中国文化活動センターからのニュース
「日本人家庭訪問交流プログラム」を実施
2019/11/19
11月17日(日)関西外国語大学孔子学院を代表して6人が招待を受け、枚方市日中友好協会の奥野稔理事長宅を訪問しました。奥野理事長ご一家はとても暖かく迎え入れてくださり、日本のおもてなしを感じました。枚方市日中友好協会の森田洋子理事も今回の活動に参加されました。
当日はさわやかな秋晴れ。奥野理事長と森田理事は孔子学院代表の私たちを連れて、枚方市の有名な古街道を参観し、事細かに歴史についても紹介いただきました。その後、枚方市の特別史跡の百済寺を訪れました。百済寺は大阪にある二つの特別史跡の一つで、豊かな文化背景と価値を有しています。1967年、百済寺公園が整備され、一般に公開されるようになりました。日本で初めての史跡公園であり、公園の奥には百済王神社が、そして、中心部には百済寺遺跡、外側には多様な植物が植えられ、風景は非常に美しく忘れがたい思い出となりました。
史跡の参観後、一行は奥野理事長の家を訪れ、足を踏み入れた途端、日本の伝統的な庭園と家屋が見え、目を惹かれました。庭園には丁寧に手入れされている植物があり、果実が実った柿やみかんの木がありました。伝統的な木造建ての家の中は、和風のデザインで統一され印象的でした。しかし驚いたことに、奥野理事長のお家の中には多くの中国要素の入った物品が飾られていました。例えば、書道作品、干支の切り紙などがありました。奥野理事長はご自身と中国との由縁の話をされました。二十回以上中国を訪問され、中国文化には大きな興味を抱いておられる様子が良く理解できまた。近年の著しい中国の発展、変化に感嘆されており、将来の日中両国の発展が益々よくなる事を期待されています。お話の後、奥野理事長から巻寿司の作り方を教えていただき、一緒に食べました。また、日本の抹茶のいれ方と日本茶道の作法、礼儀も興味津々に紹介されました。私たちも二種類の中国茶を入れ、皆でお茶を楽しみながら日本茶と中国茶の栽培、摘み方、制作方法、嗜み方などの差異について話が盛り上がりました。お茶を楽しんだ後、阮咸(中国の撥弦楽器)とひょうたん笛の合奏をご披露しましたが、中国民族音楽独特の魅力に惹かれておられる様子をみて大変嬉しく思いました。そんな暖かく楽しい雰囲気の中、今回の活動は終了しました。
今回で「日本人家庭訪問交流プログラム」は9回目の開催になります。このような活動を通じて、より深く枚方市の歴史、文化や日本人の生活や習慣などを身近に感じることができ、私たちも多くの事を学ばせていただいています。