現代中国研究センターからのニュース

 

復旦大学申小龍教授が「最も優雅な言語である中国語」をテーマに講演

2016/1/29

 

 

1月27日(水)、関西外国語大学孔子学院は中国の高等学府である復旦大学の申小龍教授を第1回大阪府内中国語スピーチ・朗読コンテストの審査員としてお招きし、コンテスト後、「なぜ中国語は最も優雅な言語なのか?」と題した講演会を開催しました。講演会にはコンテスト参加者や関西外国語大学の教員、学生らが参加し、先生のお話を傾聴しました。

申小龍教授はご自身の研究成果や著作について紹介された後、昨今の科学的実験の結果(治験者が英語を聞くときには左脳が活発に働き、中国語を聞くときには左脳と右脳が同時に活発に働きだすこと)について示し、中国語と英語など西洋の言語の差異-英語は理性、中国語は理性と感性の両方を具有する-と論じました。また、多くの例を挙げ、その中でも中国語の声調の高低は耳に心地よく、文字は直接的に意味を表現するなど、中国語研究では言語分析による文化的背景との融合が必要であることを述べられました。豊富な例と深い内容を分かりやすく説明される先生の語り口はユーモアにも溢れ、聴衆の心を惹きつけました。

講演の後のQ&Aでは学生たちは次々に挙手し、各々の関心事について先生に質問しました。日中のニュース報道の見出しの違いや文化言語学の研究方法に関する質問、副詞の日中比較などについて申小龍教授の教えを請いました。先生からは学生たちに丁寧な答えと研究についての具体的な提案もいただきました。

関西外国語大学孔子学院では中国語と中国文化の普及・推進とともに、言語学の学術分野での研究を重要視し、毎年国内外の著名な言語学者による学術交流にも全力を注いでいきます。

 
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