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英語でビジネスを学んだからこそ
外資系企業のマーケティングを楽しんでいる

英語でビジネスを学んだからこそ外資系企業のマーケティングを楽しんでいる

世界への好奇心を持つ
自らチャンスを作り出す
諦めず最後までやり切る

こんにちは、Take Action!編集部です。この記事では2017年に関西外大を卒業し、外資系企業ベクトン・ディッキンソンで活躍している上竹さんをご紹介します。上竹さんは英語キャリア学科で英語とともに専門分野の学びを得ました。外資系企業のマーケティング担当となった上竹さんに、関西外大での学びがどのように生きているのか、お話を伺いました。

命に直結するグローバルビジネスの中核にいる

私が働いている会社は外資系のベクトン・ディッキンソン(以下BD)という医療機器メーカーです。アメリカのニュージャージー州に本社を置く企業で、190カ国以上の国に事業を展開しています。医療機器分野の企業なのでみなさんには耳馴染みのない社名かもしれません。しかし、医療の基礎研究や臨床研究、がん検診に欠かせない細胞診検査関連の製品や注射器など、人の命に直結する製品を世界中に送り届けています。

そんなグローバルな企業で、私はマーケティングを担当しています。現在、私が担当しているのは、子宮頸がん検査関連製品の販売や管理、製品戦略の構築およびプロモーション、営業へのトレーニングなど。これらを本社のアメリカやアジアのヘッドオフィスであるシンガポールとやり取りしながら足並みを揃えてビジネスを進めています。日常的な仕事のコミュニケーションは4割が英語。さまざまな国の人々と的確なやり取りが求められるなかで、グローバルビジネスの中核にいるという自覚を持って仕事をしています。

英語で専門分野を学べたことが仕事に直結している

私が関西外大の英語キャリア学科に入学した理由は、英語で専門分野を学ぶことができたからです。英語はコミュニケーションのために必要なツールです。特に、世界をステージにして仕事をするなら、英語は必要不可欠なツールです。だからこそ、英語+αの学びが得られるということに大きな魅力を感じました。

英語で社会科学を学べる、ということを知ったときにはとても新鮮な喜びを感じました。つまり、英語をツールにして他の学びを得られるということは、日本のキャンパスにいながら留学しているような感覚で学べるということです。ビジネスに使える高度な英語力を身に付け、社会科学の学びを通じて国際的な仕事に必要な知識や教養を修得し、豊かな人格を形成していく。そんな目的を明確に持った英語キャリア学科と出会えたことがいまの仕事に直結していると考えています。

関西外大のすべての学びが私の糧になっている

入学当時の私は、卒業後の明確な目標を決めていませんでした。これからの人生を考えたとき、将来の選択肢を広げておきたいという気持ちのほうが大きかったと思います。何かを究めたいというよりも、英語という確かなツールを持っておきたい、という感覚でした。正直なお話をすると、就職活動をしているときにもBDという会社に出会うまで、はっきりと医療分野で働きたいと思っていたわけではありません。せっかく学んだ英語や社会科学の知識を生かせる仕事がしたいと思っていました。

しかし、振り返ってみると英語力だけではなく、社会科学で学んだことは医療という分野を深く理解するために必要なものだったことがわかります。また、ファイナンスや会計についても学びましたが、これも世界中のスタッフと数字を把握しながらビジネスを進めるときになくてはならない知識を得ていたのだと改めて感じています。これから関西外大で学ぼうとしている人には、これから学ぶすべてのプログラムが将来の糧になるということをぜひ伝えたいと思います。

自分の意見を明確にすることで責任を果たしている

医療機器メーカーにとって、多くの技術を持つということは企業としての地盤を固め、医療機関や患者様にとっての付加価値を高めるということになります。BDは世界中の先進技術を持つ企業をM&Aで包括していき、新しい技術を吸収し続けている企業です。

私の仕事はそのなかにあって、日本で展開する新しい製品について、把握し、理解して、日本市場拡大のためにアピールすることです。製品をPRするセミナーには、私たちの製品価値を理解してもらっている大学病院等の先生を招聘し、製品の良さを他の先生方に伝えてもらう必要があります。前もって製品をどう活用できるかを先生とディスカッションする中で、自分が思っていることを主張していく必要があります。どれだけ良い製品であっても、それを誰かに正確に伝えなければ、その価値は埋もれてしまいます。しかも、それが人命に直結する重要な製品ならその責任は重大です。

関西外大で学んでいるとき、私はスピーキングが苦手でした。授業中も最初はなかなか発言できませんでした。でも、あるとき思い切って自分の意見を伝えてみました。そうすると、先生や友人たちの意見やアドバイスが返ってくる。そんな経験が、私の英語力を向上させ、私自身を強くしてくれたのだと思います。そして、現在の責任ある仕事へとつながっているのです。

英語力で自分の仕事の全体像を知ることができた

BDという会社に入社して6年目になりました。最初は現場を知ることからスタートするということで営業を経験しました。営業は国内への活動なので普段の会話は日本語でした。でも、社内資料も論文も英語で公開されていることが多く、自分の扱っている製品を早く理解したいという気持ちから資料や論文を熱心に読んでいました。英語が苦手だという先輩たちよりも一足先に商品を理解することができたのは、関西外大で身に付けた実践的な英語があったからです。

3年目にマーケティングに移ってからは、営業スタッフへのトレーニングを担当することもあるので、営業を経験していて本当に良かったと思っています。この経験は、現場を含めて全体を知るということの大切さを私に教えてくれました。営業として製品をセールスするときにも、この製品がグローバル水準でどのように評価されているのかということをしっかりと把握しているのと、していないのでは大きな違いが生まれます。だからこそ、必要なものであればしっかりと情報をインプットし、より状況を俯瞰することがグローバルビジネスに必要な力なのではないかと思うようになりました。

関西外大のSuper IESプログラムでなどで身に付いた、英語で理解し、英語で考え、そして、英語でアウトプットするという力があったからこそ、マーケティングという仕事が楽しめているのかもしれません。

世界を意識することで仕事の意義が深まっていく

改めて考えてみると、外資系企業でマーケティングを担当するということは、常に世界を意識するということなのだとわかります。しかし、私自身は普段の仕事のなかで、自分がグローバルな仕事をしていると意識することはあまりありません。どちらかというと、日々、コツコツと地道に誠実に仕事をしています。

しかし、自分でも気づかない間に大きな仕事をしているのだということを感じた出来事がありました。それはいつもと同じように製品についてのオンライン会議をしていたときのことです。BDのトップを占める人たちがそのオンライン会議で活発に発言していました。その画面のなかに、いつも私がオンラインで会話しているスタッフを見付けました。そのとき、私は普段こんな重要なポジションにいる人と対等にディスカッションしているのかと改めて驚くと同時に、気持ちが高揚したことを覚えています。

これからは、私が感じている日本人のメンタリティの良さ、たとえば、良い意味で忖度できる強さなどを生かした仕事がしたいと思っています。苦手なスピーキングを克服した関西外大での学びを忘れずに、グローバルなステージで気負わずに自分の可能性と未来を切り拓いていきたいと思います。

※この記事の内容は取材時点(2024年3月)のものであり、最新の情報とは異なる場合があります。