関西外国語大学では、CA(客室乗務員)をはじめ、これまでエアライン業界に数多くの人材を輩出してきました。
一時期ストップしていたCAの採用もコロナ禍以前の水準に戻り、今年度(2023年度)本学からも多くの内定者が誕生しています。
この記事では、そんなエアライン業界を志望し、憧れだったCA(客室乗務員)に就職内定した学生・河野文香さんの声をお届けします!
学生プロフィール 日本航空株式会社(JAL)内定者
- 河野 文香さん
- 外国語学部 英米語学科4年
- 大阪・初芝富田林高等学校出身
- 日本航空株式会社 客室乗務員
エアライン(CA)業界・就職内定までの道のり
CAをめざそうと思ったきっかけは?
小学生の頃に気になる職業について調べて発表する授業がありました。
特に興味のある職業がなく悩んでいた私に、担任の先生と父がCAを勧めてくれたことがきっかけです。
- 国籍に関係なくいろいろな人たちとコミュニケーションが取れるところ
- 人のお世話をするのが好きなところ
- さまざまなことに進んで自分から挑戦するところ
という私の志向や行動を見て、勧められました。
そこから興味を持ち始め、初めて乗った飛行機の機内で活躍されているCAの方の姿を見て、いつか客室乗務員になれたらなという漠然とした憧れを抱きました。
そして、エアライン業界、CAの輩出実績が全国トップクラスであり、グローバルな環境に身を置いてさまざまなことを学びたいと思い、関西外大に入学しました。
在学中に新型コロナウィルスが蔓延し、一時は航空業界への就職に不安も抱きましたが、コロナ禍後の航空業界には可能性が溢れていると感じていたため、客室乗務員をめざす心に揺らぎはありませんでした。
内定先であるJALに関しては、同社が掲げるJALフィロソフィの
「楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に実行する」
は、まさに私がこう生きたいと考えている、共感できる言葉であり、自分らしく、仲間を尊重し合い共に前を向いて仕事ができると確信し、JALを志望しました。
面接を重ねていくうちに出会った受験者や採用事務局の方が本当に良い方ばかりで、こんな会社で働くことができたら、「今後の長い人生も充実するんだろうな」と思ったことも決め手の一つになりました。
就職活動をはじめた時期は?
3年次から始めました。
初めは何から手をつけたらいいかわからず、キャリアセンター主催の「エアラインを目指す学生のための就活対策講座」に参加。先生や仲間たちと情報交換や、面接対策、企業研究、自己分析などをして取り組みました。
私は「カリフォルニア大学留学&インターンシッププログラム@ディズニーワールドリゾート」への参加を志望していましたが、コロナ禍のため断念。
代わりに、3年次の3月ごろに休学をし、約1年間カナダでインターンシップ留学をしました。
※カリフォルニア大学留学&インターンシッププログラム@ディズニーワールドリゾートの詳細については、以下のページをご参照ください。
留学中は、その地での生活に全力を注いで、多くのことを吸収しようと尽力していました。
3年次の2月ごろに帰国し、就職活動の準備を再開。留学する前に就職活動対策講座を受講していたため、帰国後すぐに、自分自身で自己分析や、企業分析などに取り組むことができました。
3月1日に情報解禁がされてからは、キャリアセンターで職員の方と面談をして、ES(エントリーシート)の添削やSPI試験に向けての対策を徹底的に行いました。
ES提出後は、キャリアセンターでの面談のほかに、同じ航空業会をめざす友人と学校で対面形式の面接対策をし、家に帰ってからはオンライン形式の面接対策を友だちと毎日行なっていました。
エアラインをめざす上で、役立った関西外大の学び
航空業界セミナー
このイベントでは、現役の客室乗務員の方、グランドスタッフの方など航空業界に従事されている関西外大の卒業生の方たちから、いろいろなお話を聞くことができました。
また、就職活動を終え内定をしている4年生の先輩からアドバイスをいただける機会もあり、とても励みになったことを覚えています。
就職活動が始まる前の取り組みや意識していたことなど、自分では知り得なかったさまざまなアドバイスを就活を体験したばかりの先輩方からいただき、これから迎える就職活動に対するモチベーションと刺激をもらいました。
※「航空業界セミナー」については以下の記事をご参照ください。
エアライン関連の授業
航空業界出身の先生方が多く、授業で航空業界の歴史や、実際に使う英会話などを学ぶだけでなく、業界についていろいろなお話を聞き、就職活動へのアドバイスなどもいただきました。
また「実務英語A」の授業では、元客室乗務員の先生から航空業界の情報を教えていただくだけでなく、
- 実用的な英会話の内容を教えていただく
- 模擬面接をしていただく
といった感じで、語学以外にも多くの学びを得られました。
授業内で、学内にあるモックアップを使用し、サービス体験をするなど実際にCA体験ができ、気分が高揚し楽しかったです。
エアライン関連の授業以外
普段の授業でも役立つことがとても多かったです。
特に「ホスピタリティ」の授業での学びが1番大きかったと思います。
授業でいわれ続けていた「自分ごととして捉える」――このことを身をもって実感し、実践できるようになったのが、上記で述べたカナダ留学中に働いていた時のことです。
カナダは多国籍国家と言われており、多種多様な人たちが尊重しあって暮らしています。日本に住んでいるとあまり意識をしたことがなかったのですが、カナダでバリスタとして働いている際には、
- 宗教上食べられないものがあるお客さま
- さまざまな背景から特定の食物を食べない選択をしているお客さま
- LGBTQ+のお客さま
をはじめ、多様な背景、価値観を持つお客さまに出会いました。そのほか、ヴィーガンやベジタリアンなどの食の選択についてまだ知識が浅いものを勉強をして感知力を磨きました。
気づいたことをお客さまにサービスとして還元していくことを意識して実践をしていると、上司や仕事仲間、お客さまからもたくさんお褒めの言葉をいただけてとても嬉しかったことを覚えています。
「ホスピタリティ」の授業を受講したおかげで、学んだことを実践できているのかなと思うとうれしく、いろいろなことを教えてくださった長井教授に改めて感謝の気持ちでいっぱいです。
サークル活動
勉強以外では、学内のバドミントンサークル「サンパティック」に所属していました。
部員数約300人と規模が大きいサークルで、2020年には幹部の企画職を担当。
コロナ禍になって以降の初めての幹部ということもあり、全てにおいてわからないことばかり…。部員数も多く、大変なことも少なくありませんでした。
部員全体が楽しめるサークルにしたいとオンラインイベントを計画し、より良いサークルにできるよう他の幹部メンバーたちと奮闘したことはとても良い思い出であり、経験になりました。
関西外大のエアライン関連のイベントについて
上記で述べた、航空業界セミナーをはじめ、
- エアラインを目指す学生のための就活対策講座
- 学内企業説明会
- エアライン交流サロン
などエアライン関連のものには全て参加しました。
エアライン交流サロンとは
エアライン業界での就職をめざす学生の交流サロン。リーダーとサブリーダーを決め、学生が主体となって定期的に交流会を開催。エアライン講座を受講する学生を中心に、航空業界をめざす学生たちが就職活動の情報共有や面接練習などに取り組むほか、同じ夢を持つ仲間との交流を通じて切磋琢磨しあい、支えあうことを目的としている。
航空業界では全日本空輸株式会社(ANA)、日本航空株式会社(JAL)、そしてそのグループ会社の方から今後の航空業界について、会社が今現在力を入れて取り組んでいることなどを聞くことができ、学ぶことばかりでした。
ブースに分かれてCAさんやグランドスタッフさんをはじめとするさまざまな職種の方からお話を伺う機会もあり、就職活動が本格始動する直前にモチベーションを上げることができました。
キャリアセンターのサポートで役立ったものがあれば教えてください
上記で述べたイベントと、キャリアセンターに所属されている元CAの先生方との面談です。
- 自己分析
- ES(エントリーシート)の添削
- 面接対策
と、さまざまな面でいつも助けていただきました。
元CAの先生による集団面接対策では、本番さながらの緊張感の中、大人数での面接を体験。
フィードバックを通じて、自分では気づくことができなかった改善点を知ることができ、「本番はどう臨めばより良くなるか」を考える視点を得られるなど多くの学びを得られました。
先生のサポートなしには、私は航空業界から内定をいただけけなかったのではないかというくらい、いろいろな面で支えていただきました。心から感謝しています。
就活中にモチベーションを保つために取り組んだことは?
息抜きに友人と遊ぶこと、体力づくりも兼ねて体を動かすことで気分転換をしていました。
友人といる時は、就職活動のことは忘れて全力で遊び、他愛もない話をして、よく笑って過ごしていたように思います。
疲れや悩み事も一度リセットされ、次の日からまたがんばる活力になっていました。
大好きな音楽を聴きながら体を動かすと、考え事なども一度忘れて没頭でき、想像以上に良い気分転換になっていました。
エアラインをめざす上で、関西外大で学ぶメリットは感じましたか?
もちろんです! 具体的には、
- エアライン関係の授業があること
- 航空業界に内定された先輩方、航空業界出身の先生方が多くいらっしゃること
- エアラインをめざす多くの学生がいること
といったことが非常に大きなメリットだと思います。
共にエアライン業界をめざす学生たちは、良きライバルでもありながら、ハードな就職活動をいっしょに乗り越える仲間でもあります。
「今、私の周りには一緒にがんばっている仲間がこんなにもいるんだ」と実感でき、辛くても共に励まし合いながら、最後まで諦めずにがんばることができました。
エアライン交流サロンをはじめ、学内のエアライン志望者が多く集まる場で、毎日面接練習をしたり、時には悩み相談をしたり、ご飯に行ったりする大切な友人に出会いました。
関西外大にいなかったら一人孤独に就職活動をしていたかもしれないと思うほど、エアライン関係のイベントを通して同じ業界をめざす学生たちと関わる機会が多くありました。
その中で波長があい、出会えてよかったと思える友人ができたのは、この大学に進んだからこそだと思いますし、来てよかったと心から思っています。
今後の目標について
やっとの思いで夢の切符を手にした今、ようやくスタート地点に足を踏み込めているのだと感じています。
「お客さまを目的地まで安全にお届けする」という何よりも大切な使命を果たすCAになれるように、これから待ち受けている訓練にも仲間と支え合いながら全力で取り組んでいきます。
関西外大で過ごしていく中で多様性に触れ、そしてカナダ留学時には“多様性とは何か”を身にしみて理解し、行動してきました。
これらの過程で培った柔軟性を活かし、世界中のお客さまの心を笑顔にできる客室乗務員になりたいと考えています。
私がここまでこられたのは、周りの人たちの支えがあってこそだと感じているので、これからも感謝の気持ちを忘れず、持ち前の良さである常に明るく前向きに、ひたむきにがんばります!
高校生の皆さんへのメッセージ
エアラインをめざす高校生の皆さんへ。
大学にはさまざまなコースがあり、どの学部、学科を選べばCAになるのに有利なのか考えている方もいらっしゃると思います(現に私がそうでした)。
結論から申し上げると、学部、学科によってCAになりやすい、なりにくいということは、私の経験上ないと感じています。学部学科にとらわれず、自分の心に素直に、やりたいことを優先して選択してほしいです。
今振り返ると、やりたいことに常に全力で、たくさんの挑戦を続けた学生生活でした。
皆さんにも学生のうちにしかできない経験をたくさんして、いろいろなことを吸収し、学生ライフを楽しんでほしいと思います。
どんな小さなことでも、行動すればきっと何かが得られると思います。関西外大では夢や目標に向かってサポートしてくれる教職員や設備、周りにいる多くの仲間たちなど心強い味方がたくさんいます。
夢や目標に向かってがんばってください! 関西外大で充実した学生生活、就職活動を過ごせることを願っています。
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