【留学体験記】スペイン語を極めるためにメキシコへ。関西外大入学後から取り組み、実践したこと

関西外大では北米を中心とした英語圏の国々に毎年数多くの学生を派遣し、留学の夢を実現しています。

一方で、スペイン語圏であるスペインや南米などにも協定校があり、これまでに数多くの学生を現地大学に派遣してきました。


この記事では、メキシコのラスアメリカスプエブラ大学に留学した浦田快さんに登場いただき、

  • 留学前の取り組み
  • メキシコでの具体的な学びの内容や身についたスキル
  • 将来の目標

といったことについて詳しく伺いました!

学生プロフィール&留学プログラムの概要

学生プロフィール

浦田 快さん(外国語学部 スペイン語学科 3年)
奈良県立香芝高等学校出身


留学プログラムの概要はこちら。

  • 留学区分 イベロアメリカリベラルアーツ留学(2024年度以降、「スペイン語圏語学留学」に名称変更予定)
  • 留学先 ラスアメリカスプエブラ大学(メキシコ
  • 留学期間 2023年1月~2023年12月

関西外大(スペイン語学科)に入学したきっかけ

高校生のときから英語が大好きだったという浦田さん。

英語のスキルを伸ばすのはもちろん、多様化・グローバル化する社会の中で活躍していくために、別の言語や専門分野の学びにも取り組みたいと考えたときに、浮かび上がってきたのが関西外大のスペイン語学科だった。

浦田くん
浦田くん

英語を使える人は国内外にたくさんいると思いますが、スペイン語を話せる日本人はそう多くはありません。スペイン語という言語が国内においてニッチで、これから需要が増すと確信していたので志望しました。


「スペイン語を極めること」これが浦田さんがスペイン語学科に入学したときに掲げた目標だった。

せっかく外国語大学に進学し、スペイン語を専攻するのだから、「少し話せます」というレベルではなく「極めたい」と考えた。


そのために現地の学部生と同じ授業をスペイン語で受講する1年間のイベロアメリカリベラルアーツ留学は必須で、留学までに学科での授業とは別に取り組んだのが、

  • 毎日放課後は閉館時間(20時30分)まで大学に残って自習
  • 単語帳の作成と反復練習
  • アプリを使ってネイティブスピーカーとコミュニケーション
  • スペイン語通訳のアルバイト

といったことで、少しの時間もムダにすることなく、スペイン語の勉強に邁進した。

浦田くん
浦田くん

学び始めて、普通に勉強してるだけじゃスペイン語は極められないと思い、1年次の早い段階から毎日図書館で自習をするようになりました。


クラスメイトとの放課後の勉強会

▲ 浦田さんが立ち上げたスペイン語学科の勉強会は後輩たちに受け継がれ、今も継続している

放課後の自習は、当初クラスメイトの友人といっしょに、二人で始めた。

その友だちが、中高6年間スペインに住んでいた帰国子女で、スペイン語のスキルが高く、身近な「先生」のような存在になってくれた。

浦田くん
浦田くん

発音をはじめ、スペイン語の勉強に関していろいろとフォローしてもらいました。何より、いつも隣にいて、いっしょに切磋琢磨できる「仲間の存在」が大きく、お互いに励まし合えたことで、毎日休むことなく勉強に取り組めたように思います。


やがて、二人の勉強会に他のクラスメイトも加わえるようになり、最終的には10人くらいの人数に。

場所を図書館から空き教室に移し、放課後の勉強会は継続され、浦田さんが留学に行くまで続けられた。

現在は、1学年下の後輩たちに引き継がれ、イベロアメリカリベラルアーツ留学をめざし日々勉強に取り組んでいる。

浦田くん
浦田くん

僕を含め、勉強会に参加したほとんどのメンバーがスペイン語圏への留学を実現しました。そんな僕たちを目標に後輩たちが勉強に取り組み、自分が始めたことを引き継いでくれているのは純粋にうれしいですね。


スペイン語の単語帳の作成と反復練習

浦田さんが入学時から続けていることの一つに、単語帳の作成がある。

授業や日常の会話などで出てきた単語でわからないものが出てくれば、そのつど書き留め、身につくまで何度も復習する。

1年次の最初のスペイン語の授業から始め、留学期間も継続し、今ではファイル4冊分の分量になっているという。

浦田くん
浦田くん

通学の行き帰りの電車の中とか、時間があれば単語帳を見て、語彙を増やすようにしていました。


最初は一般的な単語からスタートし、次第に現地の人のスラングをはじめ、教科書には絶対に載っていない言葉なども書き留めていき、「スペイン語を極める」ために不可欠なアイテムになっています。


アプリ(HelloTalkハロートーク)を使ってネイティブスピーカーと交流

出典:HelloTalkハロートーク – 英語韓国語勉強&言語交換

授業以外でも、学んでいるスペイン語を積極的にアウトプットしたいと考え、活用したのがネイティブスピーカーと交流できるアプリ「HelloTalkハロートーク」だ。

こちらも、自宅で時間に余裕があるときなどにログインして、マンツーマンでのコミュニケーションを楽しんだ。

浦田くん
浦田くん

語学の勉強になるのはもちろん、交流するのが純粋に楽しかったです。


「バルサアカデミー奈良校」でスペイン語通訳のアルバイト

スペイン1部リーグであるラ・リーガに所属し、世界でもっとも有名なサッカークラブの一つであるFCバルセロナ。

そのFCバルセロナの公式サッカーアカデミー(小中学生が対象)が、関西で初めて奈良県生駒市に2018年に開講した。


浦田さんの実家からも近く、自身がサッカー経験者でもあり、何よりスペイン語の実践の場になると思い、大学での生活にも慣れてきた1年次の10月にアルバイトに応募。

留学に出発する直前の2年次の11月までFCバルセロナのアカデミーで通訳の仕事を続けた。

浦田くん
浦田くん

スペインからコーチが来ていて、子供たちとの意思疎通の架け橋になる役割をになっていました。


平日は夜遅くまで仲間と勉強していたので土日だけでしたが、スピーキングがブラッシュアップできたし、モチベーションも高まり、平日の勉強の原動力にもなっていました。


留学準備教育で語学力を高め、専門分野の学びを深める

ここまで関西外大入学後の課外活動を中心にご紹介したが、学科での学びについても聞いてみた。

特徴的な取り組みとして、

  • PIEプログラム
  • 留学準備教育指定科目

を挙げてくれた。

PIEプログラムとは

スペイン、ラテンアメリカから招聘したネイティブ教員が担当し、授業はすべてスペイン語で行われる2年次生以上を対象とした特別プログラム。CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)のB2(ビジネスで使えるレベル)レベル到達を目標としている。

留学準備教育指定科目とは

選考試験または留学資格審査に合格した学生は、留学候補生として所定の留学準備教育科目を受ける(1年以上の留学)。スペイン語ネティブによるオールスパニッシュの専門科目も開講。この準備教育の成績も留学選考試験の審査対象となる。


留学候補生となった学生は、PIEプログラムや留学準備教育科目を受け、日本にいながらにして海外の大学と同じような環境で専門分野の科目も受講。これも留学の支援制度が充実している関西外大ならではといえるだろう。

浦田くん
浦田くん

留学直前の2年次の秋学期に留学準備教育指定科目で「人類学」を受講し、オールスパニッシュで主に哲学について学びました。留学を体験したので断言できますが、現地の授業と遜色ないレベルで、特に最初の頃は大変でしたが言語スキルは飛躍的に向上したと思います。


メキシコのラスアメリカスプエブラ大学に留学

そして、2023年の1月から、メキシコのラスアメリカスプエブラ大学に留学。

ちなみに浦田さんは、現地大学での授業料+住居費+食費が免除または支給される「フルスカラシップ」という留学奨学金を受給し留学した。

手厚い留学奨学金制度があるのも関西外大の魅力のひとつで、詳細については以下の記事をご参照ください。

留学奨学金|関西外大
外国語が話せるようになる。その夢の向こうにはさらなる可能性が広がっています。語学の、その先へ。これからのプロフェッショナルを目指して。
【留学体験記】スペイン語を極めるためにメキシコへ。関西外大入学後から取り組み、実践したこと
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経営学やマーケティングを専攻

▲ 大学近くの教会で現地の友人たちと、サンセットと共に

スペイン語の習得を目的とした語学留学ではなく、イベロアメリカリベラルアーツ留学では、現地の学部生と同じクラスで専門分野を学ぶ。

浦田さんは、興味のあった経営学やマーケティングを専攻した。


――留学当初、言葉の壁はありませんでしたか

浦田くん
浦田くん

クラスメイトは全員現地メキシコの学生で、最初の頃はやはり言葉のハンデを少し感じました。でも徐々に違和感はなくなり、2学期目には問題なく受講できるようになっていました。


――留学前の語学学習が活きた?

浦田くん
浦田くん

そうですね。大学の留学準備教育や放課後に毎日勉強に取り組んでいたこともあり、他の人よりハンデは少なかったと思います。


僕自身、言語はあくまでツールで、専門分野の学びでクラスメイトに成績で負けないようにしようと考えていました。



――実際、好成績を修められた?

浦田くん
浦田くん

1年間で履修した全科目の平均点が94点で、クラスでもトップの成績を修めることができました。


――日本の授業との違いを感じることはありましたか?

浦田くん
浦田くん

実践的な授業が多い印象で、例えばプレゼンテーションも学期終わりの一度だけというのではなく、定期的に何度も行いました。自然発生的にディスカッションも起こり、常に活発に議論が交わされている印象で、僕自身もそこに積極的に関わっていくように意識していました。

メキシコに飛び出し、日本との違いを実感

▲ バスケットボール部の友人と記念撮影

日本でも経営学について学んでいたので、ツールとしての言語が違うだけで、基本的には同分野の学びに対しての戸惑いはなかった。

ただし、経営の事例としてメキシコならではの事情も授業を通じて実感することになる。

浦田くん
浦田くん

例えば、商品やサービスについて考えるときに、どの社会的地位の人たちを対象としているのかというのを考えることがありました。


――「社会的地位」というのは経済的な格差があり、富裕層とそうでない層といった意味合いでセグメントをするということですか。

浦田くん
浦田くん

そうです。留学先の大学は比較的裕福な家庭の学生が通っているのですが、一歩外に出るとストリートチルドレンが普通にいて、日常的に貧富の差を目の当たりにします…。

社会問題を考えるきっかけになり、将来日本のテクノロジーを活用してメキシコの経済格差を是正できないかということも考えるようになりました。


――そうした社会情勢を踏まえ、メキシコならではの経営、マーティングも学んだ。

浦田くん
浦田くん

対象によって明確に商品の売り方や経営の在り方などが違い、そのアプローチの仕方の多様性を学ぶのは面白かったですね。


圧倒的な質・量を問われるプレゼンテーション

授業で「プレゼンテーションを何度も行った」という話があったが、日本の大学でのいわゆるプレゼン発表とは、少し赴(おもむ)きが違う感じだった。

実際の企業などで行われるプレゼンと同様、発表する学生はスーツ姿で登壇し、内容も実際の企業が抱える課題に紐づくカタチで、実践に即したビジネスプランを発表する。


例えば、メキシコの大手菓子メーカーに関する案件では、

  • ポテトチップスのプロモーション動画を企画・撮影
  • 広告を作成し、SNSでコンテンツを配信
  • 商品のパッケージを班ごとに考案
  • 自分たちで考えたパッケージのサンプル商品を企業が製造
  • 製造した商品を学生が実際に販売

といったことに取り組み、その成果をプレゼンで発表をした。

浦田くん
浦田くん

こうした密度の高いプレゼンテーションが2週間に1回の頻度で行われ、毎回先生からも鋭い指摘を受けるなかで、自然とプレゼンのスキルは高められました。


▲ 授業終わりにクラスメイトたちと記念撮影したときの一枚

――現地の大学でのビジネスコンテストにも参加したと聞きました。

浦田くん
浦田くん

全学的に募集がかけられた規模の大きな大会で、僕たちのグループがファイナリストの5組に選ばれ、最終的に準優勝することができました。


――どういったビジネスプランをプレゼンされたのですか

浦田くん
浦田くん

メキシコの環境問題に着目して、街に人工知能付きのゴミ箱を置いて、より街をきれいにしていくというプランを僕が中心となって考えました。


ゴミ箱の材料の仕入れ先から製造先、その他、設置するまでにかかる全コストを細かく算出し、実現可能なプランとして提案できたことが、アイデアとともに評価につながったように思います。


――取り組んだことが成果として現れ、自信にもつながった?

浦田くん
浦田くん

プレッシャーも大きかった分だけ、達成感も大きかったです。留学した1年間でプレゼンテーションスキルは本当に鍛えられたので、今ではどんな舞台に出ても緊張せず、堂々と発表できるようになりました。


またプレゼンは同じメンバーで続ける授業もあれば、テーマごとに変わるケースもあって、活動を通じてクライメイトたちとの交流もより深まりました。

課外活動も充実

▲ アメリカンフットボール部の友人と一緒に

ラスアメリカスプエブラ大学では、履修科目を午前中に固め、遅くとも昼過ぎまでにはその日の授業を終えるようにしていた。

授業が終わって以降、夕方までの時間は自習やプレゼンの資料作りをはじめとする課題作成に取り組み、夜はクラスメイトやルームメイトなどの現地の友人たちと交流を深めた。

浦田くん
浦田くん

留学した当初は予習復習も全力で取り組み、毎日夜遅くまで勉強していました。現地の授業のペースなどに慣れてきてからは、いい意味で流せるところはあまり時間をかけず、メリハリを付けて勉強に取り組むように。


その空いた時間を友だちとの時間に当て、勉強はもちろん、プライベートも含めて充実したキャンパスライフを送ることができていました。


▲ メキシコで有名なlucha libre(プロレス)を観戦したときの一枚

――友だちとは主にどんなことをしていました?

浦田くん
浦田くん

食事に行ったり、ボウリングやビリヤードをしに行ったり。現地のお店の人や、友だちの自宅に招かれた際はそのご家族まで、とにかく数多くのメキシコの方々に温かく迎え入れられ、交流を深めることができました。

クラスメイト以外の学科の友だち、その友だちの友だち、といった感じで学内の知り合いもたくさんでき、2学期目くらいからはキャンパス内を歩いていると、どこからともなく「hey!」と声をかけられるようになっていました。


――そうした多くの仲間に生活面はもとより、学業面でも支えられた?

浦田くん
浦田くん

特にメキシコに来たばかりの頃はサポートしてもらいました。ただ、学業面に関しては上位の成績を修めていたので、2学期目以降はクラスメイトが僕にテストのポイントなどを聞きにくるようになっていました(笑)。

オープンキャンパスのスタッフとして日本の魅力を発信!

▲ オープンキャンパスの日本コーナーでは折り紙づくりを披露!

日頃の学習姿勢やスペイン語のスキルなどが評価され、現地大学からのオファーでOC(オープンキャンパス)スタッフにも選ばれ、参加者に日本の文化を発信する機会もあった。

ラスアメリカスプエブラ大学は留学生が世界約40カ国から集まる国際色豊かな大学で、OCでもキャンパス内に世界各地のブースが出展され、浦田さんはアジアブースの日本コーナーを担当。

折り紙を紹介し、会場で鶴の折り方をレクチャーするとともに、出来上がった鶴をプレゼントした。

浦田くん
浦田くん

メキシコの高校生たちに大人気で、用意した折り紙200枚はすぐになくなって、急きょ用紙をハサミで切って追加の200枚分を用意したくらいです。


――メキシコの大学のオープンキャンパスの雰囲気はいかがでした?

浦田くん
浦田くん

規模が圧倒的に大きく、巨大なステージでライブ演奏やダンスの発表などが盛大に行われるなど、全体的にお祭りみたいな雰囲気でした。また文武両道でスポーツも盛んな大学だったので、クラブ活動の紹介も大々的に行われ、こちらの盛り上がりもすごかったです。


――現地の高校生との交流もいい体験になったのでは?

浦田くん
浦田くん

そうですね。高校の校長先生からも声をかけていただき、「どうして、そんなにスペイン語ができるんだ!?」と驚かれて、「うちの高校で講演してくれないか」というお話をいただいたことも。スケジュールの関係で実現はしませんでしたが、自分が現地の人たちに認められ、受け入れられていることが実感できて、うれしかったですね。

現地での生活を通じて、実践的なスペイン語のスキルが飛躍的に向上

▲ 留学期間中、現地の友だちの自宅に招かれ、ご家族と交流する機会も少なくなかった

浦田さんが参加したイベロアメリカリベラルアーツ留学は、言語の習得を目標としたいわゆる語学留学ではなく、スペイン語はあくまでツールとして位置づけ、現地の学部生と共に専門分野について学ぶ。

つまり、スペイン語は話せることが前提なわけだが、浦田さんは留学期間中に、語学力についてもさらにその上をめざそうと思った。

具体的には、ネイティブスピーカーに「近づく」ではなく、「(遜色ない存在に)なる」ということで、1年間でその目標を実現するために、「普通の人がやらないような勉強」に取り組んだ。


――具体的にはどのようなことを?

浦田くん
浦田くん

例えば、みんなで遊びに行ったりしたときもずっとスマホのボイスレコーダーを回して、ネイティブの言い回しなどを研究しました。


「こういうことを言いたいときは表現が何パターンかあって、でもこの単語は別の表現でも使える」といったようなことをレコーダーから起こして、それを単語帳に書き留めて。それを反復練習して、語彙や表現を増やしていきました。

▲ 口語的な言い回しなど「教科書では習えない表現」をメモし、よりネイティブに近いスペイン語をマスターしていった


――教科書的な表現だけではなく、現地で実際に使われている“生きたスペイン語”の習得をめざし、実践してきたわけですね。

浦田くん
浦田くん

あとは笑いのツボというか、ルームメイトと動画コンテンツを一緒によく観ていましたが、日本人である僕には大して面白くないシーンでみんなが笑っているのを見て、「こういうポイントで笑うんだ」みたいな…。そうした文化的背景から生まれるコミュニケーションなども実地で学びながら、語学のスキルを高めていきました。


――その意味では、普段の授業はもちろん、放課後の友人とのひとときや、近隣の飲食店スタッフとの会話など、日々のあらゆる場面が勉強の場となっていた。

浦田くん
浦田くん

本当にそんな感じで、自分とネイティブとの差を1年間で埋める作業を毎日休まずやってきました。周りからはストイックに見えたかもしれませんが、自分自身は全然苦ではないというか、好きでやっているのでむしろ楽しみながら取り組んでいた感じです。


―その結果、目標としていた語学レベルに関して「ネイティブスピーカーになる」を達成できた?

浦田くん
浦田くん

そうですね、スペイン語で「el japonés más mexicano」って言うんですけど、「一番日本人っぽいメキシコ人」と周囲から言われるくらい成長できました。

メキシコでみつかった卒業後の夢

大学の友人や教職員はもちろん、よく通っていた近所のお店のスタッフの方々、友だちのご家族など、留学期間中は本当に現地のいろいろな人にお世話になったという浦田さん。

大好きになったメキシコに、日本の企業がもつ技術力などを活かして貢献したいという気持ちが芽生え、それを実現できる企業への就職を考えるようになった。

浦田くん
浦田くん

日本のメーカーもけっこうメキシコに進出していて、現地の日本企業への就職を視野に入れるように。留学期間中に本学のスペイン語学科の先生に取り次いでいただき、コマツ(株式会社小松製作所)のインターンシップにも参加しました。


具体的な進路としては、メキシコに支社がある日本企業に就職し、海外駐在員をめざそうと考えています。


――英語に比べるとスペイン語ができる日本人は多くないと思うので、その意味でも希少ですね。

浦田くん
浦田くん

スペイン語、英語はもちろん、留学先で専攻した経営学やマーケティングの知見を生かして、企業への貢献はもちろん、メキシコに恩返ししていければと思います。


――これから本格的に就活が始まりますが、留学体験は大きな強みになる?

浦田くん
浦田くん

ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)としては、かなりオリジナリティがあると思うので、就職活動でも積極的にPRし、活かしていきたいですね。

さいごに

▲ 日本への帰国時に、現地大学の友人たちから届けられたメキシコの国旗に書かれた寄せ書き。1枚では足らず、2枚に渡ってメッセージが埋められた

この記事では、イベロアメリカリベラルアーツ留学で、メキシコにあるラスアメリカスプエブラ大学に約1年間留学をした浦田さんのインタビューをお届けしました。


語学と専門分野の学修に能動的に取り組んだ関西外大での2年間を経て、留学に挑んだわけですが、自身をさらに大きく成長させる1年間になったようです。

実際に学年でトップクラスの成績を修め、ラスアメリカスプエブラ大学から留学の延長(授業料は免除)が打診されるなど、現地の友人や留学先大学からも高い評価を得ることができたといいます。

浦田くん
浦田くん

手続き上の問題などで延長はせず帰国してきましたが、自分の語学力や取り組んできたことが客観的に評価されたことはうれしく感じました。


残りの1年で、メキシコにおける日系企業について研究し、論文にまとめようと考えています。そこで得られた知見を就職活動はもちろん、卒業後、現場に出た際にも活かしていきたいですね。



――それでは最後に、高校生の皆さんへメッセージをお願いします。

浦田くん
浦田くん

関西外大は、留学奨学金のフルスカラシップが象徴的ですが、努力した人が報われる大学だと思います。僕自身、この大学に来て、大きく人生が変わりました。


高校は特に進学校でもなく、サッカーに打ち込んでいましたがケガがあって競技を断念し、大学では徹底して勉強をがんばろうと思いました。


――それを実践してきたここまでの3年間だった。

浦田くん
浦田くん

関西外大に来ていろんな仲間と出会って、みんなと競い合って、自分もすごく伸びて。その後、メキシコに留学に行っていろいろな考え方を吸収して、プレゼンなどのビジネススキルや語学力が飛躍的に伸びて…。


多分高校の同級生が今の自分を見たら、見違えるような存在になっていると思うんですよ。でも、そんな僕も高校まではスペイン語なんて話したこともありませんでした。がんばり次第で、本当に人生が変わります! 自分の興味ある分野をみつけ、ぜひ全力で取り組んでください。

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