中国語教育センターからのニュース

 

欧米からの留学生対象中国語入門講座を開講

2010/10/9

 

 

関西外国語大学は世界各国から毎年約700名の海外留学生を受け入れ、日本語・日本文化の教育、普及活動に力を入れています。そこで、関西外国語大学孔子学院ではその特色を十分に活かすべく、海外からの留学生を対象に今秋、10月9日(土)から中国語入門講座を新しく開講しています。本講座は、90分8回構成(第一部:中国語基礎知識 第二部:中国文化・事情)で約3ヶ月にわたり実施します。

初回の講座には留学生8名(アメリカ・イギリス・オーストラリア出身)の受講生が参加し、関西外国語大学孔子学院の叢琳中国語教育センター長が基礎的な中国語の音韻体系について講義した後、引き続き叢琳センター長の指導のもと、中国語の発音練習にチャレンジしました。

受講生たちが限られた時間の中で効率よく中国語の正しい発音を身につけられるよう、中国からの交換留学生や日本人中国語上級学習者(中国への留学経験者を含む)にもボランティアとして講座に参加してもらい、中国人留学生2名、海外留学生1名、日本人学生1名を1グループとしたグループレッスンも行いました。特に中国人留学生には「教員アシスタント」として、海外留学生たちに熱心な個別レッスンを行ってもらいました。ほぼすべての受講生たちが90分の講座時間内に、子音、母音、声調など中国語の発音の基礎をマスターし、結果として、理想的な学習効果を得ることができました。

また、北京語言大学漢語学院本科から関西外国語大学に留学中のロシア、ポルトガル、トルコ人留学生も講座に参加。中国人留学生とともに受講生たちの発音をチェックし、自らの中国語学習経験をもとに発音のコツや適切なアドバイスを伝えていました。初めて中国語を学習する海外留学生にとっては、この3名の留学生も力強いサポート役になりました。

本講座のように、さまざまな国や地域から日本へ留学に来た海外留学生を対象とする中国語講座は、日本国内ではあまり例をみない取組で大変ユニークなものです。本学孔子学院が推進するこのような中国語教育プログラムは、単に欧米などの海外留学生に日本において中国語を学び、中国文化に触れる機会を提供するというレベルにとどまるのではなく、世界における中国語教育活動にも大きく貢献し、さらなる発展へのアプローチの礎となることを期待しています。

欧米などの海外留学生、中国人留学生、日本人学生で構成されたグループレッスンでは、それぞれの国の学生が各々の強みを活かし、互いに励まし合いながら中国語学習に取り組むことができるばかりでなく、比較的短い時間で互いが親しい学友となり、また互いの自国文化や社会を紹介し合うことで異文化理解増進にもつながるという相乗効果にも大いに期待できます。

講座終了後、受講生たちは「中国語の発音は思っていたほど難しくなかった。次回の講座が楽しみだ」「中国語はとても面白い、これからもずっと続けたい」などと感想を述べていました。

本講座では中国語学習に加え、中国文化事情などに関する講座、たとえば中国の歴史、観光、詩歌、太極拳などの講座も開講する予定です。

 
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