「英語+α」の学びを推進する関西外大では、語学力の向上はもとより、プラスαの専門性を身に付けるカリキュラムが実践されています。
その「プラスα」の代表的なものが経済学、経営学をはじめとする社会科学の分野の学びで、今回ご登場いただく上林さんも、「英語×経済・経営」の学びを体現している一人です。
具体的には、
- 留学に向けた英語力向上を目的とした「Super IES プログラム」を1年次から受講
- 並行して経済学、経営学、会計学などの基礎科目を幅広く学ぶ
- 国際寮「GLOBAL COMMONS 結-YUI-」で英語力を高め、異文化理解を深める
- 給付型の留学奨学金「フルスカラシップ」で2年間の学位留学へ
- チャールストン大学(アメリカ)でファイナンスを専攻
- 留学期間中にUSCPA(米国公認会計士)の資格試験に合格
といった感じで、関西外大の“学びの環境”をフル活用。
この記事では、その各項目の具体的なエピソードをご紹介します。
また、「関西外大での学びや制度を活用することで自身の可能性がどんどん広がっていった」と上林さんがいうように、例えば「1年間以上の留学に行く」など目の前の目標を1つずつクリアしていくなかで、次の目標が明確になっていったそうで、USCPA(米国公認会計士)もその流れで取得しました。
上林さんが「USCPA(米国公認会計士)」の資格試験に合格した経緯は以下にまとめています(※クリックすると該当箇所にジャンプします)
※内容は取材時(2025年7月)のものになります。
学生プロフィール

学生プロフィール
- 上林 真直人(かんばやし まなと)さん
- 外国語学部 英米語学科4年
- 京都府立山城高等学校出身
両親から「大学の学費以外は自分で出すこと」が課されていたので、留学費用は現地大学の授業料や生活費がサポートされる留学奨学金「フルスカラシップ」をめざし、実現した。
また、アルバイトよりも効率よく稼げ、経営やファイナンスなどの勉強にもなるとの考えから自ら古着販売の事業を立ち上げ、アメリカやタイ、韓国などで買い付けたファッションアイテムをインターネットで販売している。

実際に一般的なアルバイトよりも稼げており、経営の勉強にもなって楽しいですね。USCPA(米国公認会計士)の予備校の資金などもここから捻出しました。
なんとなく関関同立ではなく、自分の武器を身に付けたいと関西外大へ

出身高校に関関同立の各大学の指定校推薦があり、成績も悪くなかったことから、当初は推薦枠を活用してそれらの大学のどこかに進学しようと考えていた。
そんな上林さんにアドバイスをくれたのが、自身と同じ高校出身で、関関同立のなかの某大学に通っていたお兄さんだった。
いわく、「もし目標や好きなことがあるんだったら、関関同立にこだわらず、本当に自分のやりたいことができる大学に通った方がいいよ。例えば、おまえは英語が得意なんだから、それを伸ばすのもいいかも」と。

近所に住むフィリピン人の方に英語を教えてもらっていて、英語はずっと得意でした。兄がいうように英語に特化し、留学にも行ければという観点から改めて大学を探し、出会ったのが関西外大でした。
自身の可能性がどんどん広がっていった関西外大での学び
留学を目的とした「Super IES プログラム」で英語力を伸ばす

関西外大に入学した直後の1年次の春学期から「Super IES プログラム」を受講する。
同プログラムは、英語教育に定評のある本学の海外協定校と協働開発したもので、英語「で」専門分野を学ぶ留学を実現するための準備教育を担っている。
※「Super IES プログラム」の詳細については、以下のページをご参照ください。

「Super IES プログラム」は1クラス30~40名で全4クラスあり、上林さんは一番下のクラスに所属した。
授業は海外協定校のネイティブの先生が受け持ち、オールイングリッシュで行われる。

リスニング含め、授業にはなんとか付いていくことができましたが、課題も多く、勉強量は増えました。また、「留学」という同じ目標を持つ仲間と出会えたことも、情報収集や勉強のモチベーション維持という観点からプラスになったように思います。
実際に、「Super IES プログラム」を通じて英語力も向上し、1年次の9月に受けたTOEFLでは553点を取得。
それまで具体的な留学プログラムは考えていなかったが、英語検定でハイスコアを叩き出したことで、よりハードルの高いダブルディグリー留学(現在は「学位留学」に名称変更)にチャレンジするという目標も意識するようになった。
学位留学とは、留学2年間を含む4年半をかけて、関西外大と留学先大学の2つの学位取得をめざす留学のこと。
学位留学の詳細については以下のページをご参照ください。


留学についていろいろ調べていたらOPT※のことを知り、同制度を活用してアメリカで働くには現地大学で学位を修得する必要があると分かったことも、学位留学をめざす同機になりました。
可能性の1つとしてアメリカでの就職も視野に入れていたので、ぜひ実現したいと思いました。
経済学・経営学の領域も幅広く学ぶ

関西外大に入学した時点では、「語学力を伸ばす」「留学を実現する」ことだけを目的にしていたが、うれしい誤算があった。
もともと興味はあったが深く学べると思っていなかった経済・経営の分野の科目も複数開講されていたことで、実際に1、2年次に、
- データリテラシー
- 国際政治経済論
- 経済学概論
- 経営学概論
- Mngmt & Leadership
- マーケティング
- 会計学
- ビジネス統計
などの科目を英語関連科目と並行して受講した。

祖父母が株式投資をやっていて、小さい頃から投資や経済の話を聞いて育ちました。自然と経営やビジネスへの関心が高まり、同分野の科目にも興味をもって取り組むことができました。
特に2年次に受講した会計学にひかれ、関連資格である簿記の試験にもチャレンジし、秋学期中に簿記3級、2級に合格。
また、授業で米国の会計基準をベースとした英文財務諸表※の見方なども学び、興味が広がった。

株式投資をする際に財務諸表は見ていましたが、初めて学問的に解析の仕方などを広く、深く学ぶことで、この分野の面白さを再認識しました。
同分野をさらに極めたいと考えるようにもなり、「留学先大学ではファイナンスを専攻する」と次の進路を確定させるきっかけにもなりました。
国際寮「GLOBAL COMMONS 結-YUI-」で英語力を高め、異文化理解を深める

2年に上がる前の春休みから、国際寮である「GLOBAL COMMONS 結-YUI-」に入居した。
同施設は御殿山キャンパス・グローバルタウン内にあり、外大生と外国人留学生が共同生活を送るなかで、語学力の向上はもちろん、異文化理解を深め、社会人基礎力などのスキルを養う。
※「GLOBAL COMMONS 結-YUI-」の詳細ついては以下のページをご参照ください。
入寮している学生をレジデントと呼び、そのレジデントをサポートする学生スタッフがRA(レジデント・アシスタント)だ。
「結」ではフロアごとにユニット(約23~27名)が形成され、各ユニットにRAが1名ないし2名付く。

入寮時よりRAを任され、多いときで一人で20名近い留学生をユニット内でサポートしていました。交流を通じて語学力が鍛えられたのはもちろん、責任感やリーダーシップが養われたのも大きな学びになりました。
特に多国籍の環境で多様な価値観に触れたことは、自分の視野を広げる大きな経験になり、留学前の期間としてとてもいい時間が過ごせたように思います。
学位留学を実現し、現地大学ではファイナンスを専攻

留学候補生となり、各基準をクリアし、無事に学位留学の夢を実現。
3年次の秋学期に、アメリカ合衆国サウスカロライナ州にあるチャールストン大学に渡った。
留学の概要はこちら。
- 留学区分 ダブル・ディグリー留学(現在は「学位留学」に名称変更)
- 留学先 チャールストン大学(アメリカ)
- 留学期間 2024年8月20日~2026年4月30日
- 修得学位(専攻):Bachelor of Arts(ファイナンス)
現地では、「一番勉強したかった」というファイナンスを専攻。留学1年目はビジネスとファイナンスの基礎を中心に学んだ。
これまで履修した科目は以下の通り。
2024年秋学期
- Principles of Microeconomics(ミクロ経済学)
- Elementary Statistics(統計)
- Financial Accounting(財務会計)
- Introduction to Academic Writing(アカデミック・ライティング入門)
- Management and Organizational Behavior(経営と組織行動)
2025年春学期
- Princ of Macroeconomics(マクロ経済学)
- Pre-modern History(近世史)
- Marketing Concepts(マーケティング・コンセプト)
- Managerial Accounting(管理会計)
- Business Statistics(ビジネス統計)
- Business Finance(ビジネス・ファイナンス)

ファイナンスの分野では、企業価値のバリュエーション(=企業や投資対象の価値を評価すること)や、その評価方法、企業価値算定にあたってのリスク判定など、幅広く学修。
2年目からファイナンスに特化したカリキュラムがスタートし、より実践的な内容になるので、学ぶのを今から楽しみにしています。
充実の留学準備教育のおかげで、現地大学の学びもスムーズに

現地大学の学位修得を目的とする学位留学では、留学生を対象とした語学のクラスではなく、現地の学部生と同じクラスで授業を受ける。
当然オールイングリッシュで授業が行われ、専門分野の学びを深めていく。
――リスニングなどは最初から付いていけましたか?

留学までに語学は鍛えたので、英語に関してはそこまで苦労することはありませんでした。
――「Super IES プログラム」や関西外大に来ている留学生のクラス(留学生別科)で学ぶ留学準備教育が役立った?

間違いないです。上記のプログラムにプラスして、「GLOBAL COMMONS 結-YUI-」で毎日のように留学生とコミュニケーションを交わしていた経験など、すべてが語学力の向上につながりました。
――専門分野の学びについてはいかがですか?

関西外大で経営学やマーケティング、会計などの基礎を幅広く勉強することができ、その素地があったので、留学先大学でもスムーズに専門分野の知見を深めることができました。
――留学先大学でのキャンパスライフはいかがですか?

朝から夕方まで授業があり、空き時間にUSCPAの勉強をして(後述)、夜は学科の課題に取り組みました。課題の量が多くて大変でしたが、それも「Super IES プログラム」の授業で免疫があったので、比較的スムーズに順応することができました。
現地では寮生活で、ルームメイトとご飯を食べたり、一緒に遊びに行ったり、ジムにも毎日のように通ったり、勉強一辺倒ではなく、充実したキャンパスライフを送れています。
返済義務のない留学奨学金「フルスカラシップ」を活用(一千万円以上のメリットも)

2年間の期間がある学位留学には、フルスカラシップという関西外大独自の留学奨学金制度を利用してチャレンジしている。
フルスカラシップのポイントは、
- 給付型(返還の義務なし)
- 定員制限なし(基準を満たせば、全員に支給)
- 留学期間中も、本学の授業料その他納付金(合計115.4万円)は納入する必要がある
というところ。
※留学奨学金の詳細ついては以下のページをご参照ください。
チャールストン大学は学費と生活費を合わせて、年間で約4.7万ドルの費用がかかる。
日本円にすると約705万円(1ドル150円換算)で、2年間で約1,410万円。
それが、関西外大に納める1年間の授業料その他納付金の約115万×2年=約230万円だけで差額は大学からサポートされ、2年間で1,000万円以上経済的な負担が少なくて済む。

フルスカラシップがないと2年間の留学は実現できなかったと思うので、手厚くサポートいただいて本当に感謝しています。経済的な余裕も生まれ、その分、USCPAの勉強に費用を回すなど、自身の選択肢も広がりました。
USCPA(米国公認会計士)資格試験に大学在学中に合格!
上林さんはUSCPAの存在を留学に行く前、2年次の秋学期に知る。
同じく留学をめざし一緒に勉強する友人が、ビジネスやファイナンスの分野に興味を持ち、簿記2級を取得した上林さんを見て、「アメリカにこんな資格があるけど、挑戦してみたら?」と紹介してくれたのだった。

「英語×会計」とか、まさに自分が受けるべき資格だ!とチャレンジすることをすぐに決めました。
上林さんは2025年5月15日、資格取得に必要な4科目に合格。
その合格までの軌跡について聞いてみた。
USCPA(米国公認会計士)の勉強方法

試験科目は4教科で、2024年から試験制度が変わり、3科目が必須科目となり、1科目は選択科目となった。
上林さんは選択科目のうちTCP(税法・ビジネス法)を選択。
またアメリカの州ごとに試験が行われ、自身の要件にあったモンタナ州のUSCPAを受けた。
ちなみに、合格レベルに達するには1,000~1,500時間以上が必要といわれている。
――受験資格は、出願先の州により異なるとのことですが、「学位要件」と「単位要件」の2つに分類されるそうですね。

ほとんどの州で「4年制大学の学位」が必要で、私はまだ在学中の身だったので、その要件がなかったモンタナ州の試験を選びました。
「単位要件」には会計やビジネスに関する15単位が必要で、対応している予備校に入り、オンライン講座を利用して単位の取得をめざしました。
――まずは受験資格を取るための勉強に取り組み、その後、試験の勉強にシフトしたわけですね。

おっしゃる通りです。2024年2月に予備校に入り、留学に行く5月までの期間は単位取得の勉強に注力しました。受験勉強を本格的に始めたのは留学後になります。対策講座はオンデマンドでいつでも受講できたので、空き時間を活用して勉強に取り組みました。
――特に留学中などは授業の課題も多く、大変かと思いますが…。

空き時間にUSCPA、夜に課題といった感じにメリハリを付けて効率よく勉強することを意識しました。
チャールストン大学の専攻がファイナンスで、USCPAも会計を中心とした学びになります。自分が本当に興味、関心のある分野なので、勉強が苦にならないということもアドバンテージになりました。
――試験に求められる英語力に関してはいかがですか?

そこに関しては特に問題ありませんでした。関西外大のオールイングリッシュの授業を無理なく付いていけている人であれば、USCPA受験に必要な英語力はあると考えていいと思います。
一方で、ファイナンスや税法などに関する専門用語は個別に覚える必要があります。
――逆にいうと、基本的な英語力があれば専門用語はそのつど暗記すればいい?

そうですね。専門用語もたくさん出てくるので大変ではありますが、私自身が好きな分野の勉強なので、全く苦にはなりませんでした。
むしろ、関心がある分野の新しい知識が身に付き、大学の学びにも直結するし、自分の世界が広がっていく感じで楽しかったです。
アメリカでも在学中のUSCPA合格者はいない⁉ 現役合格に現地教授も驚く

ライセンス取得に必要な4科目の試験は、所定の会場・日時でいつでも受けることができる。
タイミングや回数も自由だが、USCPAは1科目の受験料が高い。
- $350~$370(州によって異なる)※日本円で52,500~55,500円(1ドル150円換算)
- 日本で受けた場合は、約12万円

受験料が高いのでやみくもに受けるわけにはいきませんが、私自身は勉強が6割くらい仕上がったらどんどん受験するスタンスで挑戦しました。
すべての科目を1回で合格できるのが理想だが、難易度的に複数回受験するのが一般的だ。費用としては受験料だけで40万円以上かかるのが普通で、中には100万円近く費やす受験生も。
上林さんの受験回数は以下の通り。
- FAR(財務会計) ……………………4回
- AUD(監査及び証明業務)…………2回
- REG(税法及び商法) ………………1回
- TCP(税法・ビジネス法) …………1回
上の図の科目の順番通り受験し、1つ合格すると次の科目へというやり方で1つずつこなしていった。
1つ目のFAR(財務会計)をクリアするまでに10カ月を要し、FARが合格する少し前の段階からAUD(監査及び証明業務)の勉強も始め、ほぼ同じタイミグで合格をする。
残りの2科目を約2カ月でクリアし、約1年でUSCPAのライセンス取得に必要な全科目の合格を果たした。
――USCPAの合格期間の目安は、18カ月~30カ月とされています。一般的な基準と比べて非常に早いですが、振り返ってみて何がよかったと思いますか?

FAR(財務会計)の合格までには時間がかかりましたが、1つ目を取得する直前くらいからギアを入れ、そこからの約3カ月間はほぼ毎日10時間USCPAの勉強に費やしました。
――勉強の姿勢が変わったと。何かきっかけはあったのですか?

夏休みに入る2025年5月に一時帰国する予定だったので、それまでに全科目クリアしたいと思いました。
理由は、そのタイミングで就職活動を始めようと考えていたので、履歴書などにUSCPA取得と明記したかったことと、日本に帰ってから受験すると単純に受験料が倍になるのが嫌だったからで、なんとかアメリカに居る間に合格したいとがんばりました。
――とはいえ、留学先大学の授業やレポート作成などもあるので、時間的な余裕はないように思います。

体力には自信があるので、気合で乗り切りました。ただ、毎日ルームメイトとジムに行ってトレーニングしたり、時には週末に出かけたりもしていたので、全身全霊を受験勉強と課題に費やしたわけでもありませんでした。
とはいえ、SNSなどで情報収集しても、「1年間で全科目合格」というスピード感は異例のようです。自分が興味・関心のある分野の勉強だったので、単純に楽しかったというのも原動力になりました。

――周りの反応は?

資格取得は両親も応援してくれていたので、合格を伝えたときはすごく喜んでくれました。
また、チャールストン大学の教授は「取得をめざして勉強している」といっても、最初は信じてくれないというか、冗談のように思われてしまって…。
――それくらい現役の大学生がUSCPAを受験するのが珍しいということですか。

そもそも受験の要件に「大学卒業資格」が必要な州がほとんどで、例えば大手監査法人のスタッフが働きながら勉強して、スキル向上やキャリアップをめざしてUSCPAを受験するというのが一般的なようです。
ですので、現地の大学生が受けることはほぼないようです。
――現地の先生が「冗談」と思われた理由もよくわかりました。

財務会計の先生だったんですけど、本気で受験していることを分かっていただいた時には「それはすごい!」となって、合格したら授業の評価も「Aだよ」って(笑)。
いずれにしても全科目クリアしたときはうれしかったですね。やっと終わった!って、心から歓喜しました。
関西外大でUSCPAの資格取得をめざすプログラムがスタート

2025年4月より、英語キャリア学部英語キャリア学科において、「USCPA Pathway Program」がスタートした。
※英語キャリア学科以外の学生の受講も可能
USCPA Pathway Programでは、資格試験やライセンス申請に必要な授業を充実した内容で展開し、在学中に資格試験合格をめざす。
※USCPA Pathway Programの詳細ついては以下のページをご参照ください。

上林さんに尋ねたところ、「外部の予備校などでしか取得できなかった受験資格に必要な単位が学内で取れるのは本当に大きなメリットだと思います」とのこと。
その後の対策講座もフォローされているほか、専用の留学プログラムまで用意されるなど、まさに画期的なプログラムといえるだろう。

予備校の選定含め、私自身は自分ですべて手がけましたが、大学のプログラムとしてUSCPAをめざせるのは経済的なメリットやサポート体制含めすごくいいと思うし、うらやましいです。
特別なアドバイスはありませんが、信念を持ってコツコツ勉強すれば合格はできると思います。あとは関西外大の英語の授業に付いていける英語力と、会計などに興味があれば大丈夫なので、ぜひチャレンジしてみてください!
USCPA(米国公認会計士)の資格を武器に就職活動へ

本格的な就職活動はこれからスタートさせる予定だが、先んじて留学して間もない2024年秋にボストンキャリアフォーラムに参加した。
同フォーラムに参加した際は、まだUSCPAの科目は1つも合格していなかったが、在学中の取得をめざし資格にチャレンジしていること自体が、さまざまな企業から高く評価された。
具体的には、内定オファーを前提としたインターンシップのお声かけのほか、企業会計を手がける大手コンサル会社からディナー会にお誘いいただき、来年(2025)のボストンキャリアフォーラムでの面談次第では正式にオファーをいただける可能性もあるという。

留学に来たばかりの頃で、今ほど進路が明確ではなかったので、さまざまなオファーに対してその際には即断できませんでしたが、具体的な評価をいただくことができ、自分への自信にもつながりました。
卒業後の進路として考えているのは、
- 投資銀行(インベストメントバンキング)
- 総合商社のコーポレート部門
- Big4監査法人※でのFAS(ファイナンシャル・アドバイザリー・サービス)業務
- アメリカで監査法人に入る
※Big4監査法人=有限責任監査法人トーマツ、EY新日本有限責任監査法人、有限責任あずさ監査法人、PwC Japan有限責任監査法人
といった感じで、業務としてはM&A (合併・買収)支援や企業価値評価、資金調達などに関わるのが目標だ。

動かすお金が巨額で、スケールの大きさが魅力だと感じています。例えば、企業価値や事業価値を算定するその背景には、会社の売買やM&A、事業の成長の見極め、投資すべきかどうかの判断などのニーズがあり、その結果として大きな資金が動きます。
その規模感と、任せられる責任の大きさが魅力で、その重要なポストを安心して任され、期待に応えられる人材になるのが目標です。
さいごに

関西外大に入学した当初は、
- 好きだった英語のスキルを伸ばす
- 1年以上の留学に行く
という2つの目標を持ち、それを実現した。
さらに、もともと興味のあった経済・経営の分野に関しても幅広く学べることを知り、関連科目を履修。その分野をより深く追究したいと留学先大学ではファンナンスを専攻する。

留学先大学の学費と生活費をサポートしてもらえる留学奨学金フルスカラシップも大きかったですし、何より英語力の向上だけでなく、ビジネスやファイナンスを専門的に広く、深く学べており、大学生活はこれ以上ないくらい充実しています。
会計学などを学ぶ流れで簿記3級、2級を取り、留学後にUSCPA(米国公認会計士)も取得。
そして、2025年9月からは留学先大学で最後の1学期が始まり、ファイナンスに特化した、これまで以上に実践的で、専門性の高い学びがスタートする。

一般的な経済学部、経営学部、商学部に行ってたらここまで深い学びができていたか分かりませんし、そもそも「アメリカの大学でファイナンスを専攻する」「USCPAをめざす」といったこともなかったと思います。
その意味では関西外大に入り、最高の環境でさまざまなスキルを高められていると思います。そんな“自分の武器”を残り1年でさらに磨き、目標である投資銀行や商社、監査法人などへの就職内定を勝ち取るのが今の目標です。
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