中友好協会の会員で、元小学校長。ご退職をされてからは果樹の栽培をされています。平山さんはまず一行を果樹園と菜園に案内し、摘みたてのフルーツと野菜でもてなしてくださいました。摘みたてのフルーツと野菜を味わいながら、平山さんご一家の普段の生活についてのお話を伺い、とても打ち解けた雰囲気になりました。また、榊原副会長は今回の交流活動のために特別に準備をしてくださり、ご自身が収集された歴史資料や日本の歴史文化知識、日中茶文化交流史、隠元和尚が来日した際の歴史や、日本文化における鍾馗(中国の民間信仰における魔よけの神)のイメージなどについて紹介、説明をしてくださいました。榊原副会長の“講座”を通じて、孔子学院一行は日本の言語の発展過程や日中文化の交流史、日中両国民の長きにわたって互いに通じ合い、非常に密接な関係を保ってきたことを理解することが出来ました。

孔子学院からは、教員が現代中国の新しい風潮や現代中国人の生活様式の新しい変化について紹介しました。次に中国茶の歴史について紹介し、実際に中国茶をいれて、西湖龍井茶と和熟プーアル茶を美味しいお茶菓子とともに味わっていただきました。皆さんにお茶を味わってもらっている間、中国伝統楽器のひょうたん笛と中阮を使ってそれぞれ『月光下的凤尾』と日本の著名な曲である『樱花』を演奏披露しました。最後は合奏で『金蛇乱舞』を演奏し、皆さんはその美しい音楽に酔いしれていました。

交流活動の最後には、孔子学院の教員が平山さんご一家に中国茶やパンダのぬいぐるみを贈ってお世話になったお礼を伝えました。「日本人家庭訪問交流プログラム-日中草の根文化交流―」今年で実施5年目となり、今回の活動では孔子学院の教員の日本人家庭に対しての理解をより一層深めることが出来ました。今後も枚方市日中友好協会と協力してさらに多くの活動を実施し、日中両国の民間交流のパイプを広げていきたいと思います。平山さん、枚方市日中友好協会の皆さん、ありがとうございました。

 
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