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留学の「質」を高めるために開発された Super IESプログラムとは?【学生編】

高校生のみなさんこんにちは。Take Action!編集部です。関西外大独自の英語教育プログラム「Super IESプログラム」について、前回サンフォード先生にお話を伺いました。今回は、実際にプログラムを受けて「ダブル・ディグリー留学」を経験した黒田悠香さんにお話を伺いました。「プログラムを受けた感想」や、「学んだことが留学先でどう役立ったのか」など、リアルな感想を聞くことができましたので、ぜひご覧ください。

※この記事は、2021年8月に取材した内容です。

「Super IESプログラム」とは?

まずは、「Super IESプログラム」について簡単に説明します。関西外大では、英語を学ぶのではなく、海外の大学で専門分野を「英語で」学ぶ留学を推奨しています。つまり、留学先で、現地の学生と一緒に授業を受けるので、高い語学力や効果的なプレゼンテーション、レポートの書き方などの学習スキルも身に付けておく必要があります。ワンランク上の留学を実現するためのプログラムとして2017年からスタートしたのが「Super IESプログラム」です。このプログラムは、393ある協定校の中でも、英語教育分野に定評のある4つの大学と協働開発。外国語学部では、アラバマ大学(アメリカ)、アデレード大学(オーストラリア)、ハンバー大学(カナダ)の3大学と共に、先進的な英語教育プログラムを作りました。なるべく多くの学生が受講できるように、1年次に2プログラム、2年次に2プログラムの合計4プログラムを開講。今回は、そのうちの1年次に開講している「関西外大&アラバマ大学IESプログラム」のサンフォード先生にお話を伺いました。
※英語キャリア学部英語キャリア学科でもノーステキサス大学(アメリカ)と協働開発した「Super IESプログラム」を展開しています。

CONTENTS

「Super IESプログラム」を受けるために、入学前から猛勉強。

―黒田さんはどんな目標があって「Super IES プログラム」を受講したのですか?

黒田さん:海外留学に行くためです。私は、受験生のときから「大学に入ったら絶対に2年間のダブル・ディグリー留学に行く」と決めていたので、進路を決める際も、各大学の留学プログラムや制度の充実度をチェックして選びました。

―と言うことは、関西外大の留学プログラムや制度が充実していたということですね?

黒田さん:そうです。関西外大は留学プログラムも豊富ですし、フルスカラシップといって、留学先の授業料や住居費・食費が免除されたり、支給されたりするようなサポートも充実しています。そして、留学前の準備として「Super IESプログラム」というハイレベルな英語教育プログラムが用意されていることも、私にとってはすごく魅力でした。

―「Super IES プログラム」があるから、関西外大を選んだということですか?

黒田さん:はい、決め手のひとつになったと思います。「Super IES プログラム」の中でも、入学してすぐにスタートする「関西外大&アラバマ大学IESプログラム」を受講しようと決めていたので、その受講資格を得るために、入学前から英語を猛勉強。受験に合格して浮かれている暇はなかったですね(笑)。

―すごい。どうしてそんなに留学したいと思っていたんですか?

黒田さん:「英語を極めたい」という気持ちが強かったからです。私は6歳から英会話を習い始めて、洋画で俳優さんたちのセリフを聞いて、「いつか自分もあんな風にきれいな英語を話せるようになりたい」とずっと憧れていました。極めるためには1年じゃなくて、2年間は留学したいなって。だからこそ「私のキャンパスライフは、英語に捧げる」くらいの強い覚悟を持って「Super IES プログラム」に臨みました。

自分の意見を持つ。やりきる力。人として成長できた。

―実際「Super IES プログラム」を受講している人は、どのような毎日を過ごすんですか?

黒田さん:「関西外大&アラバマ大学IESプログラム」は、授業が1週間に12コマあります。他の授業もあるので、毎日1~5限目まで時間割はみっちり。さらに課題もたくさんあるので、放課後は図書館が閉まる夜の8時まで毎日勉強していました。

―まさに英語漬けの毎日ですね。授業ではどういうことを学ぶんですか?

黒田さん:授業の内容は、「リーディング」「ライティング」「リスニング」「スピーキング」といった英語の4技能に加えて、「ディスカッション」も毎日行いました。 例えば、「リスニング」の授業では、海外のスピーチや講演の動画を授業中に聞いて、実際にメモを取ったり、「リーディング」の授業では、ノートの取り方やレポートの書き方を学んだりしました。 海外は引用のルールが厳しく、参考文献を正しく書かないといけないので、どのように取り扱ったらいいのかなど、そういった細かいところまで教わりました。本当に留学先の授業を想定して授業が行われているんだなと思いました。

―特に印象に残っている授業はありますか?

黒田さん:「ディスカッション」の授業ですね。今まで習ってきた授業のように、正解があって、それを覚えるような学びではなく、まず、ニュースなど世界の出来事に関心を寄せる。そして、その出来事に対して自分の意見や考えを持つ必要があります。取り上げるテーマは、人種差別やLGBTQなどの国際的な問題が多かったのですが、クラスメートと議論をする中で、いかに自分が固定概念に縛られて生きてきたかを考えさせられましたし、何よりも「自分と違う意見を受け入れられるようになりましたし、「私は私」なんだとありのままの自分を受け入れられるようになりました。

―語学力以外も身に付きそうですね。

黒田さん:その通りです。正直、レベルの高さについていけなくて友だちと一緒に涙を流したこともありますが、何かに一生懸命取り組んだことって、今までありませんでした。語学力が身に付いたのはもちろんですが、「苦しかったけど人としてすごく成長できたよね」って、友達とよく当時を振り返って話しています。

―具体的にどういうところが成長しましたか?

黒田さん:例えば、目標に向かって計画的に物事を進める力だったり、諦めずに報われるまで努力し続けることだったり。あとは、ディスカッションを繰り返す中で、自分の意見を持つこと、自分と違う意見を持つ相手を理解することの大切さなども学びました。

最初はスピードに苦戦したけど、現地の学生と対等にディスカッションできた。

―「Super IES プログラム」を受けた後、留学はどちらへ行かれたんですか?

黒田さん:3年生の秋からアメリカのオハイオ州にあるマウントユニオン大学に行きました。「少人数の大学」「専攻科目のなかにマーケティングがある」「治安が良い」というのが選んだ理由です。

マウントユニオン大学

―実際、「Super IES プログラム」で学んだことは生かせましたか?

黒田さん:生かせたどころか、私の感覚では学ぶ場所が日本からアメリカに移っただけ。「Super IES プログラム」を受けていたときは、課題が多いし、こんなにプレゼンするの?と思ったこともありましたが、実際に現地でも同じくらいの課題が出されますし、先生の話をただ聴くだけの講義はほとんどなく、プレゼンやディスカッションが中心。ノートの書き方、資料のまとめ方、ディスカッションのやり方、「Super IESプログラム」で学んだことすべてがそのまま活きました。もしも「Super IESプログラム」を経験していなかったら、現地の授業とのギャップに戸惑っていたと思います。

―そんなに日本と違うんですね。例えば、現地の授業はどういう感じなんですか?

黒田さん:例えば、マーケティングの授業では、大学の近所にあるコーヒーショップに行って、何人がドリンクを買ったのか、フードとセットで買ったかなどを調査し、それをデータにまとめて、消費者の行動について自分なりの考察をプレゼンテーションしたりしました。

―そんな実践的な授業を、現地の学生と対等にできるってすごいですね。苦労したり困ったりしことはなかったんですか?

黒田さん:もちろんありましたよ。現地の人の会話って、すごく速いうえに、英語特有の言い回しがたくさん出てくるんです。さっき、すんなり授業についてけたと言いましたけど、はじめてのディスカッションの授業では、あまりの速さに圧倒されて、一言も発言できなかったんです。

すると、授業が終わったあとに「悠香は全然参加しなかったね」とクラスメートに指摘されたんです。慌てて「スピードについていけなかったから意見が言えなかっただけだよ。本当はこう思っている」と説明すると、クラスメートも「それなら先に言ってよ」って理解してもらいました。それからは私も「もう少しゆっくり話して」と途中でお願いしたり、クラスメートも「悠香、ついて来てる?」って気を遣ってくれるようになりました。

―良かったですね。現地の人たちも言えば受け入れてくれるんですね?

黒田さん:そう。海外では、みんなが自分の意見をはっきりと持っているから、ディスカッションも白熱するし、日本の授業のように話を振ってくれない。だから自分の意見をきちんと主張しないと、自分の存在を認識してもらえずどんどん置いていかれるんです。でも、主張すれば、みんな耳を傾けてくれるし、理解しようとしてくれる。「Super IES プログラム」で、自分の意見を持って、発言することを訓練していたのは、そのためだったんだなって気付きました。

―留学で一番得たことは何ですか?

黒田さん:そうですね。行く前は、語学を極めたいとか、マーケティングを学びたいと思っていましたが、一番大きな収穫は、自分と違う価値観にたくさん触れたことですね。 例えば、アメリカでは、トランスジェンダーの子も包み隠さず自分のアイデンティティを話してくれるし、人種差別についてどう思う?今の政権についてどう思う?という話題が、ディスカッションレベルではなく、日常的に出てくるんです。「そんなこと考えたことなかった」とか「そういう考え方があっていいかも」と、自分の世界がより広がりました。

「Super IES プログラム」は、英語に本気の人にだけお勧めしたい。

―「Super IES プログラム」や留学で得た経験を活かして、将来どうなりたいですか?

黒田さん:まだはっきりと「これがやりたい」というものはないのですが、英語を自分の武器にしようという考え方はなくなりました。英語はあくまでもツールなので、そこに固執すると将来の選択肢が狭まると思うので。

それよりも、自分で目標を持ち、実現するために計画を立てて、やり切ること。いろいろなことに関心を持ち、自分の意見を主張すること、相手を理解すること。そういった力を生かして、意味のあるキャリアを築いていきたいですね。

―ありがとうございます。最後に、高校生に向けてメッセージをお願いします。

黒田さん

私は「Super IES プログラム」を受けていた時は、大変でしたし、苦しい思いもたくさんしました。でも、本気で英語を勉強したい、留学したいと思っているのならぜひチャレンジして欲しい。そして、つらくて諦めそうになっても、グッと堪えて頑張ってほしい。その頑張りは絶対に大きな成長につながるはずです。

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