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北京語言大学孔子学院連盟フォーラムを開催

2019/10/28

 

 

関西外国語大学孔子学院創立10周年記念特別行事として、10月26日・27日の二日間、2019年北京語言大学孔子学院提携大学連盟のフォーラムを開催しました。今回の連盟会は理事長・学長フォーラムと院長フォーラムの二部制で実施。関西外国語大学谷本榮子理事長、短期大学部谷本和子副学長、パキスタン・国立現代語大学Muhammad Jaffer学長、Muhammad Ibrahim副学長、北陸大学小倉勤理事長、周航専務理事、トルコ・オーカン大学Mustafa Koçak学長、ルーマニア・コンスタンツァオヴィディウス大学Sorin Rugina学長、Mihai a. Girtu副学長、ルーマニア・シビウのルチアン・ブラガ大学Livia Ilie副学長ら11名の連盟提携大学代表と12か所の孔子学院中外院長がフォーラムに出席しました。北京語言大学張旺熹副学長が歓迎スピーチを述べ、ファーラムの司会を担当。世界各国から参加した関係者は双方、また多方の協働連携、そして、孔子学院提携大学連盟間の協力によるWin-Winの関係について討論をし、孔子学院の将来の発展に向けて多くの建設的な意見交換がなされました。

 理事長・学長フォーラムでは、連盟提携大学の理事長・学長らがリスク回避・危機回避システム、孔子学院建設の成功経験、キャンパス内の多元的かつ多様な文化のあり方、国際教育プロジェクトによる学生育成の四つの主題より討論を展開しました。各国の孔子学院代表らは、ハイレベルの人材育成や教育イノベーションに係る提携、また孔子学院設立の経験やリスクの対処法、孔子学院提携大学連盟内の教育課程の共通化、単位互換、教学基準、人材交流、及び先進的な孔子学院の設立運営、海外における中国語教員研修等の課題について深く討論をされました。

国立現代語大学Muhammad Jaffer学長は、北京語言大学と関西外国語大学が今回の交流機会を設けたことについて感謝の意を述べられたあと、イスラマバードに開設した孔子学院の現状を紹介され、現地における中国語教員人材リソースの構築について北京語言大学とのさらなる協力強化の必要性を述べられました。

 関西外国語大学谷本榮子理事長は、「教育は百年の大計であり、教員の質の高低が教育の成功か否かの重要なポイントとなる。そのため、教員の素質を高める事が現在の日本の大学改革の目標でもある」ことを紹介。関西外国語大学短期大学部の谷本和子副学長は関西外国語大学と北京語言大学の学部生協同育成プロジェクトについて紹介、また連盟提携大学との留学生派遣プロジェクトの新設についても話し合いの機会を設けたいとの考えを述べられました。

 コンスタンツァオヴィディウス大学Sorin Rugina学長は、「提携大学連盟の中で最も若いメンバーとしてオヴィディウス大学孔子課堂は初めて会に参加した。経済発展、学術研究等で一帯一路の協力提携関係を維持し、ルーマニアと各国の友好交流を推進したい」と述べられました。

 院長フォーラムは関西外国語大学孔子学院院長の靳衛衛教授の司会で進行。北陸大学孔子学院の叶秋男院長は、「孔子学院の発展は各々で特色を持つべきである」と述べ、北陸大学孔子学院のスポーツ交流による日中青年友好交流促進の成功経験を紹介されました。

 アメリカ・ウェスタンミシガン大学孔子学院の曾缨院長は孔子学院の教育課程の共通化及び交換派遣学生の推進体制の構築について紹介、「孔子学院提携大学連盟の設立でウェスタンミシガン大学の学生に多くのチャンスと選択が増え、同時に連盟提携大学の学生がウェスタンミシガン大学に交換留学し、勉学・研究することにも新たな道が開かれた」と述べました。

 ドイツ・ボン大学孔子学院李京晔中国側院長は、ボン大学孔子学院が立ち上げた文化ブランドの関連事例について紹介されました。ベートーヴェン音楽祭の加盟、ライアンカーニバルへの参加などは現地の優れたリソースを十分に活用し、孔子学院の文化的ブランドの創造を大きく推進していることを紹介されました。

 10月27日夕方の閉幕式では、北京語言大学孔子学院提携大学連盟の加盟大学を紹介するビデオが流されたあと、北京語言大学張旺熹副学長が閉会の挨拶の中で二日間のフォーラムで得られた成果について振り返り、教員らのリソースの専門化促進、中国語教材の基準化促進、孔子学院の特色あるブランド創設、孔子学院の多元化イノベーションの推進や孔子学院の持続的発展の実現推進に向けて建設的な多くの意見交換がされたことを強調。また関西外国語大学孔子学院を代表して谷本和子短期大学部副学長は挨拶の中で、今回の孔子学院創立10周年記念式典と北京語言大学孔子学院提携大学連盟フォーラムに出席された代表らに感謝の意を述べられました。

 閉幕式終了後には、北京語言大学芸術団が「中国の民族音楽の新潮流と古典詩歌の歌曲」を主題にパフォーマンスを披露。関西外国語大学孔子学院の教員、学生および関西外国語大学孔子学院の中国語講座受講生も芸術団の劉尊先生と一緒に10周年を祝って「登鹳雀楼」、「梅花」の二曲を披露し、会場を埋めた多くの観客の皆さんが孔子学院に対する祝福の意を表しました。クライマックスを迎えたパフォーマンスでは、中国の民族楽器と詩歌の魅力を一気に披露すると、会場内は大きく盛り上がり、国内外から参集した観客の中国民族楽器や文学芸術に対する興味・理解を更に深めたことでしょう。

 
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