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「結」で身に付けたコミュニケーション能力が
コンサルタントとしての力になっている

「結」で身に付けたコミュニケーション能力がコンサルタントとしての力になっている

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こんにちは、Take Action!編集部です。この記事では2019年に関西外大を卒業し、現在はデロイトトーマツコンサルティングで財務・会計コンサルタントとして勤務している津川まりなさんをご紹介します。津川さんは英語キャリア学科で学び、アメリカ留学中にコンサルタントという仕事を知り、目標とするようになったそうです。津川さんの現在のお仕事、学生時代の学びについて伺いました。

大手企業と寄り添い併走する財務・会計コンサルタントとして

現在、私はデロイトトーマツコンサルティングという会社で、企業経営の根幹を司るCFOが抱えるさまざまな課題解決を支援しています。デロイトトーマツコンサルティングは日本の名だたる大手企業とのお付き合いがあり、私自身も世界各国でグローバルにビジネス展開をしている企業を担当することも数多くあります。

私は、財務・会計コンサルタントとして、担当する企業の会計や資産についてのサポートやアドバイスを行い、クライアント企業といっしょに未来を見据えた事業運営の道を作っています。

日本という国にインパクトを与える仕事がしたい

私たちの仕事には課題解決というゴールがあります。資金を集めるために株式上場をめざしたり、企業の付加価値を上げるためにM&Aを計画したり。大手企業になると、それが国を越えたプロジェクトになることも多く、グローバルな仕事を体験することができます。時差もあり、商習慣も違う国の人たちとチームを組んで、ひとつの企業の課題を解決したときの達成感はとても大きく、充実したやりがいを感じる瞬間です。

先日、担当した案件では、世界中の拠点とネットワークをつなぐシステムの導入を図るという課題解決のお手伝いをしました。大規模なシステムを導入するだけではなく、そのシステムがうまく機能しなくては意味がありません。さまざまな国の担当者ともやり取りをしながら、システム導入の時期などを詳細に打ち合わせて財務をサポートしました。そして、無事に導入が完了し、担当者から「しっかりシステムが使えるようになったよ」とお声がけいただいたときには本当に嬉しかったです。一緒にビジネスを推進している、という喜びを感じます。

会計を英語で学ぶことができた英語キャリア学科

私が英語を学ぼうと思ったきっかけは外国人の親戚とのコミュニケーションでした。英語が苦手だった私はコミュニケーションも取れずにとても悔しい思いをしました。そこで、苦手な英語を克服したいと考えて英語を本格的に学べる大学を探していました。関西外大に決めたのは留学生の多さです。キャンパスにいながら英語に触れられると考えました。

1年次と2年次の授業では留学先で必要となるアカデミックスキルを英語で修得する「Super IESプログラム」のおかげで英語力が大きく伸びました。また、それだけでなく、英語キャリア学科での会計学や国際関係学、政治学など社会科学を幅広く学びました。これが3年次の留学をスムーズにしてくれました。また英語で会計学を学べたのは数学が得意だった私にはとても新鮮でした。数字自体は世界共通だからこそ、その国ごとに会計の考え方が違うということがはっきりとわかります。たとえば、日本では現金と預金をしっかりわけて考えるのですが、アメリカだと現金も預金も全部キャッシュだと考える。私たちから見ると大雑把な気もするのですが、そんな会計の捉え方の違いを知ることができたのは、とても楽しかったです。

留学中に気づいた日本の弱みと強み

3年次の専門留学でニューヨーク州立大学オルバニー校へ行きました。留学するならビジネスに強いところがいいと考えていました。いろんな科目を受講しました。会計学はもちろん、経済学、統計学、心理学、コミュニケーションなどを幅広く履修。こんなふうに並べていくと、あの頃ははっきりと意識はしていませんでしたが、財務・会計コンサルタントになるための学びが並んでいます。実際に私が財務・会計コンサルタントという職種を知ったのはこの留学中に参加したバイリンガル向けの就活イベントでした。

留学中の長期休暇は授業がなくなるのでみんなそれぞれ国に帰ったり、旅行に出たりします。このとき私はアメリカという国を学び、世界のなかの日本を学べたと思っています。旅行をしている間に、世界のなかの日本が見え始めました。小さなことですが、世界中どこに行っても無料でWi-Fiがあるのに日本では東京でさえWi-Fiが使えるところが少ないのはなぜだろう。それは日本が経済的に弱くなっているからだろうか、などと考えていました。そのときです。「将来は日本にインパクトを与えるような仕事がしたい」と思ったのです。

関西外大での学びが、アメリカでの留学生活とつながり、財務・会計コンサルタントになろうという気持ちが固まりました。財務・会計コンサルタントになって、日本の企業をより良くするための力になろうと決意したのです。

「結」での生活を快適にするRA一期生としての経験

私が留学を終えて4年次になったときに、ちょうど「GLOBAL COMMONS 結 -YUI-」が開設されました。関西外大の学生である私たちと世界中から集まってきた留学生がいっしょに暮らしながら交流するという画期的な施設。もちろん、私も手を挙げて参加しました。いっしょに暮らし、国際交流をしながら学べるのは、ものすごく大きなチャンスだと思えました。志願してRA(レジデントアシスタント)にもなりました。RAは職員の方たちといっしょに入居者たちが快適に過ごせるようサポート行います。
まだ、明確なルールもなかったなかで、みんなでディスカッションしながらルール作りから参加できたのはとても貴重な体験でした。隣の部屋に迷惑をかけない過ごし方や、共有スペースの掃除の仕方など、一人ひとりになるべく負荷がかからないように、でも、快適に過ごせるようにするためには、まず、しっかりと話し合うことが大切でした。

財務・会計コンサルタントとして、多くの方たちとチームを組んで課題解決していますが、いま思うと、このとき「結」のRAとして経験したことが生かされている気がします。いろんな価値観があり、いろんな意見があるのは当たり前。まずは、人の話をしっかりと聞く。そして、自分自身の意見をしっかりと伝える。そうやって丁寧なコミュニケーションを心がけることが大切です。私のグローバルビジネスの出発点は、関西外大で過ごした時間のなかにあるのだと思います。

※この記事の内容は取材時点(2024年3月)のものであり、最新の情報とは異なる場合があります。