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関西外大の学びと「結」の仲間たちが、
客室乗務員の価値観を教えてくれた

関西外大の学びと「結」の仲間たちが、客室乗務員の価値観を教えてくれた

夢や目標を持つ
何でも挑戦してみる
多様な価値観と向き合う
田中 佑芽 さん

<<プロフィール>>
外国語学部 スペイン語学科 4年
柳川高校(福岡県)出身

客室乗務員と先生への憧れで関西外大を選んだ

私が関西外大を選んだのは客室乗務員への憧れと、学校の先生への憧れがあったからです。航空業界にも教育の世界にも実績がある関西外大なら、自分が憧れている世界に確実に進んでいけるだろうという期待がありました。

私が客室乗務員という仕事に憧れるようになったのは、スノーボードのおかげです。母はスノーボードが大好きで、子どもの頃は冬になるたびに家族揃って福岡から北海道に飛行機で出かけていました。そのとき、お世話をしてもらった客室乗務員の方が格好良くて素敵でした。客室乗務員に憧れたときのことを思い出そうとすると、家族の笑顔がいっしょに思い出されます。そして、私が英語に興味を持ったのも母がきっかけでした。自分が英語で苦労したからと、母は私が幼い頃からネイティブの先生がいる英会話スクールに通わせてくれました。子どもの頃でしたから、英語を勉強しているというよりも、ゲームをしながら遊んでくれているという感覚でした。

そんな幼少期を送っていたこともあり、次第に客室乗務員に憧れを持つようになりました。そして、学校の先生に憧れたのは中学・高校時代の恩師のおかげです。どちらも英語の先生でした。もともと人前に出るのが苦手なタイプでしたが、先生に「英語のスピーチ大会に出てみたら」と後押ししてもらったり、全校生徒の前で発表する機会を与えてもらったり。少しずつ英語を話す楽しさ、人前で話す楽しさを教えていただきました。関西外大への入学も、将来、客室乗務員になるか先生になるかを悩んでいると知った高校の先生に勧められたのがきっかけでした。

「結」で暮らし、学びたい

関西外大へ入学する頃には教員免許をきちんと取得しながら、客室乗務員になろうと考えていました。そして、入学したら必ず実現したいことが私にはありました。それは、「GLOBAL COMMONS 結 -YUI- 」で暮らすということです。「結」は御殿山キャンパス・グローバルタウンのなかにある生活空間です。約650人の関西外大の学生と留学生がともに暮らし、学ぶ共同生活の場所。いろんな国の人たちが数百人も集まって、コミュニケーションを取りながらともに暮らすことが、とても素敵なことだと思えました。オープンキャンパスで「結」を知ってから、私は入学したら絶対にここで暮らすと心に決めました。

実際はコロナ禍の影響で「結」で暮らすのは2年次からになりましたが、そこからは堰を切ったように「結」での暮らしを謳歌しました。入居するだけではなく、入居者のサポートをするレジデントアシスタント(RA)となり、みんなが安心して生活できるように日々努力しました。

当時、34人のRAがいました。RAは事務局や管理の方といっしょに入居者をサポートします。私が最初に担当したのはQOL(住環境を整える係)でした。そして、最終的には統括まで経験したのですが、留学生たちといっしょに暮らした日々は、大きな学びを私に与え、CAという世界へ近づけてくれたのだと思っています。

「結」という世界が、本当の世界へと広がった

「結」には世界中の留学生が入居しています。それは、世界中のさまざまな文化や習慣が「結」という施設に集まってくるということです。それは、とても楽しいことで、反面、さまざまな課題の連続でした。朝型の人、夜型の人、几帳面な人、ルーズな人、静寂を愛する人、爆音で音楽を楽しむ人。国による文化の違いもあれば、シンプルに個人の好みもある。しかし、みんなで暮らすのであれば最低限のルールを徹底する必要があります。

たとえば、なにかトラブルが起こった場合、私はまずしっかりと当事者の話を聞くことを心がけていました。頭ごなしにルールを押しつけても、根本的な解決にはなりません。しっかりと話を聞くことで、私は世界の価値観やコミュニケーションの本質を学んだような気がします。そして、このときの学びが、客室乗務員として世界に飛び出していく自分自身の基礎を築いてくれたのだと思っています。

客室乗務員の存在価値を教えてくれた関西外大の学び

客室乗務員をめざしている私がスペイン語学科に入学したのには理由があります。それは私自身が子どもの頃から英語に慣れ親しんでいたこともありますが、英語+αの言語ができることでもっとコミュニケーションできる世界が広がると考えたからです。オープンキャンパスを訪れたときに、スペイン語ネイティブの授業に参加し、スペイン語の面白さにふれたこともスペイン語学科を選んだ理由でした。

面白そうだから、という理由でスペイン語学科を選んだことからもわかると思いますが、私は好奇心が旺盛なのだと思います。客室乗務員にしても子どもの頃に見ていたから、という憧れが先行していた部分もあるはずです。しかし、関西外大で実践的な授業や航空業界に特化した講座を受けていく間に、少しずつ客室乗務員の存在価値を理解するようになっていきました。

関西外大には学生主体の「エアラインサロン」というコミュニティもあり、ここには客室乗務員だけではなくパイロットやグランドスタッフをめざす人もたくさん参加していました。ここでは自主的な業界研究や会社研究、仕事研究などの勉強会が盛んでした。そのなかで、いろんな職業をめざす人たちから、いろんな角度の話を聞くことができたことが、人間的な成長へとつながりました。

客室乗務員として空の上からみんなを笑顔にしたい

「結」での暮らし、授業での学びのほかにも高校生向けイベントの企画に携わるなど、関西外大の4年間で数多くの経験をしました。そして、その一つひとつが世界の文化や習慣を知る楽しさを私に教えてくれました。私には昔から「できないことを可能にしたい」という思いがあります。何か課題にぶつかったときに、「できない」と諦めるのではなく、「なんとかそれを乗り越えたい。できることなら、楽しみながら乗り越えたい」と考えてきました。

関西外大の学びを通して私が理解したことがあります。それは、世の中には面白い世界がたくさんある。ワクワクするようなことの連続だということです。可能な限り、いろんな授業を履修し、いろんなイベントに参加してきた4年間でしたが、どこかで私自身がみんなを楽しませたいという気持ちもありました。それは、これから客室乗務員として世界の空を飛ぶ仕事のなかでも忘れたくはない気持ちです。「結」でたまたま知り合った留学生たちといっしょに笑顔で暮らした日々のように、今度は空の上から、世界の楽しさを届けていきたいと考えています。

※記事の内容は取材時点(2024年3月)のものであり、最新の情報とは異なる場合があります。