先輩たちの留学レポート

市田 大翔

外国語学部 スペイン語学科

4年

留学プログラム

イベロアメリカリベラルアーツ留学

留学先

サルバドール大学(アルゼンチン)

言葉の土台は知識と思考力。それは外国語でも母語でも同じなのです。

東洋と西洋の思考法の違いに興味があり、その手がかりとして留学先では宗教学の学修に力を入れていました。印象に残ったのが「Pensamiento oriental」の授業。東洋の宗教的な傾向が、いかに日本人の考え方に影響をおよぼしているのかが腑に落ち、これまでの疑問が氷解した思いでした。留学当初、友人たちとの会話がスムーズでないと感じることがありました。要因は外国語を話すことだけ意識を向けていたからでした。大切なのは言葉以前のこと。知識や思考力という土台がなければ本質的な言葉は出てこない。その気づきを得てから読書量を倍増させ、授業の理解度にも変化が表れました。外国語を話すとはどういう状態のことなのか —— 留学前からの疑問でしたが、自分なりに答えが出た気がします。さらに感じ取ったのは母語の重要性。グローバルな活躍を意識したとき、不可欠な資質が母語への精通だというのも留学の結論です。