中国文化活動センターからのニュース

 

第3回西日本地区「中国語歌唱コンクール」を開催

2012/11/13

 

 

11月10日(土)、関西外国語大学孔子学院がある風光明媚な穂谷学舎で、秋風が心地よくそよぎ、ひらひらと紅葉が舞うなか、第3回西日本地区「中国語歌唱コンクール」が開催されました。多くの選手やその応援団の方々が朝早くから会場まで足を運び、リハーサルでマイクと音の調子を確認し、今か今かとコンクール開始の号令を待ちわびていました。二人の司会者の日本語と中国語による「只今より、第3回西日本地区中国語歌唱コンクールを開催いたします」の合図とともに、会場は大きな拍手と歓声で包まれました。中華人民共和国駐大阪総領事館教育室の袁自煌室長は、開会の挨拶で、「現在日中関係は危機に直面していますが、今こそ歴史上残されてきた問題に真摯に向きあわなければなりません。そして、このような文化交流イベントを開催することには格別な意味を有しています」と述べられました。また、関西外国語大学孔子学院の靳衛衛院長は、「今回のコンテストが成功を収めることを祈っています」と述べ、ユーモアを交えた挨拶で、観客の笑いを誘っていました。

本コンクールは、大学生・大学院生の部と一般の部に分かれ、総勢36組の選手が参加しました。中には、還暦を迎えた年配の方や、青春の活力に満ち溢れた高校生、たった三ヶ月中国語を学んだだけの中国語と中国に対する熱意から勇敢にもエントリーしてくれた選手もいれば、数十年ものあいだ学び続けてきた選手もいました。歌唱力や受賞の有無にかかわらず、すべての参加選手が彼らの最も愛する中国楽曲で観客を魅了し、中国や中国語を愛する気持ちを歌に乗せ、彼らの情熱的な歌声が会場に居合わせた人々の心をしっかりと一つに結びました。

中国語学習歴が35年を超える杉本紀幸さんは、緑色の軍服を着て、『相変わらず君(中国)を愛している』と中国に対する40年以上の情感について歌い、河谷吉寛さんは間奏で「私が歌うのは『絶対に君を失わない』ですが、われわれ日本人は絶対に中国を失わない!」と語りました。また高校生の向晴佳さんは、『あなたの平安無事を祈っています』を歌いながら、手話を披露してくれました。会場の雰囲気は一段と熱気に包まれ、皆が国境のない素晴らしい音楽の世界へと誘われました。コンクールは4時間半にも及びましたが、熱気が途切れることはなく、関西外国語大学孔子学院の別紅櫻副院長が閉会の挨拶で述べたように、コンクールに参加した“歌手”のみなさんが音楽の宴を設け、人々に感動を与えてくれました。

コンクールは、5人の審査員による審査が行われ、一等賞2組(各部一組)、二等賞4組、3等賞6組、奨励賞若干組が選出されました。選手や観客もそれぞれの審査結果に満足し、西日本地区「中国語歌唱コンクール」が回を重ねる毎に成功し、レベルも上がっていると改めて感じました。現在の国際情勢の中、今年のコンクールは大成功を収め、日中民間文化交流に非常に重要な意義をもたらしたことでしょう。来年の西日本地区中国語歌唱コンクールがさらに素晴らしいものになることを心より願っています。

第1部(大学生・大学院生の部)

1等賞 神谷 瞳  名古屋外国語大学

    古川 岳史

    吉川 美里

2等賞 田中 桃子 大阪大学

    川上 真依

    中黒 智絵

3等賞 外川 千明 関西外国語大学

    梅田 絵里

3等賞 平野 謙  関西外国語大学

    坂本 康平

    中橋 亮介

    前川 哲人

第2部(一般の部)

1等賞 白方 健  兵庫県立芦屋国際中等教育学校

2等賞 高橋 恵子 一般

2等賞 河崎 有希 立命館宇治高等学校

    石橋 佳世子

2等賞 井原 睦  東大阪市立日新高等学校

3等賞 永田 義典 一般

3等賞 村松 侑香 兵庫県立姫路飾西高等学校

3等賞 向 晴佳  東大阪市立日新高等学校

3等賞 好井 淳浩 一般

 
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