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英語で学ぶ留学のために開発された
Super IESプログラムとは?【先生編】

英語で学ぶ留学のために開発されたSuper IESプログラムとは?【先生編】

まずは、「Super IESプログラム」について簡単に説明します。関西外大では、英語を学ぶのではなく、海外の大学で専門分野を「英語で」学ぶ留学を推奨しています。つまり、留学先で、現地の学生と一緒に授業を受けるので、高い語学力や効果的なプレゼンテーション、レポートの書き方などの学習スキルも身に付けておく必要があります。ワンランク上の留学を高校生のみなさんこんにちは。Take Action!編集部です。関西外大の特徴的な授業の一つ「Super IESプログラム」についてご存じですか?このプログラムは、海外の協定大学と協働開発した独自の英語教育プログラムです。「関西外大&アラバマ大学 IES プログラム」でコーディネーターを務めるサンフォード先生にインタビューしました。「プログラムの開発に込めた想い」や、「海外で活躍するために学生に身につけてほしい力」など、 さまざまなお話を聞くことができました。ぜひご覧ください!。

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「Super IESプログラム」とは?

効果的なプレゼンテーション、レポートの書き方などの学習スキルも身に付けておく必要があります。ワンランク上の留学を実現するためのプログラムとして2017年からスタートしたのが「Super IESプログラム」です。このプログラムは、393ある協定校の中でも、英語教育分野に定評のある4つの大学と協働開発。外国語学部では、アラバマ大学(アメリカ)、アデレード大学(オーストラリア)、ハンバー大学(カナダ)の3大学と共に、先進的な英語教育プログラムを作りました。なるべく多くの学生が受講できるように、1年次に2プログラム、2年次に2プログラムの合計4プログラムを開講。今回は、そのうちの1年次に開講している「関西外大&アラバマ大学IESプログラム」のサンフォード先生にお話を伺いました。
※英語キャリア学部英語キャリア学科でもノーステキサス大学(アメリカ)と協働開発した「Super IESプログラム」を展開しています。

留学先大学の授業についていける英語力と学習スキルを、留学前に身に付けてほしい。

―まずは簡単に先生の自己紹介からお願いします。

私は「関西外大&アラバマ大学IESプログラム」の講師をしているサンフォード・ホィットニーです。大学生の頃は、フランス語を専攻して、西洋の文化や歴史にひたる毎日を過ごしていました。趣味は旅行で、これまでに96カ国を旅しました。

―先生は、「Super IESプログラム」の開発にも携わられたとのことですが、そのときのことを詳しく教えてください。

2014年の秋、関西外大からアラバマ大学に「留学を見据えた英語集中プログラムを一緒に開発してほしい」という相談をいただきました。私はまず、アラバマ大学にある既存のESLプログラム(英語を母語としない学生のための英語の授業)をうまく活用できないかと考えました。しかし、関西外大が求めていたのは、単に語学力を高めることではなかったのです。グループワークやディスカッションが活発に行われる海外の授業に対応できるだけの力が備わるカリキュラムにしたいと。そこで、ハイレベルな語学を学べる「言語ベースの授業(Language-based classes)」に加えて、英語を活用して何かについて学ぶ「コンテンツベースの授業(Content-based classes)」を組み合わせて、「関西外大&アラバマ大学IESプログラム」を開発しました。

英語で経済学を学んだり、環境問題について討論したり。

―プログラムの具体的な内容について教えてください。

「関西外大&アラバマ大学IESプログラム」は1年間のプログラムで、1年生の春学期と秋学期に行っています。春と秋、どちらも3つのコンテンツを用意しているのですが、春は言語ベースの授業が2つと、コンテンツベースの授業が1つ。秋は逆に言語ベースの授業1つと、コンテンツベースの授業が2つあります。

※履修人数によって開講されない場合があります。

―春学期はどういうことを学ぶのですか?

まず、言語ベースの授業では、海外の大学では欠かせない「リーディング」「ライティング」「リスニング」「スピーキング」の4技能に加えて、「グループディスカッション」なども学びます。春学期は、まずは英語力を高めることに比重をおいています。それから、コンテンツの授業では「グローバルスタディーズ(Global Studies)」というタイトルで、国際教養を身に付ける授業を行なっています。

―コンテンツの授業では、具体的にどういうことを学ぶんですか?

あるテーマに対して、プレゼンテーションやディスカッションを行います。テーマは毎年変わりますが、2020年は「人口の増減」「グローバル化」「環境問題」「人権問題」というトピックに加えて、「パンデミック」についても取り上げました。その他にも、尖閣諸島問題やシンガポールの経済成長、世界の宗教と文化のつながりなど、世界をあらゆる角度から学びます。早い段階から世界に目を向け、自分の意見を持つ習慣を身に付けてほしいという想いからです。

―なるほど。秋学期はどんなことを学ぶんですか?

言語の授業は「Integrated Language Skills」というタイトルで、「リーディング」「ライティング」「リスニング」「スピーキング」「ボキャブラリー」と言語を全般的に学んでいきます。

コンテンツベースの授業については、ひとつが「Focus on Academic Studies」。物理学、経済学などさまざまな専攻の基礎を学び、学期の最後に、自分が興味を持ったトピックについてリサーチペーパーを書いて提出します。

もうひとつは「Current Events」というもので、いわゆる「時事問題」ですね。経済学や政治はもちろんのこと、スポーツやファッションなど、さまざまなトピックについてプレゼンテーションやディスカッションをしてもらいます。普段は考えないようなトピックについて考える、とても良い機会です。

身に付くのは国際社会で生きる力。まずは世界に目を向けて欲しい。

―Super IESプログラムを受けることで、どういう力が身に付きますか?

一番はクリティカル・シンキングですね。それは、私がプログラムを設計したとき、最も大切にしたことでもあります。多くの日本人は、他の国の出来事に対して、あまり関心を持っていないということでした。例えば「人種差別についてどう思うか?」と聞かれても、人種差別が起きていることを知識として理解しているだけで、そこに対して自分の意見を持っていない。私は、その問題に対して自分なりの意見はもちろん、解決策まで考えて、英語で言えるようになってほしいと考えています。

―確かに海外の同世代の学生は、政治や環境問題など、いろいろなことに自分なりの意見をしっかり持っている気がします。

外大生には、視野を世界に広げて、いろいろな価値観に触れてほしいです。そして、違うバックグラウンドの人と出会ったときには、自分と違う価値観を理解できるように「オープンマインド」を持ってほしいですね。授業の中でも、例えばG20サミットが大阪で開催されたときに、日本だけではなくいろいろな国の視点で考えてほしかったので、一人ひとりにG20に参加している国の代表者になってもらい、それらの国の視点で議論し合うというロールプレイングをやりました。

―面白い授業内容ですね。英語力だけでなく、いろいろなスキルが身に付きそうです。

もちろんハイレベルな英語力も身に付けることができます。でも、英語に関しても、単にスキルアップすれば良いというものでもないと考えています。言語というのは、その国の文化を理解してはじめて機能するものですから。例えば「お疲れさま」という日本語をどうやって英語に翻訳しますか?私なら”See you tomorrow!”と訳します。それは日本では、相手をねぎらう文化があることを知っているからです。

―英語はあくまでも気持ちを伝えあう、理解し合うためのコミュニケーションツールなんですね。

そうですね。テストでいい点を取るためではなく、国際社会で活躍するために必要な力、もっと言えば、世界で生きる力を、このカリキュラムで身に付けてもらいたいです。

Super IESプログラムを経てマウントユニオン大学へ留学をした関西外大生の黒田さん

間違うことが怖くないから、たくさん発言して、たくさん成長できる。

―先生が授業をする際に心がけていることはありますか?

私自身は、いつもポジティブでいることを心がけています。例え答えが間違っていても、英語の文法が少しおかしくても、それを責めるようなことは絶対にしません。そもそもディスカッションでは、正しい答えがない時もありますしね。誰もが意見を言いやすい環境づくりを心掛けています。

―間違ってもいいから、前向きにチャレンジすることが大切ということですか?

そのとおりです。一人ひとりの成長は、学生自身の頑張りによるところが大きいと思っています。私が驚いているのは、「Super IESプログラム」に参加している学生は、本当に意欲的なこと。先生に言われたことだけをやるのではなく、お互いに教え合いながら頑張っています。こんなに素晴らしい学生たちに囲まれるのは幸せなことです。一人ひとりがこの場を通して人として大きく成長していることを実感しています。

The sky is the limit. 英語を学び、世界を知れば、何者にでもなれる。

―関西外大では「語学の、その先へ。」というメッセージを発信していますが、先生は語学の先には何があると思いますか?

「The sky is the limit.」制限は何もないと思います。英語を学び、世界を知ることによって、例えば政治家にだってなれますし、ビジネスパーソンになって世界中で活躍することもできます。私自身も、フランス語を学んで、関西外大でこうして英語を教える未来なんて想像もしていませんでした。みなさんの年齢であれば、本当に何でもできる。可能性は無限に広がっています。

サンフォード先生

毎年、新しい学生と出会えるのをすごく楽しみにしています。「Super IESプログラム」は決して簡単な授業ではないので、難しさや大変さもありますが、みんなで支え合って、お互いを高めあえる有意義なプログラムです。海外留学したい人、将来は海外や国際的な環境で働いてみたい人にとって、きっと生涯役立つスキルや考え方が身に付く場所だと思います。ぜひチャレンジしてください。

合わせてチェック

Super IESプログラムとは?

Super IES プログラムの目標は、「英語で専門分野を学ぶ」というワンランク上の留学を実現すること。「聞く」「話す」「読む」「書く」の英語の4技能の修得はもちろん、海外大学の授業についていくためのアカデミックスキルや専門分野の基礎知識もしっかり身に付けます。

※この記事は、2021年8月に取材した内容です。