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真剣だからワクワクできる。高校生向けイベント「FIND」の舞台裏。

真剣だからワクワクできる。高校生向けイベント「FIND」の舞台裏。

夢や目標を持つ
仲間と共に乗り越える
新たな価値を創る

みなさんこんにちは、Take Action!編集部です。2020年にスタートし、今年で4年目となる高校生向けオンラインイベント「FIND your future」。イベントの企画から運営まで、在学生が主体となり取り組んでいます。在学生はどんな想いで活動に参加し、イベント当日に向けてどのように準備を進めているのでしょう。今回は、楽しいイベントの裏側で繰り広げられる、学生たちの熱い挑戦にスポットを当てました。

⚫︎「FIND」とは?

「FIND」は在学生が主体となり、全国の高校生に向けて関西外大の魅力を発信するオンラインイベント。企画するのは学生広報チームW-CT(Wakuwaku Creative Team)のメンバーです。チーム名が示すとおり、高校生にワクワクを届けることをコンセプトにしています。最大の特徴は、企画から運営まで在学生が主体となり実施していること。「キャンパスの日常的な様子をLive配信で伝えるバーチャルキャンパスツアー」や「留学先の国からお届けする現地リポート」など、学生ならではのユニークな企画で、毎年参加した高校生から好評を得ています。今年はコロナ禍の行動制限が緩和されたことを受けて、FIND初となる来場型とWEB型、ハイブリッドイベントとして開催します。

W-CT結成の背景

コロナ禍にチャレンジ意欲の高い学生が集結

W-CTが立ち上がったのは、新型コロナウイルスが急速に感染拡大し、生活が大きく変化し始めた2020年のはじめ頃。関西外大でも留学派遣を中止するなど、大きな影響を受けた。当時の学生からすると、入学以来ずっと留学に向けて準備を進めてきたのに、外的要因によってその道を絶たれてしまい、悔しい気持ちでいっぱいだったに違いない。そうした状況下でも「今できることに挑戦したい」と前を向いた学生12人が集まり、結成されたのがW-CTだ。

「コロナ禍で混乱しているのは自分たちだけではありません。オープンキャンパスがなくなり、大学との接点が減ってしまった受験生もきっと戸惑っているはず。イベントを企画することで、そうした高校生の力になれるのなら、挑戦しがいのあることだと思いました」と立ち上げメンバーの一人、前原淳樹さん(英語キャリア学部英語キャリア学科2022年卒)は、当時の心境を振り返る。

W-CTが大切にしていること

チームの心を1つにする「5つのDNA」

12人でスタートしたW-CTだが、その活動に賛同する学生が増え、イベントの規模は年々拡大。現在、2023年7月29日、8月26日に実施するイベントに向けて、新1年生から4年生まで約40人が参加している。メンバーが増えたことで役割を分担できるようになった一方、全員の足並みを揃えることが難しいという課題もある。

W-CTのディレクターとして全体統括を務める戸田大輝さん(英語キャリア学部英語キャリア学科4年)も、まさに今この課題に向き合っているところだ。そんなとき拠り所になるのが、代々受け継がれる「5つのDNA」。これはW-CTが活動する上で大切にしたい価値観を立ち上げメンバーがまとめたもので、先輩から後輩へ引き継がれている大切な志である。

ワクワクを創造する5つのDNA
「ワクワク感を追求します」
「学生視点を徹底的に貫きます」
「クオリティを探求します」
「一人ひとりがリーダーです」
「チームワークを大切にします」

実はこのDNAが策定される前は、立ち上げメンバーもベクトル合わせに悩む時期があった。熱意あるメンバーが集まり活動を開始したものの、意見や考え方が異なることから、何度もイベントを重ねるうちに、イベントの方向性について迷いが生じるようになったのだ。そこで自分たちが大切にする価値観や目的を明確にすることで、全員の想いを1つにしようと考えた。

「高校生にワクワクを届けるのなら、まずは自分たちがワクワクしよう。そのためには自分から行動すること。お互いを尊重し合うこと。そして、最後までクオリティに妥協しないことを大切にしよう」この考えが羅針盤となり、全員が同じ視点で同じ方向にむかうからこそ、毎回クオリティ高いイベントを作ることができるのである。

イベントができるまで

ワクワクが生まれる、真剣勝負の3カ月

自分たちがワクワクしながら、高校生がワクワクするイベントをつくる。そう聞くと楽しいことばかり想像してしまいがちだが、実際は簡単ではない。1日のイベントのために、W-CTのメンバーは3カ月以上前から準備をはじめている。

今年のキックオフミーティングは、4月19日に開かれた。この日の議題は「7月の高校生の気持ち」を考察すること。いきなりプログラム内容を考え始めるのではなく、まずはイベントが開催される7月、高校1・2・3年生はそれぞれどんなことに関心を持ち、どんなことに悩んでいるのか、意見を出し合うことからはじまったのだ。

そして次のミーティングでは、キックオフミーティングで出し合った高校生の心情に対して、「FIND」を通じてどうなってもらいたいか徹底的に議論。高校生の求めていること(ニーズ)と、イベントのゴールを明確に設定したところで、ようやく企画に取り掛かる。

まずは大まかな企画を作成。その際に気をつけることは、設定したニーズとゴールをつなぐ企画内容になっているか。たとえ面白いと思った企画でもニーズとゴールがつながっていなければ、つながるまで何度も企画を練り直し、時には思い切ってボツにすることもある。

そうして約2カ月間考え抜いて企画内容ができあがったら、関西外大広報部の職員に企画書を提出。ここにも大きな壁があり、すんなりOKとはいかない。

学生が真剣なら、大人も真剣。学生の意見を尊重しながらも、詰めの甘いところには鋭い指摘が入る。何度も提案と修正を繰り返して大まかな企画に対してOKがでたら、チームに分かれて残りの期間で各プログラムの詳細を詰めていく。

もしかすると、楽しいことよりも、大変なことのほうが多いかもしれない。それでもW-CTのメンバーは「本気だからこそ、ワクワクできる」と口をそろえる。大変なことから逃げることなく向き合い、乗り越える。密度の濃い3カ月は、人生の糧になるに違いない。

見どころ紹介

模擬授業で、英語以外の魅力を体験しよう

考えに考え抜いたプログラム。その中から今年の目玉を1つあげるとするなら「模擬授業」だ。今年はオンラインとリアルのハイブリッド形式で開催されるため、授業の内容と合わせて雰囲気も確かめることができる。「FIND」らしいのは、在学生が実際に受けて面白かった、ためになったと思った授業を選んだ点だ。模擬授業が始まる前には、その授業を推薦した在学生が自らプレゼンテーションを行い、見どころを紹介する。これにより、参加した高校生は、どこに注目して授業を受けたらよいか予め理解でき、より授業の特徴を把握しやすくなる。

また、ラインナップに語学以外の授業が並ぶこともユニークな点だ。その理由について、W-CTのマネジャー・中瀬望愛さん(外国語学部英米語学科3年)は次のように語る。

『7月の高校生の気持ち』について話し合った際、多くの高校生が“関西外大=外国語をメインで学ぶ場所”という先入観を持っているという意見が多くあがりました。私自身も入学するまでは関西外大というと英語のイメージが強かったのですが、実は語学以外の授業がすごく面白くて驚きました。

素晴らしいキャリアを持つ先生が多く、話に引き込まれますし、授業の内容も本格的だから、経済学やマーケティングなど、高校生の頃は関心がなかった分野にもどんどん興味が広がっていきます。その感覚をぜひ高校生にも体感してもらいたいですね。

きっと、経営は経営学部、経済は経済学部という風に決めつけて、自分の進路を狭めてしまっている高校生も多いと思うので、ぜひ、そういう人にこそ受けてもらいたいです」その他にも、来場者もオンライン参加者も楽しめるように工夫した「ハイブリッド型キャンパスツアー」や「卒業生とのトークセッション」など、さまざまなプログラムを企画しているとのこと。

先輩が築いたものを受け継ぎながらも、新しいことに挑戦し続けることで年々進化する「FIND」。ぜひ、参加してみてはいかがだろうか。

戸田大輝さん

外国語大学と聞くと、外国語を学ぶところというイメージが強いと思うので、そこを「FIND」で払拭したいですね。「世界で活躍したい」「新しいことに挑戦したい」そういう思考を持つ人にとって、関西外大が選択肢の1つになるとうれしいです。

中瀬望愛さん

この3カ月間、高校生のみなさんが満足するような企画を、毎日、真剣に考えてきました。みなさんが求めていることを提供するのはもちろんですが、みなさんが気づいていないニーズにも応えられるくらいの高いクオリティを最後までめざします。絶対に後悔はさせないので、もしもまだ迷っている方がいたら、ぜひ参加してみてください。

※記事の内容は取材時点(2023年7月)のものであり、最新の情報とは異なる場合があります。