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異国の地でワクワクすることが
私のなかで毎日起こっている

異国の地でワクワクすることが私のなかで毎日起こっている

夢や目標を持つ
多様な価値観と向き合う
他者に貢献する
RAFNSDOTTIR Svandis さん

<<プロフィール>>
アイスランド大学(アイスランド)在籍
専攻:日本の言語文化

世界の言葉で子どもたちと話したい

私はアイスランドからやってきました。日本に来る前はアイスランドで幼稚園の先生をしていました。日本では少ないかもしれませんが、海外では日々の暮らしの中で2つ以上の言語が必要になる場合があります。そのような環境のなかにいると、子どもたちはかなり苦労します。私は幼稚園の先生をしながら、言葉で苦労している子どもたちをなんとか助けたいと思い、行動してきました。例えば、ある韓国人の女の子は、最初はアイスランド語がまったく話せず緊張していたのですが、彼女と友だちになれるようにゆっくり話をしているうちに、その子にもたくさんの友だちができ、アイスランド語もかなり上達しました。

私はより多くの子どもに寄り添うため、できるだけ多くの言葉を学修しています。いま話せるのは母国語のアイスランド語、英語、デンマーク語、少しのドイツ語、そして、さらにほんの少しの日本語です。世界に飛び出すことで生きた言葉を学び、生きた言葉で子どもたちと接していきたいという気持ちが強くあります。せっかく、関西外大に来たのだから日本の文化と日本語をしっかりと学びたいと思っています。

関西外大の学びで、子どもたちを勇気づけたい

私が幼児教育に興味を持ったのは幼い頃の経験です。私は子どもの頃から、よく子守をしていました。甥や姪などがたくさんいたからです。彼らはとても可愛かったのですが、とてもシャイでした。そんなシャイな子どもたちが元気に明るく話せるようにお手伝いするのが大好きでした。そして、私の国ではバイリンガルの子どもたちがコミュニケーションで苦労していることが多いことに気が付きました。子どもたちがうまく話すことができずに自信を無くすのではなく、もし私が彼らの母国語でコミュニケーションができれば、彼らも自信を持って話せるのではないかと思い始めました。

日本に来たのはもちろん日本語が上手になりたいからです。日本語の上達のためには日本に住むことが一番の近道だと考えたからです。もちろん、緊張も不安もありました。でも、私が子どもたちに「勇気を出して外国語も話してごらん」と伝えているのに、自分が怖がっていたのでは話になりません。関西外大で学ぶことで「ほら、私だって日本語が上手に話せるようになりましたよ。あなたにだってきっと話せるよ」と言って励ましたいと思います。

毎日がワクワクする体験の連続

私は日本の文化や日本語を学ぶために関西外大に留学しました。日本に来る前に想像していたよりもさまざまな国から留学生がたくさん集まっていることに驚きました。つまり、自分からどんどん話しかければ、日本人だけではなく世界中の友だちができるのです。そんな恵まれた環境の中で学びながら、私は人として成長できたと思います。

日本語を話すために授業を真面目に受けるのは当然ですが、日常生活でも日本語をできるだけ話すようにしています。そんな日々を送ることで少しずつ自分に自信が持てるようになりました。そして日本では、日常生活の中にも気付きがありました。アイスランドには電車がありません。だから、日本に来た当初は電車がとても怖かったのです。でも、いまでは電車を乗りこなし、約束の時間に遅れることもありません。日本にいるだけで、関西外大で学ぶだけで、私の中でたくさんのワクワクする新しいことが起きています。

日本の幼児教育をもっと学びたい

将来は幼稚園の先生になりたいと思っています。まだ、はっきりとは決めていませんが、もしかしたら日本の幼稚園で働くという選択肢もあるかもしれません。日本の幼稚園とアイスランドの幼稚園は大きな違いがあります。まず、アイスランドの幼稚園ではみんなが同じ黄色い帽子をかぶるということはありません。また、先生が一生懸命に子どもたちと遊ぶということもありません。アイスランドでは子どもたちは子ども同士で遊びます。それを先生はしっかりと見守ります。

私はどちらの良さもわかります。ときには先生がいっしょに遊んで、子どもたちと打ち解けたり、ときには子どもたちの自主性に任せたり。どちらも経験することで、よりよい幼児教育が生み出せるような気がします。できれば日本にいるあいだに、教育現場でインターンシップを経験したいですね。

※この記事の内容は取材時点(2024年3月)のものであり、最新の情報とは異なる場合があります。