中国文化活動センターからのニュース

 

中国文化講座「中国画鑑賞及び制作体験」を実施

2019/5/12

 

 

関西外国語大学孔子学院中国文化活動センターは4月27日(土)と5月11日(土)の2週にわたり、中宮キャンパス・ICCで中国文化講座「中国画鑑賞及び制作体験」を開催しました。

1回目の講座は「中国画-蘭竹-」がテーマです。講師は「文房四宝(書斎で書画に用いる用具で、そのうち特に大切な筆、硯、紙、墨)」を実際に紹介し、参加者の皆さんを中国書画の世界へ誘いました。また、「墨分五色(中国画の技法の一つ)」という技法についても説明し、中国画の趣深さも理解していただきました。中国画とその他の絵画を比べてみると、中国画は非常に独特であり、その一筆ごとに中国画がもつ深い趣を感じ取ることができます。中国画を描くとき、その描き方のコツを簡単にまとめた表現があります。蘭葉を描くときは「一筆目は長く、二筆目は短く、三筆目は鳳凰の目を貫くように(一筆目と二筆目が交差した部分が鳳凰の目のような形になっている)」、竹葉を描くときは、簡単な漢字、「一、人、个、介、众」を書くように描きます。参加者の皆さんは教わった描き方のコツを反復しながら、それぞれ筆を動かし、思い思いの蘭竹画を描いていました。講座の最後には、講師が千年以上の歴史を持つ蘭竹の名画を紹介しました。

 2回目の講座のテーマは「中国画-牡丹-」。牡丹というテーマにふさわしい赤色の伝統衣装に身を包んだ講師が牡丹の持つ文化意義や歴史、中国画におけるイメージなどを説明しました。艶麗な女性と表現される牡丹が中国の詩経に登場したのは『溱洧』、中国画に登場したのは東晋時代の顧凱之による『洛神賦図』が始めと言われており、その歴史は非常に古く、含まれる意味も非常に豊富です。牡丹に関する知識を学習した後は、参加者の皆さんに斉白石の写意の手法で描かれた『牡丹図』を模写していただきました。飾り気がなく、雑然としている中にも筋が通っているタッチを真似て、講師のアドバイスも受けながらそれぞれの作品を完成させました。

 2回の講座を通じて、参加者の皆さんは中国画の基本的な技法を学んだだけでなく、中国画の中に存在する豊富な文化内包を知ることができ、参加者の皆さんからは大変有益な講座であったと評価いただきました。

 
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