「結」の日常生活を支えるQOLセクション。外大生・留学生をサポートし、より良い暮らしを実現する

関西外大生と海外からの留学生が共同生活を送る教育施設「GLOBAL COMMONS 結 -YUI-」。

そこで留学生や入居者のサポートを行うのがRA(レジデント・アシスタント)です。


そんなRAとして活動する坪野 カノンさんのインタビューをお届けします!

※記事の内容は取材時のものになります。

学生プロフィール

学生プロフィール

坪野 カノンさん(英語国際学部 英語国際学科3年)
関西外国語大学短期大学部 英米語学科出身(編入学)


キャビンアテンダント(CA)をめざして関西外国語大学短期大学部に入学し、当初から編入学を意識して勉強に取り組んだという坪野さん。

短大2年次から「結」に入り、編入学を果たした3年次よりRAとなり、現在はQOL(Quality of Life)セクションを担当している。

「結」施設について

居室は一人部屋で、23室または27室で1つのユニットを構成。入居している学生をレジデントと呼び、レジデントの日々の生活をサポートするのがRA(レジデント・アシスタント)で、各ユニットにRAがいます。


「結」の詳細については、こちらの記事もご参照ください。

RA・QOL(クオリティ・オブ・ライフ)セクションを担当

1年間「結」で生活した後、RAに挑戦しようと思っていた坪野さんだったが、短大時代の2年間は編入学に向けた勉強や就職活動で時間がとれなかっただけに、3年次からはアルバイトにも取り組んでみたいなと考えていた。

坪野さん
坪野さん

RAでバイトをしている人もいるけど、個人的に両立は難しいなと思って迷っていました。どちらを取るか迷いましたが、最終的な決め手となったのは先輩のRAさんの存在です。

すごくよくしてもらい、「私もやってみたい!」「今度は自分が後輩たちをサポートできれば」とRAに志願しました。


――QOLセクションでは具体的にどのような活動をしているのですか?

坪野さん
坪野さん

平たく言うと、「結」で生活する外大生や留学生が快適に過ごすためのサポートを手がけ、「よりよい生活のために自分たちに何ができるか考え、実行すること」がQOLセクションの役割になります。


例えば、

  • 避難訓練など、「結」内での各種行事の周知
  • 施設環境整備(洗濯機と乾燥機の清掃方法の周知など)
  • 月に1回実施されるインスペクション(ユニットごとにキッチンを掃除し、管理人さんがチェックする)に日程調整と、合格したユニットに手渡すステッカーの作成
  • キッチン備品の管理
  • 布団交換、乾燥作業の立案・実行
  • 地域の小学校の自治会の方と協同で、月1回行っている夜間パトロールの周知・運営

などを主に手がける。

インスペクションのスケジュール調整とステッカー作成を担当

坪野さん
坪野さん

インスペクションは毎月行われ、管理人さんが「結」の各ユニットのキッチンをチェックし、シンク内のゴミやキッチン回りに汚れがないかなどを確認するというものです。

チェック作業は月末に行われ、そのスケジュール調整と、合格したユニットに証明書代わりに手渡すステッカーを作成するのもQOLセクションの仕事のひとつ。

毎月ステッカーのデザインは変わり、毎回合格すると12個のステッカーをコンプリートできることになる。


他の月のステッカーを並べたときの全体の色合い、文字の角度なども配慮するとのことで、そのこだわりについて伺ってみた。

坪野さん
坪野さん

デザインする際には、日本ならではの季節感を取り入れること、大衆性のあるかわいいデザインにすることを意識し、その上で「結」という漢字をバランスよくステッカーに取り入れ、表現することを心がけています。

地域との交流を深める夜間パトロール

関西外国語大学のすぐ近くにある禁野小学校の自治会の方々との夜間パトロールは、「結」ができた2018年から実施されている。

コロナ禍となって中断されていたが、その恒例のイベントが2022年6月に再開した。

坪野さん
坪野さん

私自身は参加できませんでしたが、その際は4名のRAが参加。地域のみなさん約20名といっしょに、2コースに分かれて近隣の団地などをパトロールしました。



毎回、3~4人のRAがパトロールに参加しているが、今現在QOLセクションで話し合われているのが、RA以外の学生(レジデント)への開放だ。

坪野さん
坪野さん

もともとはRAのみが対象でしたが、30名前後のレジデントも参加できないかと発案しました。現在、本学の「結」担当の職員さんと自治会の方とが話し合っておられるところで、実現すれば地域の方々との交流もより活発になるのではと期待しています。

トレーニングルームとカラオケルームの復活をめざして

「結」で生活する学生たちがより良い暮らしができるよう、さまざまな業務に当たるQOLセクション。

今後手がけてみたいことについて聞いてみた。

坪野さん
坪野さん

「結」には各学生の部屋やラウンジのほかに、トレーニングルームやカラオケルームも完備されています。コロナ禍となって以降、使用禁止となっていますが、その2つの部屋を復活させるのが目標です。


▲「結」内にあるトレーニングルーム

▲ 同、カラオケルーム

海外からの留学生との交流の場としても活用されていたトレーニングルームとカラオケルーム。

「結」の入居者からも人気の高かった施設だが、コロナ禍以降、閉鎖されている。

坪野さん
坪野さん

新型コロナウイルス感染拡大の状況を考慮するのは当然として、例えばユニットごとに利用できる日を決めるなど、ルールを明確にして利用再開できる方法を探っていければと考えています。


それ以外では、2022年秋学期に外国人留学生の受け入れを再開するのにあわせ、留学生との「朝活」にも取り組みたいという。

具体的には、ラジオ体操の定例化だ。

坪野さん
坪野さん

以前、「結」でやった鬼ごっこのイベントで、運動前の準備としてラジオ体操をやったことがやりました。

英語バージョンのもので、そのときに「面白いな」「留学生といっしょにできないかな」と思ったのがきっかけで、「結」の日常生活に取り組めたらと考えています。

RAと結についての質問

――「結」の魅力について。

坪野さん
坪野さん

一番は、友だちや留学生といっしょに生活できるところ。外食などで出かけた際、普通は駅とかで別れますが、「結」の場合は同じユニットの学生だと部屋の前までいっしょで、いつも「楽しいな」と感じています。


また、留学生たちと日常的に接していると、思いがけないところで文化の違いや、日本独特の習慣に気づかされるところも楽しいですね。

――具体的には?

坪野さん
坪野さん

食文化の違いはわかりやすいですが、それ以外では、例えば郵便受けです。「結」のポストはマンションに多いダイヤル式のポストですが、海外にはあまりないみたいで、「結」に来て初めて見る留学生が多いようです。


あとは日本の日傘をさす習慣や成人式の違いなど、日本にいながら一日中新しい発見や異文化交流のチャンスがあるのも「結」ならではです。


――「結」のお気に入りの場所は?

坪野さん
坪野さん

ラウンジです。勉強したり、本を読んだりしていると誰かが来ておしゃべりをしたり。部屋で勉強していて疲れたらラウンジに出て行って、みんなとお話するのがいい気分転換にもなっています。


それと、正門から入って噴水を超え、少し行ったところに花壇があって、その小道の両脇にいろんな花が咲いていて、その場所がけっこう好きだったりします。季節ごとの花を楽しめるのも魅力ですよ。


――RAとしていつも心がけていることは?

坪野さん
坪野さん

レジデントに向かってイベントの告知や生活のルールなどを伝える立場なので、内容をしっかり把握することと、自分が率先してキッチンなどの共有スペースをきれいに使うことを心がけています。

RAは「結」の代表でもあるので、周りのみんなの模範になるように日々の生活でも意識しています。



――RAをやっていて、成長したことは?

坪野さん
坪野さん

コミュニケーション能力です。毎週ミーティングを行っているRA間はもとより、職員の方や管理人さんをはじめとする大人の方とやりとりする機会が増え、「情報の優先順位や、伝えたいことを的確に伝達する」といったことなどを考えて発言するようになりました。

――今のは実際にお会いしての対話のケースだと思いますが、メールでのやりとりとかもスキルアップしたんじゃないですか。

坪野さん
坪野さん

そうですね。職員の方などに送るメールは基本的にCCで他のメンバーと共有するんですけど、他のRAの文面を見ていいところは取り入れたり、回数を重ねるなかで上達していったと思います。

――語学に関してはどうですか?

坪野さん
坪野さん

毎日、「結」のロビーでRA同士で英会話をする時間があり、お題について10分間英語だけで会話をして、語学力の向上を図っています。

周りのみんなは私が言葉に詰まったりしても気にせず会話してくれるので、恥ずかしがらず話せるようになり、英語力も伸びました。秋からは海外からの留学生もたくさん来るので、スキルアップの面からも楽しみにしてます。

▲「結」のロビーで毎日行われるRA同士の英会話の時間。


――RAをやっていて、やりがいを感じる瞬間は?

坪野さん
坪野さん

入居者をサポートするのがRAの役割ですが、困ったときに相談されたり、連絡をもらったりし、問題が解決した際に感謝されたときにやりがいを感じます。


LINEでやりとりすることも多いのですが、いつユニットの学生から緊急性の高い連絡が来るかわからないので、今まではそうじゃなかったんですけど、メッセージが届いたらすぐに確認するクセが付きました(笑)


――「結」への入居を考えている人に一言お願いします。

坪野さん
坪野さん

「結」に限らず、気になることはどんどん挑戦してください!


成功は成功! 失敗も生かせれば成功!! 結の入居を考えてくださっているなら、そこにある好奇心を忘れず、「結」でやりたいことを想像してみてください。 入居には選考がありますが、「蒔かぬ種は生えぬ」で、入居後にその行動の価値を高めていくのも自分自身です。

さいごに

2022年秋、約560人の留学生を受け入れ、「結」にも数多くの留学生がは入ってきます。

日々の交流が今以上に活性化されることに期待するとともに、留学生が加わることで毎月やっている「結」のイベントもさらに盛り上がると思うので、その点も楽しみと語る坪野さん。


最後に、改めて「結」の魅力と入居を検討している人に向けてのメッセージを一言もらいました。

坪野さん
坪野さん

一人暮らしは何かと心配事があると思いますが、「結」だと管理人さんも警備員さんもいて安心です。


何より、友だちや留学生といっしょに生活できるのが楽しく、学べることも多いので、充実した学生生活が送れます。オープンキャンパスで結ツアーなどもやっているので、気になったらぜひ参加してみてください!

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