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教育の力で未来の子どもたちの可能性を広げたい。アメリカの大学院進学はその一歩。

教育の力で未来の子どもたちの可能性を広げたい。アメリカの大学院進学はその一歩。

計画性を持って行動する
自らチャンスを作り出す
諦めず最後までやり切る

高校生のみなさんこんにちは。Take Action!編集部です。関西外大には多彩な留学プログラムがありますが、中でもめずらしいのは留学期間が3年の「大学・大学院学位留学」。その名の通り、現地の大学、大学院に通い修士を取得することができます。このプログラムを活用してアメリカに留学中の新垣陸矢さん(英語キャリア学部 英語キャリア学科/和歌山県立粉河高校出身)に話を聞きました。

受験勉強は高校3年生から。留学をめざして1日12時間の猛勉強。

―新垣さんは、どういう高校生活を過ごし、どうして関西外大に入学を決めたのですか?

私はスポーツ中心の高校生活を送っており、当時はビリヤードのプロ選手になるのが夢でした。勉強は苦手で、進学するかどうか迷っていました。しかし、高校3年生の進路を決めるときに、恩師から「ビリヤードのプロ選手はいつでもめざせる。今しかできないことに挑戦するのも一つの選択肢だよ」というアドバイスをいただいて、大学への進学を考えるようになりました。

ただ、このタイミングで全科目をやり直していたら間に合わないので、興味のあった英語だけに絞り受験することに。「どうせやるなら、大学生のうちに留学して海外経験を積み、自分の可能性を広げたい」と考え、留学制度の充実している大学を調べました。そこで辿り着いたのが関西外大です。3年間の留学で日本とアメリカの大学の学士と大学院の修士を取得でき、さらに奨学金も出る「大学・大学院学位留学」という制度を知り、ひとつの目標に定めました。そこから必死の猛勉強。3年生のはじめは英検3級の問題も全然答えられませんでしたが、毎日12時間くらい勉強し、無事に入学することができました。

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「大学・大学院学位留学」とは?

①関西外大の学士、②アメリカの大学の学士、③アメリカの大学院の修士の計3つの学位を5年半で取得をめざす、国内の大学では類をみない留学プログラムです。2年間の留学で学士を取得したあと、引き続き同じ大学の大学院へ進学し、1年間で修士取得をめざすため、留学期間は3年間になります。

留学生との共同生活で英語に浸され、語学力がグングン伸びた。

―関西外大ではどういうキャンパスライフを送っていたのですか?

関西外大には、キャンパス内に「GLOBAL COMMONS 結 -YUI-」という外大生と留学生が「学・食・住」を共にする教育施設があり、海外からの留学生と共同生活を送ることができます。私は入学してすぐに、この「結」に入居しました。海外留学を視野に入れていた私にとって、1日の大半を英語で過ごす環境を日本で得られることは、ありがたかったです。 はじめの頃は、うまく英語を話せず苦労しました。留学生に話しかけられても理解できませんし、自分の考えを表現することも苦手で、その場にあわせて簡単な単語を返すのが精一杯でした。しかし、わからないなりに積極的に留学生の輪に入り英語漬けの日々を送っていたら、半年後には「あれ?なんか理解できるぞ」という感覚が出てきました。聞けるようになると、話せるようにもなり、表現力も上がっていきました。

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GLOBAL COMMONS 結 -YUI-

「ここは世界の縮図」世界中からやってくる留学生と暮らし、学べるこの場所で、あなたの世界を広げてみませんか。

世界中の子どもが教育を受けられるように、支援したい。

―「結」の環境をうまく活用したことが、語学力向上につながったのですね?

「結」で留学生と一緒に生活したことで、語学力が伸びただけでなく、夢との向き合い方も大きな影響を受けました。留学生と将来について話をしていると、彼らは自分の夢に情熱を持っていますし、勉強は夢を叶えるための投資だという考え方も教えてくれました。一方で、私はそういう風に夢と向き合ったことなどありませんでした。自分の夢についてあらためて考えるきっかけになりましたね。

私は入学当初、「国連」に入りたいと考えていました。教育や人道支援に興味があり、その分野の最高峰をめざそうと考えての目標でした。留学生と同じような熱量を持って夢と向き合うには、もっと根っこにある自分の想いを探る必要があります。そこで、「そもそもどうして教育や人道支援に興味があるんだろう」「何を実現したいんだろう」と何度も自問自答しました。そして、私はすべての人にとって明るい未来がくることを願っていて、そのために、未来を担う子どもたちの可能性を広げることが大切だと考えている。だから、教育に関心があるんだと整理できました。

では、1人でも多くの子どもたちの可能性を広げるにはどうすればいいのか。そう考えて「教育の力で未来の子どもたちの可能性を広げる」という夢を見つけました。世界には学校に通えず、教育を受けられない子どもたちがたくさんいます。その子たちの中にも、未来の社会課題を解決する才能を持った子もいるはずです。勉強できる環境を整えて、子どもたちの才能に光をあてられる存在になることが、私のミッション。そう決めると、勉強にも一層熱が入るようになりました。

Super IESプログラムのおかげで、留学先の授業にもついていけた。

―夢と語学力を備えていよいよ留学。まずは学士課程について教えてください。

私が留学先に選んだのは、ニューヨーク州立大学オルバニー校です。

英語キャリア学科の授業で会計学やファイナンスなどを学び、もっと専門的に学びたいと考え、ビジネス分野の学びがアメリカでも有名な大学を選びました。ちなみにファイナンスに興味を持ったのは、資本主義においてお金は切っても切り離せないものだから。マーケティングは、ひとつの物事をさまざまな角度から捉えることが楽しかったからです。

現地の授業はとてもハイレベルでしたが、英語で学ぶという点に関しては、「結」での生活や「Super IESプログラム」などでオールイングリッシュの授業を経験してきたおかげで、それほど苦労しませんでした。

ただ文化の違いが授業スタイルにも表れていて、日本だと教授がまず講義をして、わからないことがあれば挙手して質問することが一般的ですが。アメリカでは教授が話している最中でも、学生が思い思いに質問します。教授も「それでこそ学生」と言わんばかりに、質問一つひとつに受け答えするから対話形式で授業が進む点が違いました。最初はその輪の中に入るのに苦戦しましたが、少しずつ慣れましたね。

あとは、授業とは少し外れますが、はじめて知らない国で生活をするという面ではそれなりの緊張がありました。自分の中で、「1日1回は知らない人に話しかける」というルールをつくり、スーパーで買いものをするときでも、シャンプーの種類をあえて店員さんに聞くなどしていました。 そうして、毎日意図的に自分を変える努力をすると、人は成長するもので、はじめはぎこちなかった留学生活も、学士過程を修了する頃には、アメリカで普通に生活して、交友関係を築けるようになっていることにふと気がつきました。そのときは、達成感を得られましたし、まだまだ成長できると、自分の可能性に期待を持てました。

社会人とのディスカッションに、160ページの卒論。

―修士課程の授業はいかがでしたか?

修士課程に入るとさらにレベルがあがり、学びもより専門的になりました。学士課程のときは、マーケティングやファイナンスといった専攻・副専攻の基本的なことを重点的に学んでいたのですが、修士過程は経営学部の集大成。これまで習ってきた学びを応用し、より実践的な課題に取り組むので、難しいからこその面白さがあります。

例えば、ディスカッションの授業だと、授業中に問題が提示され、即席でグループを組み、5分で調査して、5分で資料を作成し、2分でプレゼンするというスピード感で、いろんな経営課題に取り組みます。アメリカでは、社会経験を積んでから大学院に来る人が多いので、周りは元社会人がほとんどです。ディスカッションでの発言に深みがありますし、鋭い質問を投げかけられます。知識や経験では到底およばなくて、悔しい思いもしましたが、その分、私は積極的に発言したり、リーダーシップをとったり、スタンスで存在感を出すように心がけました。自分より経験豊富な人たちと日々議論することで、生きた知識を得ることができました。

それから、卒論を書いたのも、すごく思い出深いですね。自分の好きな企業や業界について調査して最低50ページ以上のレポートにまとめる課題が課せられました。 私は元々、車やバイクが好きだったので、アメリカの自動車業界をテーマに選びました。ウェブでリサーチしたり、文献をあさったりしながら、各社が発表している財務諸表などの決算書をもとに、その会社の経営状況を分析。政治や経済情勢など自動車業界を取り巻く環境を踏まえて、各社が今後どうなっていくのかレポートにまとめました。50ページも作れるかなと不安に思いながら取り掛かったものの、結局160ページの超大作になりました。こんな専門的なレポートを英語で作り上げたことは、大きな自信になりました。

将来の夢に向けて、まずは自分が経験を重ねて成長したい。

―最後に、これからの目標について教えてください。

留学中に現地で就職活動をして、世界4大監査法人の「BIG4」と呼ばれる世界的企業の1社から内定をいただきました。卒業後は、そこで働く予定です。

コンサルティングというのは、企業の経営や戦略、業務上などのいろんな課題について解決策を提示する仕事。ハイレベルな印象がありますが、自分がどこまでやれるのか、挑戦してみたいと思います。

これからの仕事を通じて、いろんな国のさまざまな人と関わりながら経験を積み、知見を広げ、世界各国にコネクションを広げていきたいです。そして、自分に力がついたら学校をつくります。

高校3年生のとき、まったく勉強もしてこず、英検3級の問題も解けなかった私が、必死で勉強し、関西外大に入り、留学して、修士まで取得し、BIG4の一社に就職した。それは、私だけならできなかったこと。恩師の一言があり、関西外大での留学生や教授との出会い、留学先でのクラスメイトとの切磋琢磨があったからこそだと思っています。

環境さえあれば、人は誰だって成長できることを、将来学校をつくったら、子どもたちに伝えたいです。

新垣さんの留学ドキュメンタリー映像

関西外大 GO FOR it! 2023 留学ドキュメンタリー|ニューヨーク州立大学オルバニー校 大学・大学院学位留学編 [英語キャリア学科 ] 新垣 陸矢