中国文化活動センターからのニュース

 

オンライン文化講座「舌先の麺類食文化」が開催されました。

2020/7/7

 

 

7月4日(土)、関西外国語大学孔子学院はオンライン文化講座「舌先の麺類食文化」を開催、この日も多くの美食好きの方が参加されました。参加者の皆さんは、「麺(中国では小麦粉で作ったもの全般をいう)」を縁に多彩な「麺食文化」を探求しました。

講師は最初に「なぜ中国では『南米北麺』と言うのか」ということから話し始め、「南米北麺」の由来に地理や気候などの影響があることについて解説しました。日本の気候や地理的条件は中国の南方と比較的近く、稲の植栽面積が広いことから、皆さんはお米に関しては馴染みがありました。

一方、小麦(麺)は4500年前に西アジアから中国へ伝わったものであることに、参加者は大きな興味を持たれました。実は中国に伝わった当初、小麦は人気がありませんでした。漢王朝時代(約2000年前)になって麦類を加工する専門的な新型道具―石轉磨(石で穀物を研磨する道具)ができた後に、小麦はやっと「五穀」の仲間入りを果たしました。これによって多種多様な美味しい食べ物が作られるようになりました。

「麺食(小麦を使った食べ物)」の種類は何百何千とあり、山西地方だけで280種類もあります。講師は蒸す・煮る・炒めるなど料理方法により分類し、説明しました。ビャンビャン麺(中国の陝西省で一般的な幅広の麺)には美味しさだけでなく興味深いお話もありました。また、講師は「山西に住む人は1日に『麺食』がなければ、十魂の内の九魂を失う」、「『麺食』は北部の人の魂であり、『麺食』を食べなければお腹がいっぱいになった気がしない」などの言葉を紹介し、中国北部の人々の心の中で「麺食」というものがいかに重要な地位にあるかということを話しました。

講座の最後には、事前に撮影した「葱花餅(葱パイ)」と「滑蛋蝦仁(海老と卵の炒め物)」の映像に文字説明も加え紹介。この二つの料理は簡単に作れ、健康的で美味しく、家族とシェアするのにとても適しています。参加者の多くが「習った料理を自分で作ってみたい。」と話していました。

今回の講座は皆さんの食欲をそそり、終わりたくない気持ちの中、終了しました。また次回、皆さんにお会いできるのを楽しみにしています。

 
ページの先頭へ戻る