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ブランドの価値を高めるために、
次は何を仕掛けようか

ブランドの価値を高めるために、次は何を仕掛けようか

何でも挑戦してみる
多様な価値観と向き合う
他者に貢献する
村上 瑛利子さん

国際言語学部 国際言語コミュニケーション学科(現・英語国際学部 英語国際学科) 2014年卒前職でのアメリカ駐在を経て、スウェーデン発祥のファッションブランドH&Mに転職。勤務地は東京だが、英語を使って多国籍なスタッフとともに働いている。

<<Profile>>
H&Mの服は好きですか?地球に配慮した素材を使っているって、知っていますか?私の仕事は、このブランドについてもっと知ってもらい、イメージや価値を高めるための仕掛けを考えて実行すること。でも、もっと違うポジションも経験してみたい。自分のキャパシティを広げていきたい、そう思っています。私には無限の可能性があるから。きっと、あなたにも。

自分の企画するキャンペーンがカタチに。

 スウェーデンの本部から、新しいキャンペーンについて方針が送られてきました。これを日本ではどう展開するか、いまからチームのみんなで考えていかなければなりません。

 世界中に店舗を持つファッションブランド、H&Mに転職して3年目になります。私のポジションはマーケティング・コンセプト・マネージャー。本部が打ち出す、向こう数年間のマーケティング戦略に合わせ、日本でのキャンペーンなどを企画・運営していく立場です。

 プロモーションに起用するモデル、俳優、アーティストの選定から私が中心となって進め、インドのプロダクトチームと製作工程を詰めたり、サンプルをチェックしたり。大変なことも少なくありませんが、自分の考えた企画がカタチになり、目の前で大々的に展開されていくのは本当に楽しいですね。

 H&Mでは基本的な戦略さえ押さえていれば、キャンペーンの展開方法は各国の裁量に任されています。とくに日本はH&Mでも重要視されているマーケットなので比較的自由度が高く、新しいことにチャレンジしやすい環境。ブランドの評価を上げていくのは自分次第のところもあり、責任が重い分、やりがいも大きなものになっています。

よりサステナブルな服を選んでほしい。

 H&Mでは、業界でも先進的にサステナビリティに取り組んでおり、それがこの会社で働きたい!と考えるようになったきっかけです。私は動物が好きで、野生動物保護への興味から環境問題へと関心が広がっていき、その分野に力を入れている企業にも目を向けるようになりました。

 関西外大の2カ国留学を活用してイギリスとフィンランドに1年ずつ留学し、留学先でもサステナビリティについて深く学びました。

 イギリスではサステナビリティに関する科目のほかに、動物行動学やビジネスについて学びました。フィンランドではビジネス分野を含む、さらに幅広い科目を選択しましたが、なかでもサステナブルな観点から物流を考える授業が印象に残っています。

 留学先大学で学んだ知見は仕事でも生かされ、たとえば現在H&Mが展開している「イノベーション・ストーリーズ」のキャンペーンを考える際にも役立っています。よりサステナブルで革新的な技術や素材、デザインに焦点を当てたコレクションで、レザーに代わりサボテンやワインの製造時に出たブドウの皮や茎などを原料とした素材や、コーヒーかすを再利用した染色など、マーケティングに携わる私自身もワクワクするようなラインナップです。

 ただ、残念ながら日本では、まだ消費者の購買動機のなかでサステナビリティの優先順位はそれほど高くありません。その意識をどう変えていくかも、私たちの仕事にかかっていると日々実感しています。

合わせてチェック

2カ国留学について詳しく知る!

学びのテーマを決めて自ら計画を立て、言語・文化・社会背景の異なる2つの国でそれぞれ1年間英語で学ぶ、合計2年間の留学プログラムです。関連した分野を異なる2つの文化的背景の中で学ぶことで、さらに広く深く、比較研究することができます。

現地の人たちと深く交流するなかで培われたコミュニケーション力

 現在は多国籍なスタッフと日常的に仕事をしていますが、価値観の異なるメンバーを一つにまとめ上げるのは、そう簡単なことではありません。心がけているのは、まずはポジティブに相手の考えを受け入れる姿勢です。また、私がよく口にするのが「Thanks to you」というフレーズ。「あなたのおかげよ」とみんなの前で言い添えることで、互いに気持ちよく仕事ができる雰囲気作りを意識しています。

 このようなディスカッションのスキルや人間関係の築き方は、学生時代の留学経験で鍛えられました。イギリスとフィンランドでは、それぞれの文化に深く触れられたのをはじめ、積極的にほかの留学生や現地の人々と関わるなかで、個々のパーソナリティや考え方に触れるとともに、生活スタイルに至るまでを体感。とくにフィンランドでは周りの人も文化も、そのすべてが自分の肌に合い、卒業後も10回以上訪問しています。いまでは「第二の母国」と言えるほどで、現地で友人たちと過ごすリラックスした時間はかけがえのないものになっています。

 在学中は日本での学びも充実しており、自分が一番じゃないかと思えるほど大学のプログラムを数多く利用しました。留学生と関西外大生が共同生活する学内施設で、リーダー的な役割のRA(レジデントアシスタント)を務めたのをはじめ、スピーキングパートナープログラムに至っては3回経験。日本にいながらにして多様な国の学生と日常的に交流できる、この関西外大のダイバーシティ(多様性)に富んだ環境での経験が、留学にも、仕事にも間違いなくつながっています。

 「英語が楽しい」と、ただ感じていた中高生時代から、関西外大で「留学が楽しい」になり、いまは多様な仲間との「仕事が楽しい」へ。この変化は決して、私だけの特別なことではありません。あなたにも、その可能性があるのです。


※本記事は「大学案内2023」を元に再構成したものです。資料請求はこちら
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