中国文化活動センターからのニュース

 

オンライン文化講座(後期)「中国の舞踊①~中国の舞踏家」を開催

2020/10/26

 

 

10月24日(土)、関西外国語大学孔子学院はビデオ会議ツールZoomでオンライン文化講座「中国の舞踊①~中国の舞踏家(中国有名舞踏家の世界)」を開催しました。関西外国語大学の学生と中国語講座受講者の皆さん、職員合わせて20人以上が講座を受講しました。

今回の講座で、講師は皆さんに中国で有名な2名の舞踏家陳愛蓮と楊麗萍を紹介、皆さんと一緒に2名の有名舞踏家の足跡を辿りながら、中国舞踊の独特な魅力を探求しました。陳愛蓮は、中国早期の舞踊界の代表人物の一人です。「東方舞踊の女神」の美称を持ち、中国で舞踊劇を最も多く主演した舞踏家です。彼女が主演を務めた舞踊劇『魚美人』は、中国舞踊史上初めて西洋のバレエと中国古典舞踊を融合させた作品で、古典舞踊の発展に大きく貢献しました。大型舞踊劇『紅楼夢』では少女林黛玉を演じ、人々の心に深く残り「生きている林黛玉」とまで言われました。講座ではドキュメンタリー映像を通じて陳愛蓮の不遇な生い立ちと辛い練習の日々について学び、彼女の代表作『春江花月夜』と『紅楼夢』の一部を鑑賞しました。皆さんは、彼女の優雅で気品がある舞踊に魅了されました。陳愛蓮は80歳を過ぎた今でも舞台で活躍しています。

続けて、漢の時代(紀元前206年-220年)の舞踊『相和歌』と唐の時代(618年-907年)の舞踊『麗人行』を鑑賞し、その時代ごとに異なる中国古典舞踊の特徴、舞踊を引き立てる衣装や音楽、メイクの変遷を学びました。次に、講師はウイグル舞踊と傣族(タイ族)の舞踊を例に取り、皆さんの視点を古典舞踊から少数民族舞踊にシフトしました。また、講師は皆さんと一緒にウイグル舞踊の特徴的な振り付け「晃头移颈、拍手弹指(首を動かし、手をたたいて指を弾く)」や傣族(タイ族)の舞踊の基本的な手の動き「眼式手(目を形どった手の動き)」と「嘴型手(口を形どった手の動き)」を実際に行いました。参加者の皆さんは体を動かすことで、民族舞踊が醸し出す少数民族の独特な文化習慣を肌で感じることができました。

講座の最後に、「孔雀公主(クジャク姫)」と称される楊麗萍の舞踊の世界に入り、彼女の代表作の『雀之霊』を鑑賞しました。彼女の美しくしなやかな身のこなしは高貴で優雅な孔雀を見事に生き生きと表現しており、皆さんは思わず感嘆の声を漏らしていました。

舞踊は単に芸術であるだけでなく、人生の縮図でもあります。今回の講座を通じて、参加者の皆さんは中国舞踊や中国舞踏家の新しい知識を得ることができたと思います。

 
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