中国文化活動センターからのニュース

 

オンライン文化講座(後期)「山水画の世界② ~名画の物語」を開催

2020/11/24

 

 

11月21日(土)、関西外国語大学孔子学院はオンライン文化講座「山水画の世界②~名画の物語(中国近代有名画家の人生の歩み)」を開催しました。中国語講座受講者の皆さんと関西外国語大学の学生、職員も参加、20人ほどが講座を受講しました。

今回の講座では、中国近代の有名画家の波乱に満ちた生涯の紹介を通して、近代中国の百年に及ぶ辛く苦しい歴史を分析しました。参加者の皆さんにより深く歴史と人物の関係を理解してもらうために、時間軸に沿って1840年のアヘン戦争から1949年の中華人民共和国建国までを振り返り、中国の近代が百年間の戦争受難の歴史や内憂外患が当時の中国人一人一人に深い影響を与えたことを伝えました。

しかし、この百年間は優れた才能を持つ人材が多く現れました。「南黄北斉(南は黄氏、北は斉氏)」の言葉があるほど有名な二人の近代画家、黄賓虹氏と斉白石氏について、講師は参加者の皆さんと一緒にドキュメンタリー映像を鑑賞して二人を比較し、共通点と相違点について深く探究しました。大学生の皆さんは中国語で自分の意見を述べ、中国語講座高級クラスの受講者はより深い見解を述べるなど、皆さんはとても積極的に発言していました。斉白石氏は1864年に貧しい家に生まれ、27歳でやっと書画を習い始めました。黄賓虹氏は1865年に商家に生まれ、幼い頃から良い教育を受けていました。出生に違いはあっても同じように戦争により波乱の人生を送りましたが、二人とも自分なりの方法で祖国の人民のために声を上げました。

最後に、斉白石氏と他の中国画家たちが協同制作した巨大な中国画『和平頌』を紹介しました。作品は平和を象徴する15羽の鳩が人々の憧れる調和が取れた美しい環境の中で楽しく飛び回る姿を描いています。今回の講座を通して、「幸せや平和が永遠に続きますように」との願いを皆さんにも共感していただけたことと思います。

 
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