中国文化活動センターからのニュース

 

オンライン文化講座(後期)「中国茶②お茶の味(中国人のお茶の飲み方)」を開催

2020/11/9

 

 

11月7日(土)、関西外国語大学孔子学院は「中国茶『一枚の葉っぱの物語』②~お茶の味(中国人のお茶の飲み方)」をテーマに第二回目となるオンライン茶文化講座を開催しました。20名以上の中国語講座受講者や関西外国語大学の学生、職員が受講しました。

講座のはじめに、参加者の皆さんと一緒に第一回目の茶文化講座で紹介した内容を簡単に振り返り、改めて中国の六つのお茶の種類についての理解を深めました。中国茶の美しさは単に茶葉そのものだけでなく、お茶を飲む人と茶葉との間に生まれる交流こそが中国茶の美しさなのです。今回の講座で、興味深い映像と詳しい解説で参加者の皆さんと一緒に中国茶の悠久の歴史をたどりました。お茶を通して、神農時代(約紀元前3000頃)から唐時代(618年-907年)、宋時代(960年-1279年)、明時代(1368年-1644年)、清時代(1644年-1912年)、さらに今日に至るまでの中国人の「由简到繁(シンプルなものから複雑なものへ)」から「由繁到简(複雑なものからシンプルなものへ)」に変わりゆく飲茶様式を理解しました。参加者の皆さんは、唐・宋時代の中国茶文化の高度な発展に感嘆すると同時に、明太祖(明時代の初代皇帝朱元璋)が民衆のために、製作工程が複雑な団茶(固形茶)をシンプルな散茶(湯を足すだけで飲めるお茶)に変えた提案に称賛の声があがりました。

その後、現在流行りの中国広東省潮州の「功夫茶(茶芸のひとつ)」と成都の「蓋碗茶(蓋碗でいれるお茶)」を紹介しました。また、ビデオ映像を通して、二軒の歴史ある茶店について鑑賞し、各地の人々がお茶の文化をどのように解釈し、どのように楽しんでいるかを見ました。ビデオ映像の中に出てきた「功夫茶(茶芸)」の手順「关公巡城(関羽(後漢末期の将軍)が街を見回る:複数の湯呑のお茶の濃さが均一になるように回し注ぐこと」と「韩信点兵(韓信(秦末~前漢初期の武将)が兵を数える:お茶を一滴ずつ丁寧に湯呑に注ぎ分けること」の言葉の表現に惹きつけられた参加者の方や、成都の人々の「ゆっくりとした生活」に羨望の声も上がり、機会があれば、ぜひ成都の歴史ある茶店を体験してみたいという感想も聞かれました。

 
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