関西外大エアラインフェア2018に600人 OB社員が仕事紹介 先輩や内定者と交流

 本学と全日本空輸(ANA)、日本航空(JAL)がタイアップし航空業界の魅力を紹介する「関西外大エアラインフェア2018 in collaboration with ANA & JAL」が10月13日、御殿山キャンパス・グローバルタウンで開催され、航空業界への就職を目指す学生や高校生ら約600人が参加しました。


▲御殿山キャンパス・グローバルタウンの谷本ホールで開催された「エアラインフェア2018」の第1部

 第1部は谷本ホールであり、谷本榮子理事長のあいさつに続き、ANA取締役執行役員の山本ひとみ客室センター長が業界を取り巻く環境や同社の成長戦略について基調講演。続いて、航空各社で客室乗務員(CA)やグランドスタッフ、パイロットなどを務める本学卒業生8人が仕事の内容を紹介しました。第2部は場所を教室に移し、先輩社員、航空業界への就職内定者と学生たちの座談会、CAの制服着用体験が行われました。

■基調講演■
 山本ひとみANA客室センター長は「航空産業の展望とANAホールディングスの成長戦略-未来の航空産業の発展に向けて-」と題した基調講演で、航空産業を取り巻くグローバル環境について、「IATA(国際航空運送協会)の旅客輸送量予測によると、2034年までのマーケットは世界全体で2・3倍、アジア太平洋で3倍の成長が見込まれる」と述べ、世界的な業界の統合で競争が激化するとの見通しを示しました。また、訪日外国人(インバウンド)が政府の予想を超えて急増している現状に触れ、官民挙げての訪日外国人の観光振興に取り組んでいること、また今年は自然災害の影響で旅行需要が冷え込んだことも踏まえて被災地を応援する復興支援プロジェクトにも取り組んでいることを述べました。


▲基調講演するANA取締役執行役員の山本ひとみ客室センター長

 ANAグループについては、経営ビジョンや行動指針をはじめ、連結会社計80社・総従業員4万2000人からなるグループの概要のほか、国際線への進出、スターアライアンスへの加盟、米国同時多発テロやリーマンショック等のさまざまなイベントリスクに対するコストマネジメント、収支改善、国際線黒字化への取り組みなどが「努力と挑戦」の歴史として紹介されました。現在の取り組みとしては、多様性を重視して新たな価値を生むことをめざす「ダイバーシティ&インクルージョン」や2020年とその先の日本社会のさらなる発展を見据え、文化・言語・国籍・年齢・性別・障がいなどを問わずすべてのお客様に向けた「ユニバーサルなサービス」の試みが取り上げられました。山本客室センター長は最後に「2020年に向けて世界中の多様なお客様の架け橋になって新しい価値を生み出していきたい。それがANAグループにとっての新たな挑戦につながっていく」と語りました。

■仕事紹介■
 「ひとつのフライトに関わる人々」をテーマに、航空業界に携わる本学出身者が自らの仕事について話しました。JALのCA樋村理恵さんとANAのCA辻本麻美さんは、具体的な1カ月間や1日の仕事の流れを解説し、CAに求められるさまざまな役目を説明しました。


▲仕事の紹介をする(左から)貝原弘子さん、下戸理子さん、舛野翔さん、西岡亮さん

 ANA関西空港グランドスタッフの下戸理子さんとJALスカイ札幌のグランドスタッフ舛野翔さんは、直接、乗客と向き合いさまざまなリクエストがあるなかで質の高いサービスを保持する苦労とやりがいを説明しました。


▲(左から)田原もえさん、辻本麻美さん、樋村理恵さん、古賀隆義さん

 JALナビアの貝原弘子さんは顧客が旅立つ際に最初に接触する予約やコールセンター部門として、幅広いサポート業務について話しました。ANA関西空港グラウンドハンドリング担当の田原もえさんは、航空機の安全運航の最前線となるシビアな業務とやりがいについて動画を用いて説明。ANA Cargoの西岡亮さんは、一度に50トンの貨物を輸送する専用機などを紹介しました。


▲「すごい星空や美しい夜景を目の当たりにすることがパイロットの特権」と話すJALパイロットの古賀隆義さん

 最後に演壇に立ったJALのパイロット、古賀隆義さんは、「外大の学生のときパイロットになりたいと言ったら、友人からなれるわけがないと言われた。でもそれを決めるのは自分自身だと思って頑張ったので、今の私がいる」と、夢をあきらめないでと訴えました。

■先輩社員との座談会■
 先輩社員との座談会はANA系、JAL系それぞれ4教室ずつの8会場に分かれて行われました。ANAのCA辻本麻美さんの教室は初回から70人以上の学生で埋まり、立ち見も。「フライトの後の疲れはどう解消しますか」との学生の質問に対し、CAの育成体制の管理などを行う立場から「しっかり睡眠をとります。体調を維持するのも仕事のうちです」と答えていました。


70人を超す学生で教室がぎっしり埋まったANACA辻本麻美さんの座談会会場

 また、ANA関西空港でグランドハンドリングを担当する田原もえさんは、「アルバイトで航空機の機内清掃をするうちに飛行機に興味がわきました。入社して半年ですが、いまは飛行機のそばで働けることが幸せです」と、にこやかに話していました。


▲航空機を誘導するマーシャリングを実演してみせるANA関西空港の田原もえさん

 JALパイロットの古賀隆義さんには、パイロットの試験対策についての質問が集中しました。古賀さんは「1日10時間ぐらい勉強しました。絶対に受かりたいという情熱が大切。受験に来ていたのは有名大学の学生ばかりだったが、十分な準備をしている人はそう多くはない印象だった。6次まである試験のひとつひとつにどれだけ対策を練っているかが重要」として、対策の重要性を強調していました。

■内定者との座談会■
 内定者との座談会は、ANAのCA、JALのCA、グランドスタッフなどの3会場に分かれて行われました。留学と就職活動の両立について問われたJALのCA内定者は、「スペインに留学していたので、帰国した後、3年生から企業研究を始めた。自分で満足できるまでやれば十分間に合う」と回答。なぜ内定を勝ち取れたかについては、「内定をもらった後で人事担当者と話をしたら、『気持ちをぶつけてくれた。熱意が伝わってきた』といってくれた。全力で取り組むことが大切だと思う」と話していました。


▲航空業界への就職内定者(左)に質問する学生

 ANAのCA内定者は、面接のこつを聞かれ、「にこにこ笑顔をつくるより、聞かれたことに正直に答えることが大事。自分をよく見せようとすると、後々苦しくなる。ありのままの自分を見せることが必要」と答えていました。サークル活動をしていたほうが有利かとの質問には、「単に入っているだけでは意味がない。アルバイトでも何でも一生懸命取り組んでいる姿が伝われば評価してくれるはず」とアドバイスしていました。

■制服着用体験■
 座談会会場の近くでは毎年人気のANAとJALの制服着用体験が行われ、約130人が参加しました。参加者は整理券を受け取り、お目当ての制服を見にまとうと、思い思いのポーズで旅客機のポスターを背景に記念写真に収まっていました。
     
▲旅客機のポスターを背景に制服を着用して記念写真に収まる学生





 

 

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